「かわいい」も「きれい」も、英語にするとprettyとbeautifulのどちらを使えばいいか迷うことはありませんか。
学校では「pretty=かわいい」「beautiful=きれい」とだけ習いますが、実はこの2つは意味の範囲もニュアンスもかなり違います。
この記事では、現役の個人英語コーチである私が、辞書の定義をもとにprettyとbeautifulの意味の違いと、人・景色・物それぞれでの使い分け方を紹介します。
オットpretty=かわいい、beautiful=きれい、って覚えておけば十分じゃないの?



実はそれだけだと、景色や作品を褒めたい時に困ってしまうんです。順番に見ていきましょう。
- prettyとbeautifulの基本的な意味の違い
- 景色・音楽・天気にも使えるbeautifulの使い方
- 人の外見について使うときに気をつけたいこと
- prettyの「かなり」という程度を表す使い方
- gorgeous・lovelyなど似ている単語との違い
prettyとbeautifulの基本的な意味の違い
prettyは「上品でかわいい」印象を表す言葉
英英辞典ではprettyは”pleasing by delicacy or grace”(上品さや優雅さによって人を惹きつける)と定義されています。
a pretty girl(かわいい女の子)のように人にも使いますが、a pretty song(かわいらしい曲)やa pretty room(かわいらしい部屋)のように物にも使われる単語です。
圧倒されるような迫力ではなく、こぢんまりとした愛らしさを表す言葉だとイメージするとつかみやすいです。
beautifulは感覚や心を動かすほどの美しさを表す言葉
一方beautifulは”delighting the senses or exciting intellectual or emotional admiration”(感覚を喜ばせる、あるいは知的・感情的な賞賛を引き起こす)と定義されています。
prettyよりも強く、見る人の心を動かすレベルの美しさを表すニュアンスがある単語です。
景色・音楽・天気にも使えるbeautifulの使い方



beautifulって、人の外見を褒める時にしか使わないと思ってた。



それはよくある誤解です。beautifulは人以外のものにこそ、よく使われる単語なんですよ。
辞書の例文を見ても、beautifulが表す対象は景色や作品、天気など多岐にわたります。
a beautiful view(美しい景色)a beautiful sunset(美しい夕焼け)a beautiful song(美しい曲)What a beautiful day!(なんて素晴らしい天気なんだろう)
天気について使う場合は「美しい」というより「とても気持ちがいい」というニュアンスに近くなります。
このように、beautifulは人の外見に限らず、感動や心地よさを覚えたものすべてに使える懐の広い単語です。
人の外見について使うときは注意が必要
prettyもbeautifulも、人の外見を表す時に使える単語ではあります。
ただし、職場や初対面の相手に対して外見そのものへ言及することは、単語の選び方以前に注意が必要な場面があります。
誰に対して、どんな場面で使うと誤解を招きやすいかについては、“You look beautiful”は言っても大丈夫?英語圏で外見を褒めるときに気をつけたいことで詳しく解説しているので、あわせて読んでみてください。
ここでは、単語そのものが持つニュアンスの違いだけ押さえておきましょう。
- pretty:かわいらしさ・愛嬌のある外見を表す
- beautiful:外見だけでなく、雰囲気や佇まいを含めた美しさを表す
prettyの「かなり」という程度を表す使い方



そういえば”pretty good”ってよく聞くけど、あれは「かわいい良い」ってこと?



いいえ、そこでのprettyは形容詞ではなく副詞です。意味が変わるので整理しておきましょう。
副詞のprettyは”to a moderately sufficient extent or degree”(ほどよく十分な程度に)という意味で使われます。
日本語で言う「かなり」「わりと」に近く、fairlyやreasonablyといった単語とほぼ同じ意味です。
My score was pretty good.(スコアはかなり良かったよ)The exam was pretty difficult.(試験はわりと難しかった)I'm pretty sure we've met before.(前に会ったことがあると、わりと確信してる)
「かわいい良い」と直訳しようとすると混乱するので、very寄りの意味を強める言葉だと覚えておくとスムーズです。
gorgeous・lovelyなど似ている単語との違い
「きれい系」の形容詞はbeautiful以外にもいくつかあり、それぞれ少しずつニュアンスが異なります。
gorgeous:目を奪われるような、華やかで際立った美しさlovely:温かみがあり、感情に訴えかけるような魅力
a gorgeous dress(華やかなドレス)のように迫力や華やかさを強調したい時はgorgeous、a lovely gesture(心温まる仕草)のようにやさしい印象を伝えたい時はlovelyが向いています。
すべてを一度に覚える必要はありませんが、prettyとbeautifulの違いがわかれば、他の単語のニュアンスも理解しやすくなります。
prettyとbeautifulについてよくある質問
prettyは男性にも使えますか?
prettyは主に女性や子どもの外見を表す時に使われる、性別の傾向が強い単語です。
男性の外見を褒める場合は、prettyではなくhandsome(ハンサムな)が使われるのが一般的です。
beautifulは男性にも使えますか?
beautifulはprettyほど性別による制限が強くなく、男性に対しても使われます。
実際、近年の英語ではa beautiful manという表現が使われる頻度も増えていると言われています。
まとめ:prettyとbeautifulは「範囲」と「強さ」で使い分ける



最後に、今日の内容を整理しますね。



prettyもbeautifulも、ただ「かわいい」「きれい」と覚えるだけじゃもったいない単語だったんだね。
- prettyは上品でこぢんまりとした愛らしさを表す言葉
- beautifulは景色や作品、天気など幅広い対象に使える言葉
- 人の外見に使う時は場面によって注意が必要
- 副詞のprettyは「かなり」「わりと」という程度を表す
- gorgeousは華やかさ、lovelyは温かみを強調する単語
prettyとbeautifulは似ているようで、指している範囲も強さも違う単語です。
次に何かを褒めたくなった時は、対象や場面に合わせてどちらの単語がふさわしいか、少し立ち止まって考えてみてください。
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