ネイティブの英語を聞いていると、wellやyou knowのような「意味のなさそうな言葉」が頻繁に出てくることに気づきませんか?
実はこれらはfiller words(フィラーワード)と呼ばれる、会話の間をつなぐための言葉です。
オット映画でよく聞くyou knowって、どういう意味なの?訳が分からなくて。



それ自体に深い意味はなくて、日本語の「ほら」「えっと」にあたる言葉なんです。この記事で、定番の15個と使い方のコツを紹介しますね。
- Filler words(フィラーワード)とは何か
- ネイティブがよく使う定番のFiller words 15選
- 使いすぎを防ぐ注意点
- 英語学習者がFiller wordsを知っておくメリット
Filler words(フィラーワード)とは?



意味がない言葉なら、使わないほうがいいんじゃない?



実は逆なんです。ネイティブも考えながら話すときは必ず使っていて、会話を自然にする大事な役割があるんですよ。
filler wordsとは、話しながら次の言葉を考えるときに「間を埋める(fill)」ために使う言葉やフレーズのことです。
日本語の「えっと」「あの」「なんか」「ほら」にあたるもの、と考えると分かりやすいと思います。
言語学では「談話標識(discourse markers)」とも呼ばれる
こうした言葉は、言語学ではdiscourse markers(談話標識)と呼ばれます。
ただ、日常的にはfiller wordsという呼び方のほうが一般的です。
ネイティブがFiller wordsを使う3つの理由
Filler wordsには、主に3つの働きがあります。
- 次の言葉を考える時間を稼ぐ
- 沈黙を気まずくしない
- 言いにくいことの口調をやわらげる
たとえば、友達の歯に食べ物が付いているのをストレートに指摘すると角が立ちます。
Well, you have, um, a little something in your teeth.(ええっと、その、歯に何かちょっと付いてるよ)と言えば、ぐっとやわらかくなります。
ネイティブがよく使う定番のFiller words 15選



具体的にはどんな言葉があるの?



特によく使われる15個を、働きごとに表にまとめました。まずは一覧でどうぞ。
| Filler words | 日本語の感覚 | 主な働き |
|---|---|---|
well | ええっと・そうですね | 考えながら話し始める |
um / uh / er | えっと・あー | 言葉に詰まったときの音 |
hmm | うーん | 考え込んでいることを示す |
like | なんか・〜みたいな | 言葉を選んでいる間をつなぐ |
you know | ほら・でしょ? | 相手も知っている前提で話す |
I mean | つまり・じゃなくて | 補足・言い直し |
you see | あのね・実はね | 相手が知らないことを切り出す |
you know what I mean? | 言いたいこと分かる? | 理解の確認 |
actually | 実は・実のところ | 予想と違うことを伝える |
basically | 要するに | まとめて言う |
literally / seriously | マジで・本当に | 強調 |
I guess / I suppose | 〜かな・たぶん | 自信のなさ・ためらい |
or something (like that) | 〜とかそんな感じ | あいまいにぼかす |
okay / so | よし・じゃあ | 話題の切り替え |
right / mhm / uh-huh | うんうん・そうだね | あいづち |
well・um:考えながら話すときの定番
Well, let me think about it.(うーん、ちょっと考えさせて)のように、wellは返事を少し保留するときに便利です。
Um, I think it's on the second floor.(えっと、2階にあると思います)のように、umやuhは言葉に詰まった瞬間の音として使われます。
like:便利だけれど多用注意
It's, like, really far from here.(ここから、なんていうか、すごく遠いんだよね)のように、likeは言葉を探す間をつなげます。
My neighbor has, like, ten dogs.(近所の人は犬を10匹くらい飼ってるの)のように、「だいたい」というぼかしにも使えます。
ただしlikeの多用は、幼い・軽い印象を与えるとしてネイティブの間でもよく話題になります。連発は避けましょう。
you know・I mean:聞き手との距離を縮める
You know, the restaurant near the station.(ほら、駅の近くのあのレストランだよ)のように、you knowは相手と情報を共有している感覚を作ります。
I meanは補足だけでなく、言い間違いの訂正にも使えます。
We met on Tuesday. I mean, Wednesday.(火曜に会ったんだ。じゃなくて、水曜だ)という使い方は、会話で本当によく登場します。
Filler wordsを使うときの注意点



じゃあ、たくさん使えば使うほどネイティブっぽくなる?



そこが落とし穴です。使いすぎると、かえって聞き取りにくく自信がなさそうに聞こえてしまうんです。
使いすぎると逆効果になる
一文ごとにumやlikeが入ると、話の中身が頭に入ってこなくなります。
プレゼンやスピーチの練習では、Filler wordsを減らす訓練をするくらいです。「ここぞという間」だけに使うのがコツです。
書き言葉では使わない
Filler wordsはあくまで話し言葉のものです。
メールやレポートにwellやyou knowを書くと、くだけすぎた印象になるので避けましょう。
英語学習者がFiller wordsを知っておくメリット
私が英語コーチとしてFiller wordsをおすすめする理由は、大きく2つあります。
沈黙が怖くなくなり、会話が続く
英会話で言葉に詰まったとき、黙り込んでしまうと会話が途切れてしまいます。
Well...やLet me see...と言えれば、「考え中です」と伝えながら時間を稼げます。
これは初級者の方ほど効果が大きいテクニックです。
リスニングで「聞き流していい部分」が分かる
Filler wordsを知らないと、you knowを「あなたは知っている」と訳そうとして混乱してしまいます。
「これは間をつなぐ音」と分かっていれば、文の骨格だけに集中でき、リスニングがぐっと楽になります。



海外ドラマを観るとき、今日の15個がどこで使われているか探してみてください。びっくりするくらい出てきますよ。
まとめ
最後に、この記事の要点を整理します。
- Filler wordsは会話の間を埋める言葉。日本語の「えっと」「ほら」にあたる
- 定番は
well・um・like・you know・I meanなど15種類 - 使いすぎは逆効果。書き言葉では使わない
- 言葉に詰まったときの時間稼ぎとして、初級者ほど役立つ
Filler wordsは、完璧な英文を作れなくても会話を続けるための心強い味方です。
次の英会話では、黙り込む代わりにWell...と言ってみるところから始めてみてください。
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