英語の多読を始めたくても、洋書を1冊選ぶだけで挫折してしまう、という相談をよく受けます。
難しすぎる本を選ぶと途中で心が折れますし、逆にやさしすぎると物足りず続かなくなってしまいます。
オット洋書ってたくさんありすぎて、結局どれを選べばいいのか分からないんだよね。



そういうときは、レベルがはっきりしていて、しかも世界的に読まれている定番作品から選ぶと失敗しにくいですよ。
多読の練習方法そのものについては、英語の多読におすすめの教材5選の記事で詳しく解説しています。
この記事では、その中でも「洋書の原書」にしぼって、レベル別に挫折しにくい7冊を具体的に紹介します。
- 洋書のレベルを客観的に測る「Lexile指数」の使い方
- 初級・中級・上級で選びたい定番洋書7冊
- 洋書選びで失敗しないための3つのポイント
洋書選びで挫折しないために知っておきたい「Lexile指数」
Lexile指数とは、アメリカの教育機関MetaMetrics社が開発した、英文の読みやすさを数値化する仕組みです。
単語の難易度や文の構造の複雑さをもとに算出され、「200L」のようにLをつけた数値で表され、数字が大きいほど読解の難易度が上がります。
アメリカの学校教育でも読解力の目安として広く使われている指標で、今では全世界で洋書選びの基準として活用されています。
数値が近い本同士であれば、ジャンルが違っても文章の難易度は近いことが多いため、お気に入りの1冊が見つかったら、同じくらいのLexile指数の本を次の候補として探すこともできます。
今回紹介する洋書のうち、正式にLexile指数が公表されている作品については、目安として数値もあわせて記載します。
レベル別・挫折しにくい洋書7選



具体的にどんな本がおすすめなの?



初級・中級・上級の3段階で、それぞれ2〜3冊ずつ紹介しますね。
初級者向け
The Hunger Games(ハンガー・ゲーム)は、Lexile指数810Lの若者向けディストピア小説です。
映画化もされているため、先にストーリーを知った状態で読み始められる点も、多読の入り口として選びやすい理由です。
Charlie and the Chocolate Factory(チョコレート工場の秘密)は、ロアルド・ダールによる児童文学の名作です。
日本の映画版とストーリーが異なる部分もあり、原作ならではの描写を楽しみながら読み進められます。
Harry Potter and the Philosopher's Stone(ハリー・ポッターと賢者の石)は、イギリス英語の語彙や言い回しにたくさん触れられる作品です。
「呪文」など特殊な単語も出てきますが、日本語版であらすじを知っている人が多いため、内容理解の負担は少なめです。
中級者向け
How to Win Friends & Influence People(人を動かす)は、デール・カーネギーによる世界的ベストセラーです。
日本語版を先に読んでから原書に挑戦すると、内容を知っている安心感を持ちながら英文に集中できます。
The Hobbit(ホビットの冒険)は、Lexile指数1000Lの、『指輪物語』の前日譚にあたる冒険ファンタジーです。
『指輪物語』シリーズより文章量は少なめで、物語のテンポも良いため、長編ファンタジーの原書に初めて挑戦する人にも向いています。
Steve Jobs(スティーブ・ジョブズ)は、ウォルター・アイザックソンによる評伝で、Apple創業者の半生を描いた作品です。
紙の書籍はかなり分厚いため、持ち運びやすさや検索のしやすさを考えるとKindle版で読み進めるのがおすすめです。
上級者向け
Justice: What's the Right Thing to Do?(これからの「正義」の話をしよう)は、ハーバード大学のマイケル・サンデル教授による講義をもとにした一冊です。
哲学的・倫理的なテーマを扱うため語彙レベルは上がりますが、これが読みこなせるようになれば、資格試験レベルの硬い英文にも十分対応できる読解力が身についていると言えるでしょう。
- 初級:The Hunger Games/Charlie and the Chocolate Factory/Harry Potter and the Philosopher’s Stone
- 中級:How to Win Friends & Influence People/The Hobbit/Steve Jobs
- 上級:Justice: What’s the Right Thing to Do?
洋書選びで失敗しないための3つのポイント



7冊の中からどれを選べばいいか、まだちょっと迷いそうだな。



選ぶときに意識してほしいポイントが3つあります。
1.あらすじを知っている作品から選ぶ
映画化されていたり、日本語訳を先に読んだことがある作品は、内容理解の負担が減る分、英文そのものに集中できます。
2.試し読みでレベルを確認する
購入前に試し読み機能で数ページ読んでみて、知らない単語が1ページに5個を大きく超えるようなら、もう少しやさしいレベルの本に切り替えましょう。
3.最新のLexile指数は公式サイトで確認する
Lexile指数は改訂版の出版などにより見直されることがあるため、正確な数値を知りたい場合はLexile公式サイトの検索ツールで確認するのが確実です。
紙の本とKindle、どちらを選ぶか
洋書は紙の本だと分厚く重いものが多いため、通勤・通学の合間に少しずつ読み進めたい場合はKindleなどの電子書籍がおすすめです。
電子書籍には、単語を選択するだけで意味を確認できる辞書機能がついていることが多く、紙の辞書を持ち歩かなくても読み進められる点も便利です。
一方で、じっくり紙の手触りを感じながら読みたい場合や、書き込みをしながら読みたい場合は、紙の本の方が向いていることもあります。
まとめ:完璧に理解しようとせず、まずは1冊を読み切る
洋書の多読は、単語を1つずつ丁寧に調べることよりも、まず1冊を最後まで読み切る経験の方が大切です。
今回紹介した7冊は、どれも世界的に読まれている定番作品なので、内容の面白さに助けられながら読み進めやすいはずです。
- Lexile指数を使うと洋書のレベルを客観的に比較できる
- 初級はThe Hunger Games、中級はThe Hobbit、上級はJusticeが目安
- あらすじを知っている作品から選ぶと挫折しにくい
- 試し読みで知らない単語の量を確認してからレベルを決める
まずは今回紹介した中から、あらすじを知っている1冊を手に取ってみてください。
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