中学英語で習ったshallですが、「Shall we dance?」以外の使い方はよく分からない、という方は多いのではないでしょうか。
実はshallは、今の英語ではかなり限られた場面でしか使われない助動詞です。
オットshallってwillと何が違うの?中学の時に習った気はするけど、正直あんまり覚えてないな。



実は、今の英会話で使うshallは2パターンだけなんです。まずは意味の背景から順番に説明しますね。
- shallの語源とニュアンス
- 現代英語でshallが使われる場面
- 「Shall we〜?」「Shall I〜?」の正しい使い方
shallのもともとの意味とニュアンス



そもそも、shallってどういう意味の助動詞なの?



もとは「義務」や「必要」を意味していた助動詞なんです。
shallはwillやmay、shouldと同じ助動詞の仲間です。
助動詞は動詞と組み合わせることで、話し手の意思や願望といった心理的なニュアンスを加える役割を持っています。
shallは「義務」や「必要」というニュアンスから転じて、主語自身の意志ではなく、話者の側の「意向」を表すようになった助動詞です。
主語ではなく「話者の意向」を表す
次の例文で、そのニュアンスを確認してみましょう。
She shall go shopping.
この文でポイントになるのは、shallが表しているのが主語であるsheの意志ではなく、話者側の意向だということです。
本来のニュアンスを残して訳すなら、「(彼女の意志に関わらず)彼女に買い物に行ってもらおう」に近い意味になります。
場合によっては、「私は彼女を買い物に行かせよう」というように、話者の意向が強く出ている文だと理解しておくとよいでしょう。
現代英語でshallが使われる場面



「She shall go shopping」みたいな文、普段の会話では聞いたことないな。



そうなんです。今の日常会話では、その使い方はほとんどされません。
shallは文語的でかしこまった響きを持つ助動詞のため、現代の日常会話ではほとんど使われなくなっています。
今もよく使われるのは、法律や契約書のような、義務や規定を明確に定める必要がある硬い文書の中です。
例えば契約書では、The tenant shall pay the rent by the first day of each month.(借主は毎月1日までに家賃を支払うものとする)のように、当事者の義務を明記する場面で使われます。
日常会話でshallのニュアンスを伝えたい場合は、willで代用できてしまうことも、使われなくなった理由の一つです。
先ほどのShe shall go shopping.も、I will have her go shopping.のようにwillを使って表現でき、今日の英語ではこちらの方が一般的です。
そのため、現代の英会話でshallに出会う場面は、これから紹介する2つの疑問文の形にほぼ限られています。
「Shall we〜?」の使い方



「Shall we dance?」のshallは、どういう意味で使われてるの?



相手を誘う時の「一緒に〜しませんか」という意味で使われています。
Shall we〜?は、「一緒に〜しませんか」「一緒に〜しましょう」と相手を誘う時に使う表現です。
Let's〜やWhy don't we〜?と近いニュアンスですが、shallを使うと相手の意見も伺うニュアンスが加わります。
そのため、カジュアルさを保ちながらも、少し丁寧な誘い方になります。
Shall we go to the movies?(映画を見に行きませんか)、Shall we have a party tonight?(今夜パーティーをしましょう)のように使います。
「Shall I〜?」の使い方



「Shall I〜?」も中学で習った記憶があるな。



こちらは「(私が)〜しましょうか」と申し出る時に使う表現です。
Shall I〜?は、相手に対して「(私が)〜しましょうか」と提案や申し出をする時に使われます。
shallと聞くとかしこまった印象を持つかもしれませんが、この形は友人・家族・ビジネスの場面のいずれでも使えるカジュアルな表現です。
Shall I open the window?(窓を開けましょうか)、Shall I call you back?(こちらからかけ直しましょうか)のように、日常生活でもよく使われます。
相手の希望を確認しながら手を貸そうとするニュアンスがあるため、丁寧に申し出たい場面で使いやすい表現です。
混同しやすい”should”との違い



そういえば、shallとshouldって形が似てるけど、関係あるの?



文法上は同じ仲間ですが、実際の意味はかなり離れています。
shouldは文法上、shallの過去形にあたる助動詞です。
ですが、現代の英会話で使われるshouldは「〜すべき」「〜した方がいい」という助言や推奨の意味がほとんどで、shallとは使われる場面が大きく異なります。
You should see a doctor.(病院に行った方がいいよ)のように、相手にアドバイスする時によく使われます。
一方のshallは、ここまで見てきた通り「Shall we〜?」「Shall I〜?」という誘い・申し出の形が中心です。
形が似ているために混同しやすいですが、「shallは誘う・申し出る」「shouldは助言する」と分けて覚えておくと、使い分けに迷わなくなります。
まとめ
shallは本来「話者の意向」を表す助動詞ですが、現代の日常会話でその意味のまま使われることはほとんどありません。
今の英語で使う場面は、法律・契約書のような硬い文書と、Shall we〜?・Shall I〜?という2つの疑問文にほぼ限られています。
- shallは本来「話者の意向」を表す助動詞
- 日常会話ではwillに置き換わり、shallはほぼ使われない
- 今も使われるのは法律・契約書などの硬い文書
- 会話では「Shall we〜?」=誘う、「Shall I〜?」=申し出る
もし今後、法律文書や契約書などかしこまった英文でshallに出会ったら、今日紹介した本来のニュアンスを思い出してみてください。
日常会話では、まず「Shall we〜?」「Shall I〜?」の2つから使いこなせるようになりましょう。
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