洋楽の歌詞に出てくる「let」の意味が、なんとなくでしか分からない…そんな悩みはありませんか?
実は使役動詞は、ニュアンスの違いさえ押さえれば意外とシンプルなルールで整理できます。
オットletを使った歌詞ってよく聞くけど、正確にどういう意味なのかは分かってなかったな。



今回はZeddさんの『Daisy』を教材にしながら、使役動詞letの仕組みを一緒に整理していきましょう。
- 『Daisy』を歌っているアーティストの情報
- 使役動詞letの基本の形と意味
- let・make・haveのニュアンスの違い
- 歌詞に出てくるletの実例
- 日常会話で使えるletの表現
『Daisy』はどんな曲?



『Daisy』って誰の曲なの?



ドイツ出身のDJ・プロデューサー、Zedd(ゼッド、本名Anton Zaslavski)さんの楽曲です。
『Daisy』は、Zeddさんの2ndアルバム『True Colors』(2015年5月リリース)の8曲目に収録されています。
アメリカのシンガーソングライター、Julia Michaels(ジュリア・マイケルズ)さんがクレジットなしでボーカルを務めていることでも知られる曲です。
2015年5月12日には、アメリカ・ジョージア州アトランタ近郊のセレンビー(Serenbe)で行われたプロモーションイベントで、この曲がお披露目されました。
ちなみにdaisyは「ひなぎく」という意味の英単語です。



Zeddさんって、そもそもどんなアーティストなの?



1989年にロシアで生まれ、ドイツで育った方です。両親ともに音楽家という家庭で、4歳からピアノ、12歳からドラムを習っていたそうです。
2012年にリリースしたFoxesさんとの楽曲『Clarity』が世界的にヒットし、第56回グラミー賞のBest Dance Recording部門を受賞しました。
『Daisy』は、その『Clarity』の後にリリースされた2ndアルバム『True Colors』に収録されている楽曲です。
使役動詞「let」の基本の形



そもそも使役動詞って何なんだっけ。



「人に〜させる」という意味を作る動詞のグループのことです。letはその代表格ですよ。
letの文型はlet + 目的語 + 原形不定詞(動詞の原形)です。
目的語には「人」が入ることが多く、その後ろに動詞の原形が続きます。
この形で「(目的語)に(動詞の原形)をさせる」という意味になります。
letのポイントは「許可・容認」のニュアンスにあります。相手が望んでいることを、止めずにやらせてあげるイメージです。
Let me help you.(私に手伝わせて)My parents let me study abroad.(両親は私を留学させてくれた)
let・make・haveのニュアンスの違い
使役動詞にはletのほかにmakeとhaveもあり、この3つはよく混同されます。
makeは「強制的にさせる」というニュアンスです。相手の意志に関係なく、そうさせることを表します。
My boss made me redo the report.(上司は私に報告書をやり直させた)
haveは「依頼・指示をして〜してもらう」というニュアンスです。立場上、頼んでやってもらうような場面で使います。
I had my son clean his room.(私は息子に部屋を掃除させた〔=させるよう指示した〕)
一方でletは「相手がやりたいことを許可する」というニュアンスなので、この3つの中でもっとも相手の意志を尊重した表現です。
もう1つ、get + 目的語 + to不定詞という形もあります。こちらは「説得して〜させる」というニュアンスで、原形不定詞ではなくtoが必要になる点がlet・make・haveとの違いです。
I got him to change his mind.(私は彼を説得して考えを変えさせた)
歌詞で見る「let」の使い方



『Daisy』の中では、letはどんなふうに使われてるの?



サビの中に、まさに教科書通りの形が登場します。
Let me show you how a kiss should taste私にキスの味がどうあるべきか、あなたに見せさせて(教えさせて)ください
Zedd「Daisy」(アルバム『True Colors』収録、2015年)
これはlet + me(目的語)+ show(原形不定詞)の形です。
「私に見せさせて」という直訳になりますが、日本語では「教えてあげる」くらいの自然なニュアンスで訳すのがぴったりです。
もう一箇所、同じ曲の中にletを使ったフレーズがあります。
I would love you if you let meもしあなたがそうさせてくれるなら、あなたを愛するのに
Zedd「Daisy」(アルバム『True Colors』収録、2015年)
ここでのlet meは「(愛することを)許してくれるなら」というニュアンスです。
letが持つ「相手の意志を尊重して、やらせてもらう」という感覚が、この一文によく表れています。
日常会話で使えるlet表現



letって、実際の会話でもよく使うの?



はい、日常会話でも非常によく使われます。特に便利な3つを紹介しますね。
Let me know.(教えてください)Let me think.(ちょっと考えさせて)Let me check.(確認させてください)
どれも「私に〜させて」という形ですが、実際には丁寧に依頼や申し出をするときの決まり文句として使われています。
また、Let'sはLet usの短縮形で、「(一緒に)〜しよう」と相手を誘うときの表現です。letの「許可」のニュアンスが「みんなでそうすることを許容しよう」という誘いに変化した形と考えると理解しやすくなります。
まとめ
今回はZeddさんの『Daisy』の歌詞を通して、使役動詞letの使い方を紹介しました。
letは「許可・容認」のニュアンスを持つ使役動詞で、make・haveとの違いを意識すると使い分けがぐっと楽になります。
let + 目的語 + 原形不定詞で「〜に…させる」- letは「許可・容認」、makeは「強制」、haveは「依頼」のニュアンス
- 『Daisy』のサビに
Let me show youが登場する Let me knowなどは会話でそのまま使える決まり文句Let'sはLet usの短縮形
好きな曲の歌詞から文法を覚えると、単なる暗記よりもずっと記憶に残りやすくなります。ぜひ『Daisy』を聞きながら、letの使い方を耳と口の両方で覚えてみてください。
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