「TOEICの大学別平均点って、一番高いのはどこ?やっぱり東大?それとも早稲田?」
「自分の大学の平均点と、自分のスコアをくらべてみたい」
就職活動や編入を意識し始めると、こうした疑問が出てきますよね。
オットネットで「大学別TOEIC平均点ランキング」の表を見たことあるよ。あれを見ればいいんじゃないの?



実はあの表、出典がはっきりしないんです。この記事では、出典を確認できる公式データだけを使って「本当のところ」を整理しますね。
この記事では、TOEIC運営団体の公式データと大学自身が公表している資料をもとに、大学生のTOEIC平均点の実像と、信頼できる情報の調べ方を解説します。
- ネットで有名な「大学別平均点ランキング」が信頼できない理由
- 公式データでわかる大学生のTOEIC平均点
- 早稲田・東大が公表している実データの中身
- 自分の大学・志望校のTOEIC目安の調べ方と目標設定の考え方
TOEICの「大学別平均点ランキング」に公式データはない



え、ランキングって公式のものじゃなかったの?



違うんです。TOEICの運営団体は、大学別の平均点ランキングを公表していません。
ネットで有名な平均点表は出典不明
検索するとよく出てくる「大学別TOEIC平均点」の表は、元のサイトがすでに消えていて、どこから来た数字なのか確認できません。
何年のデータなのか、どうやって算出したのかも不明のまま、さまざまなサイトやSNSで拡散され続けています。
TOEICは試験内容も受験者層も年々変わるため、出典と年度がわからない数字を今の判断材料にするのは危険です。
そのため本記事では、この表の数字は扱いません。
公式が公表しているのは「大学生全体」のデータ
TOEICを運営するIIBCは、TOEIC Program DATA & ANALYSISという統計資料を毎年公表しています。
そこにあるのは「大学生全体」「専攻別」といった属性ごとの平均点で、大学名ごとの平均点ではありません。
大学別の実データを知りたければ、各大学が自分で公表している資料を探すしかない、というのが実情です。



だからこそ、この記事では「確認できるデータ」と「調べ方」に絞ってお伝えします。
公式データでわかる大学生のTOEIC平均点



それじゃあ、大学生の平均点って実際どれくらいなの?



公開テストとIPテストで差があるんです。公式資料の数字を見てみましょう。
公開テストの大学生平均は616点(2021年度資料)
TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2022(2021年度実績)によると、公開テストの大学生平均は616点でした。
※本記事の数値は上記2021年度資料の時点のものです。最新の統計はIIBC公式サイトでご確認ください。
スコア分布を見ると、一番人数が多い山は545〜595点の帯にあります。
公開テストは、就職活動などでスコアを提出する目的を持った学生が自分で申し込んで受けるため、対策済みの受験者が多く、平均点も高めに出ます。
(出典:TOEIC Program DATA & ANALYSIS 受験者数と平均スコア)
IPテストの平均は低め。理由は受験者層の違い
一方、大学などの団体で実施されるIPテストの大学生平均は、公開テストより低くなっています。
IPテストは大学のカリキュラムの一環として、対策を全くしていない学生も受けるからです。
分布を見ても、公開テストより山が中央寄りで、445点以下の学生も多くいます。



「どちらのテストの平均か」を見ずに数字だけくらべると、自分の立ち位置を見誤ります。ここは要注意です。
専攻によっても平均点は変わる
同じ公式資料には、専攻別の平均点も掲載されています。
国際関係学系や語学系の平均点が高く、英語を専門にしない学部との差がはっきり出ています。
「大学名」よりも「何を専攻しているか」の影響が大きい、と捉えるほうが実態に近いんです。
大学が公表している実データの例(早稲田・東大)



気になっていた早稲田と東大はどうなの?



