「前置詞の後ろって、動詞はダメだっけ?」「by や for の後ろには何が来るの?」——前置詞のルールは、いざ英文を作るときに迷いがちです。
オット前置詞の後ろって何が来るんだっけ?動名詞?名詞?毎回迷うんだよね。



基本ルールはシンプルで、「名詞・代名詞・動名詞」の3つです。動詞の原形は置けません。例外パターンまで順番に整理しますね。
- 前置詞の後ろに置ける品詞の基本ルール
by・for・theの後ろに来る形- 前置詞+副詞・形容詞・不定詞の例外パターン
- 覚えておきたい前置詞の一覧
前置詞の後ろの品詞は「名詞・代名詞・動名詞」が基本ルール
前置詞とは?名詞の前に置く言葉
前置詞は in・on・at のように、名詞の前に置いて場所・時間・手段などの関係を表す言葉です。
「前に置く詞(ことば)」という名前のとおり、後ろには名詞のかたまりが続きます。
前置詞の後ろに置く語句を「目的語」と呼ぶ
前置詞の後ろに置かれる語句は「前置詞の目的語」と呼ばれます。
目的語になれるのは、名詞・代名詞・動名詞など「名詞の働きをする語句」です。
- 前置詞+名詞(
on the table) - 前置詞+代名詞(
with me※目的格にする) - 前置詞+動名詞(
by studying※動詞はing形にする)
動詞を続けたいときは動名詞(ing形)にする
一番間違えやすいのがここです。前置詞の後ろに動詞の原形は置けません。
動詞を続けたいときは、必ず動名詞(ing形)にします。
I'm good at cooking.
(料理が得意です)※at cookはNGThank you for coming.
(来てくれてありがとう)※for comeはNG



「前置詞の後ろの動詞は ing」——迷ったらまずこれだけ思い出してください。
by・for・the の後ろには何が来る?



by とか for の後ろも、同じルールでいいの?



基本は同じで「名詞か動名詞」です。ただ、by には注意点があるので個別に見ていきましょう。
by の後ろ:名詞か動名詞
I went shopping by car.
(車で買い物に行きました)You can improve your English by practicing every day.
(毎日練習することで英語は上達します)
交通手段を表す by car / by bus では、冠詞や所有格を付けずに使います。
「彼の車で」と言いたいときは by his car ではなく、in his car を使います。
また by ~ing(〜することによって)は、手段を説明できる便利な形です。
for の後ろ:名詞か動名詞
This is a present for you.
(これはあなたへのプレゼントです)Thank you for inviting me.
(招待してくれてありがとう)
the の後ろ:名詞(the は前置詞ではなく冠詞)
「the の後ろ」もよく検索されますが、the は前置詞ではなく冠詞です。
the の後ろには名詞、または「形容詞+名詞」が来ます。
on the big table(大きなテーブルの上に)のように、「前置詞+the+形容詞+名詞」という並びは英文で頻出です。
前置詞の後ろに来る形を例文でチェック
前置詞+名詞
The apple is on the table.
(リンゴはテーブルの上にあります)She is great at math.
(彼女は数学が得意です)
前置詞+代名詞(目的格にする)
人称代名詞を置く場合は、me・him・her・them などの目的格にします。
My mother was angry with me.
(母は私に怒っていました)Erika gave it to them.
(エリカはそれを彼らにあげました)
with I や to they のように、主格を置くことはできません。
前置詞+動名詞
I look forward to seeing you.
(お会いできるのを楽しみにしています)On arriving in Tokyo, he texted Erika.
(東京に着くとすぐ、彼はエリカにメッセージを送りました)
look forward to の to は前置詞なので、後ろは動名詞にします。
look forward to see you は定番の間違いなので注意しましょう。
前置詞+wh節(名詞節)
where he went(彼がどこに行ったか)のような wh節も、名詞のかたまりとして前置詞の後ろに置けます。
I'm worried about where she is.
(彼女がどこにいるのか心配です)It depends on how you look at it.
(それは見方次第です)
会話では It depends how you look at it. のように、wh節の前の前置詞が省略されることもあります。
例外:前置詞の後ろに副詞・形容詞・不定詞が来るパターン



え、さっき「名詞系の3つだけ」って言ってなかった?



基本はその3つです。ただ、慣用表現として例外があるので、「こういう形もある」と知っておくと混乱しませんよ。
前置詞+副詞(until recently など)
He will come before long.
(もうすぐ彼は来るでしょう)I didn't know that until recently.
(最近までそれを知りませんでした)
from here(ここから)、from abroad(海外から)のように、場所や時を表す副詞が名詞のように扱われる形です。
前置詞+形容詞(for free など)
Do you know it for sure?
(それを確かに知っているんですか?)I can paint the wall for free.
(無料で壁を塗りますよ)
for free(無料で)、for sure(確かに)、for long(長い間)などは、決まり文句としてそのまま覚えてしまいましょう。
前置詞+不定詞(but・except)
不定詞が前置詞の目的語になることはめったにありませんが、but(〜以外)や except は例外です。
I had no choice but to obey.
(従う以外に道はありませんでした)Erika did nothing but laugh.
(エリカは笑ってばかりいました)
do nothing but ~ の形では、but の後ろに動詞の原形が来ます。
前置詞+前置詞句
前置詞のかたまり(前置詞句)の前に、さらに前置詞が付くこともあります。
The cat came out from under the desk.
(猫が机の下から出てきました)They stayed till after dinner.
(彼らは夕食の後までいました)
前置詞の一覧|最優先は9個だけ



前置詞って、全部でいくつ覚えればいいの?



最優先は9個だけです。『現代英文法講義』では、この9個で前置詞の使用頻度の約92.6%を占めるとされています。
暗記必須の9つの前置詞
at・by・for・from・in・of・on・to・with の9つです。
(出典:安藤貞雄『現代英文法講義』621ページ)
1語の前置詞一覧
1語からなる前置詞(単一前置詞)には、次のようなものがあります。
about / above / across / after / against / along / among(a)round / at / before / behind / below / beside / besidesbetween / beyond / but(〜以外) / by / for / from / ininside / into / of / off / on / over / sincethrough / throughout / to / toward(s) / under / underneathuntil / till / up / with / within / without
2語以上でできる複合前置詞
2語以上がひとかたまりで前置詞の働きをするものを、複合前置詞と呼びます。
along with(〜と一緒に)・because of(〜が原因で)・due to(〜が原因で)instead of(〜の代わりに)・out of(〜の中から外へ)・up to(〜まで)in addition to(〜に加えて)・in spite of(〜にもかかわらず)・in front of(〜の前に)
複合前置詞はひとかたまりで1つの前置詞として働くので、途中の語だけを省略することはできません。
まとめ|「名詞・代名詞・動名詞」+例外で整理しよう



「名詞・代名詞・動名詞」の3つ+例外、って整理したら覚えられそう。



それで十分です。あとは例文を音読して、形ごと体に入れてしまいましょう。
- 前置詞の後ろは「名詞・代名詞・動名詞」が基本
- 動詞を続けるときは必ず ing形(動詞の原形はNG)
- 代名詞は
me・him・herなどの目的格にする by carは冠詞なし、「彼の車で」はin his carfor free・until recentlyなどの前置詞+形容詞/副詞は慣用表現として暗記- まず覚える前置詞は
at・by・for・from・in・of・on・to・withの9つ
前置詞は、ルールを理解したうえで例文ごと覚えるのが一番の近道です。
迷ったら「前置詞の後ろの動詞は ing」——ここから思い出してみてくださいね。
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