英語を勉強していると、「オーストラリア英語はアメリカ英語とはかなり違う」という話を耳にすることがあります。
留学や旅行の予定がある方は、聞き取れなかったらどうしようと不安になるかもしれません。
この記事では、オーストラリア英語とアメリカ英語の違いを、発音・スペル・語彙の3つの切り口で整理してご紹介します。
オットオーストラリア英語って、アメリカ英語と全然別物なの?留学の予定がある人は身構えちゃいそうだけど。



文法や基本的な単語はほぼ共通していますよ。違いが出やすいのは発音・スペル・一部のスラングの3つなので、順番に見ていきましょう。
- オーストラリア英語の発音の特徴
- アメリカ英語とスペルが変わる3つのパターン
- 日常会話でよく使われるオージースラング
- 生活の中で戸惑いやすい数え方の違い
発音の違い:オーストラリア独特の母音の響き



オーストラリア英語の発音って、具体的にどう違うの?



特に有名なのが、dayのような「エイ」の音の変化です。よく知られたたとえ話があるので紹介しますね。
いわゆる「くだけた(Broad)」オーストラリア発音では、dayの母音の口の開き方が大きくなり、英米標準的な発音の耳にはdie(死ぬ)に近く聞こえることがあります。
「today(今日)と言ったつもりが、to die(死ぬために)と聞き間違えられた」という逸話が、この特徴を説明する例としてよく紹介されます。
すべての人がこの発音になるわけではない
ここで誤解しやすいのが、「オーストラリア人は全員この発音をする」というイメージです。
オーストラリア英語には、標準的な発音に近い「General(一般的)」なタイプから、なまりが強い「Broad(くだけた)」なタイプまで幅があります。
先ほどのdayがdie寄りに聞こえる特徴は、その中でもBroadなタイプで目立ちやすい傾向です。



都市部やニュースキャスターの発音は、実はアメリカ英語話者が聞いても違和感が少ないケースも多いんですよ。
スペルの違い:イギリス式を採用している



発音以外に、スペルも違ったりするの?



はい、オーストラリア英語のスペルは基本的にイギリス式です。代表的な3パターンを見てみましょう。
オーストラリアは歴史的にイギリスとのつながりが深く、スペルの表記もイギリス英語に近い形が定着しています。
-our/-re/-ise の3パターン
1つ目は、アメリカ英語で-orとなる語尾が-ourになるパターンです。
例えばcolorはcolour、favoriteはfavourite、honorはhonourと綴ります。
2つ目は、アメリカ英語で-erとなる語尾が-reになるパターンです。
例えばcenterはcentre、theaterはtheatre、fiberはfibreと綴ります。
3つ目は、アメリカ英語で-izeとなる語尾が-iseになるパターンです。
例えばrealizeはrealise、organizeはorganise、recognizeはrecogniseと綴ります。



パターンさえ覚えてしまえば、初めて見る単語でも綴りを推測しやすくなりますよ。
-or→-our(color→colour)-er→-re(center→centre)-ize→-ise(realize→realise)
語彙の違い:日常会話でよく使われるオージースラング



オーストラリアならではの言い回しもあるんでしょ?



「オージースラング」と呼ばれるくだけた言い方ですね。代表的なものを表にまとめました。
| オージースラング | 意味 |
|---|---|
G'day | こんにちは(挨拶) |
No worries | どういたしまして/問題ないよ |
Good on ya | よくやったね/偉い |
Arvo | 午後(afternoon) |
Brekkie | 朝食(breakfast) |
Barbie | バーベキュー |
Cuppa | お茶・コーヒー一杯 |
Mozzie | 蚊(mosquito) |
Thongs | ビーチサンダル |
特に注意したいのがthongsです。
オーストラリアでは「ビーチサンダル」の意味で日常的に使われますが、アメリカ英語では下着を指す言葉として使われることが多いです。
同じ単語でも国によって意味が大きく変わる、いわゆる「フォルスフレンド」の代表例なので、覚えておくと恥ずかしい思い違いを防げます。



それは知らずに使ったら焦りそうだね…。



そうなんです。会話の中で聞いたときに戸惑わないよう、意味だけでも知っておくと安心ですよ。
生活の中の違い:フロアの数え方
建物のフロアの数え方にも、アメリカとの違いが見られます。
オーストラリアはイギリスと同じく、地上に入ってすぐの階をground floor(1階)、その上の階をfirst floor(2階)と数えるのが基本です。
一方アメリカでは、地上に入ってすぐの階がそのままfirst floor(1階)です。
ただし、オーストラリアでも建物によってはアメリカ式の数え方が使われることもあるため、エレベーターの表示を確認するのが確実です。
オーストラリア英語を学ぶときに意識したいこと



違いは分かったけど、これから留学する人は発音の練習からした方がいいの?



コーチとしての立場からいうと、無理にオーストラリア発音を真似る必要はないと考えています。
大切なのは、自分がどんな発音で話すかよりも、相手の発音の特徴を知っておいて聞き取れる状態を作ることです。
発音のクセを知らずに聞くと、知っている単語なのに聞き取れず戸惑ってしまうことがあります。
逆に、この記事で紹介したような違いを事前に知っておくだけで、初めて聞く音でも「あ、これはあのパターンだ」と気づけるようになります。
話し方は今まで通りの発音のままで問題ないので、まずは「聞いて戸惑わない耳」を作ることを優先してみてください。
まとめ:違いを知っておけば戸惑わない
オーストラリア英語とアメリカ英語は、文法や基本的な単語はほぼ共通しています。
違いが出やすいのは、発音の響き・スペルの表記・一部のスラングという、限られたポイントです。
ポイントさえ知っておけば、聞き取れなくてパニックになることも減らせるはずです。
- 発音は「Broad」なタイプで
dayがdie寄りに聞こえることがある(全員には当てはまらない) - スペルはイギリス式(
-our/-re/-ise) - 日常会話では
no worriesやarvoなどのオージースラングが使われる thongsのように国によって意味が変わる単語もある
留学や旅行で戸惑わないためにも、まずは代表的な違いだけでも頭に入れておいてくださいね。
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