平均点そのものは公表されていませんが、レベル感がわかる公式資料ならあります。順に見てみましょう。
早稲田大学:卒業要件に使われるTOEICスコア
TOEICのIPテストを実施している大学は多いものの、結果を公表している大学はほとんどありません。
早稲田大学も平均点は公表していませんが、教育学部にはTOEICなどの外部試験スコアを卒業要件に使える制度がありました。


(引用元:早稲田大学 卒業要件申請について)
この資料では、英語英文学科以外はTOEIC L&Rで690点以上、英語英文学科では880点以上が基準とされていました。
※本記事の調査時点(2019年公表資料)の内容です。現在の制度・基準は大学公式サイトでご確認ください。
所定の授業の単位取得でも卒業要件は満たせますが、スコア基準がこの水準に設定されていること自体が、求められる英語レベルの高さを物語っています。
東京大学:卒業時のスコア分布


(引用元:東京大学 2019年度大学教育の達成度調査報告書)
こちらは2020年3月に卒業した東大生へのアンケートをまとめた、大学公式の調査データです。
卒業時にTOEIC L&Rが545点以下だった学生は、わずか5.9%。
一番多い帯は785〜865点で、785点以上の学生が約70%を占めています。
※2019年度調査時点のデータです。



945点以上も11.9%。出典のあるデータで見ても、やはり高い水準です。
自分の大学・志望校のTOEIC目安を調べる方法



じゃあ、自分の大学や志望校のレベルはどう調べればいいの?



一次情報にあたるのが鉄則です。見るべき場所は3つあります。
大学公式サイトの入試要項・英語資格ページを見る
TOEICスコアを入試の出願資格や得点加算、単位認定に使っている大学は多くあります。
その基準スコアは、大学公式サイトの入試要項や英語教育のページに必ず載っています。
基準は年度や学部で頻繁に変わるため、まとめサイトの数字ではなく、必ず最新年度の要項で確認してください。
大学が公表する調査報告書・IRデータを探す
東大の達成度調査のように、学生のスコア分布を報告書として公表している大学もあります。
「大学名 TOEIC 調査」「大学名 学生生活実態調査」などで検索すると、公式PDFが見つかることがあります。
IIBCの公式統計で「全体の中の自分」を知る
大学別の数字が見つからなくても、IIBCのDATA & ANALYSISで大学生全体の分布は確認できます。
自分のスコアが全体のどのあたりかを知るだけでも、目標設定の精度は大きく上がります。
大学生はTOEICで何点を目指すべき?



結局、大学生は何点を目指せばいいの?



平均点との比較ではなく、自分の目的から逆算するのが正解です。
平均点ではなく「使う場面」から目標を決める
就職活動で提出するのか、編入や院試で使うのか、単位認定に使うのか。
スコアを使う場面が決まれば、提出先が求める基準から必要な点数を逆算できます。
出典不明の平均点表に振り回されるより、この逆算のほうがずっと確実です。
大学4年間でスコアは伸ばせる
公式資料の学年別データを見ると、大学生のスコアは学年が上がるにつれて伸びる傾向があります。
大学の英語授業の積み重ねや、就職を意識した対策が効いてくるからです。
TOEICはパート1〜7まである独特な形式の試験なので、出題傾向を知って対策すれば、今の平均がどうであれスコアは動かせます。
対策アプリを比較した記事もあるので、教材選びの参考にしてみてください。
関連記事:
TOEICアプリおすすめランキング!900点越え対策まで網羅!
まとめ



最後に、今日のポイントをまとめて!



はい、この4点です。
- 「大学別TOEIC平均点ランキング」の公式データは存在しない
- 公式にわかるのは大学生全体・専攻別などの属性別平均
- 大学別の実像は、各大学の公式資料(卒業要件・調査報告書)で確認する
- 目標スコアは平均点ではなく、スコアを使う場面から逆算する
TOEICのスコアは、大学の偏差値ではなく、対策と毎日の積み重ねで決まります。
出典の確かな情報で現在地を知って、自分の目的に合ったスコアを目指していきましょう。
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