留学先の語学学校には、日本人だけでなく世界中から集まった留学生がいます。
いざ多国籍のクラスメートに囲まれると、英語のアクセントや話すスピードの違いに戸惑ってしまう方も少なくありません。
この記事では、現役の個人英語コーチである私が、多国籍環境で英語を話すときに実際に起きることと、その中でどう振る舞えばいいかを紹介します。
オット留学先のクラスに日本人以外がたくさんいたら、それだけで気後れしそうだな。



最初は誰でもそうです。でも事前に何が起きるか知っておくだけで、当日の心構えはだいぶ変わりますよ。
- クラス分けが何を基準に決まるか
- 多国籍環境で英語のアクセントに戸惑ったときの対処法
- 話すスピードや間の取り方の違いへの向き合い方
- クラスメートとの関わり方で意識したいこと
クラス分けは国籍ではなく、英語力テストの結果で決まる



クラスの中に得意な国の生徒が固まってたりするのかな?



クラス分けの基準はあくまで英語力です。国籍で決まるわけではありません。
多くの語学学校では、入学時に受けるプレイスメントテストの結果をもとにクラスが編成されます。
同じクラスの中には、英語をこれまでほとんど話してこなかった生徒もいれば、他の言語をいくつも学んできた生徒もいます。
「同じ国の出身だから英語力も同じくらい」という前提は成り立たず、得意・不得意のばらつきは、国籍よりも個人の学習経験によるところが大きいと考えておきましょう。
多国籍環境の英語は、ネイティブの発音だけではない
語学学校の授業では、先生はネイティブスピーカーでも、クラスメートの多くはノンネイティブです。
母語の発音の癖が英語に表れるのは自然なことで、同じ単語でもクラスメートによって聞こえ方がかなり違います。
最初は聞き取りにくく感じても、教材の音声だけでなく、様々なアクセントの英語に耳を慣らしていくことも、多国籍環境ならではの練習になります。
聞き取れなかったときは、聞き流さずにCould you say that again?(もう一度言ってもらえますか?)と聞き返して構いません。
ノンネイティブ同士の会話では、聞き返すこと自体は珍しくなく、お互いに聞き取れないことがある前提でやり取りが進んでいきます。
渡航前からニュースやポッドキャストで、ネイティブ以外の話者による英語を意識的に聞いておくと、現地での戸惑いを減らせます。
特定の1つのアクセントに慣れることよりも、「聞き取れない英語もある」という前提に自分を慣らしておくことのほうが、多国籍環境では役立ちます。
話すスピードや間の取り方は、国籍よりも個人差が大きい



グループディスカッションだと、話すのが早い人に会話を持っていかれそうで不安だな。



よく話す生徒もいれば、じっくり考えてから発言する生徒もいます。これは国籍というより、その人自身の性格によるところが大きいんです。
グループディスカッション形式の授業では、積極的に発言する生徒とそうでない生徒が混在します。
間を置かずにどんどん発言する生徒がいる一方で、一呼吸置いてから話し始める生徒もいて、この傾向は出身地域よりも個人の性格に左右される部分が大きいものです。
会話の間に入りたいときは、Sorry, can I add something?(すみません、少し付け加えてもいいですか?)のように一言添えると、割り込みではなく発言の意思として伝わりやすくなります。
反対に、自分がじっくり考えるタイプでも、無理に周りのペースに合わせる必要はありません。
文法の正確さより、話し続ける姿勢から学べること
語学学校のクラスには、文法や語彙の正確さよりも、とにかく話し続けることを優先する生徒がいます。
前置詞や時制を間違えていても、気にせず言いたいことを最後まで伝えようとする姿勢は、完璧な文法にこだわりがちな日本人学習者にとって学びになる部分です。
もちろん正しい文法や語彙を身につけることも大切ですが、間違いを恐れて黙ってしまうより、多少崩れていても発言してみる経験を積むほうが、スピーキング力は伸びやすくなります。
自己紹介の練習など、話す機会があれば、まずは1文でもいいので声に出してみることを意識してみてください。
自分よりレベルが高いクラスメートと話すときの心構え



自分より英語がずっと上手な人と話すのは、正直ちょっと緊張するな。



その緊張感こそが、自分の英語力を引き上げてくれるチャンスでもあるんですよ。
クラスの中には、これまでに他の言語を学んだ経験があり、英語もかなり流暢に話せる生徒もいます。
そうした相手と話すのは緊張するかもしれませんが、聞き取れる語彙や表現の幅が広がる、またとない機会でもあります。
分からない単語や表現が出てきたら、その場でWhat does that mean?(それはどういう意味ですか?)と聞いてしまって構いません。
自分の意見をしっかり伝えようとする姿勢さえあれば、英語力の差があっても、相手は真剣に向き合って話してくれるはずです。
クラスメートと自然に関わるためにできること



アクセントや話し方の違いは分かったけど、そもそもどうやって仲良くなればいいんだろう。



身構えるより先に、休み時間の一言から始めてみるのが一番の近道ですよ。
休み時間やランチの時間は、授業中よりもリラックスした雰囲気で話しかけやすいタイミングです。
Where are you from?(出身はどこですか?)やHow long have you been studying English?(どのくらい英語を勉強していますか?)といった質問は、相手の背景を知るきっかけとして使いやすい定番のフレーズです。
出身地域の話題そのものが悪いわけではなく、「その人自身がどんな経験をしてきたか」を聞く姿勢であれば、自然な会話のきっかけになります。
反対に、出身地域を理由に「英語が得意そう」「苦手そう」と決めつけて接すると、実際の相手の英語力とのズレに戸惑ったり、相手に失礼な印象を与えてしまったりすることがあるので注意しましょう。
グループワークで誰と組むか選べる場面では、あえて普段話さない相手を選んでみるのもおすすめです。
関わる相手の幅が広がるほど、聞き取れるアクセントの種類も、対応できる会話のペースも自然と増えていきます。
まとめ



最後に、今日のポイントをまとめてくれる?



はい、整理しますね。
- クラス分けは国籍ではなく英語力テストの結果で決まる
- アクセントの違いは聞き返しながら耳を慣らしていく
- 話すスピードや間の取り方は国籍よりも個人差が大きい
- 文法の正確さより話し続ける姿勢が学びになる
- 自分よりレベルが高い相手との会話は語彙を広げるチャンス
- 出身地域で決めつけず、休み時間の一言から関わりを広げる
多国籍のクラスメートとの英語のやり取りは、最初は戸惑うことも多いはずです。
ただ、そこで起きることの多くは国籍ではなく、一人ひとりの個性によるものだと知っておくだけで、身構えすぎずに接することができるようになります。
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[…] 多国籍のクラスメートとの関わり方については、留学先の多国籍クラスメートと英語で話すときに知っておきたいことでも詳しく解説しています。 […]