洋楽を聴いていて、歌詞をまったく違う単語だと思い込んでいた、という経験はありませんか。
実はこの「聞き間違い」には英語でちゃんとした呼び名があり、ネイティブでも日常的にやってしまうものです。
オット「うがいして」って言ったつもりが「ゴーグルするの?」って返されたことがあるんだけど、これって発音が悪かったから?



それ、まさに今日のテーマにぴったりです。gargleとgogglesの聞き間違いから、一緒に見ていきましょう。
- gargleとgogglesが聞き間違えられやすい理由
- 英語の聞き間違いを指す「モンデグリーン」という言葉
- ネイティブの間でもよく知られる聞き間違いの例
- 聞き間違いを減らすための考え方
gargleとgogglesはなぜ聞き間違えられやすいのか
Wash your hands and gargle.(手を洗って、うがいをして)というつもりが、Wash your hands and goggles.(手を洗ってゴーグルをして)と聞こえてしまう、という笑い話があります。
「うがいして」と言ったつもりが「ゴーグルするの?」と聞き返されたら、思わず「玉ねぎでも刻むの?」とツッコミたくなりますね。
日本語で読み仮名を振ってみると、それぞれの単語の違いが見えてきます。
- gargle(がーぐる)=うがいをする
- goggles(ごーぐるず)=ゴーグル
- Google(ぐーぐる)=検索エンジンの名前
カタカナにすると全く別の音に見えますが、実際の英語の発音ではgaとgoの母音の違いを聞き分けるのは、日本語話者にとって簡単ではありません。



この手の聞き間違いは、実は英語ネイティブでも起こります。単語を知らない、あるいは覚え間違えていると、誰にでも起こり得ることなんです。
英語の聞き間違いを指す「モンデグリーン」とは



こういう聞き間違いって、英語で呼び方があるの?



あります。”mondegreen”(モンデグリーン)と呼ばれる、れっきとした英単語です。
この言葉は、アメリカの作家Sylvia Wrightが1954年にHarper’s Magazine誌に寄稿したエッセイの中で作った造語です。
Wrightは子供の頃、スコットランドのバラード曲の一節を、母親の朗読で繰り返し聞いていました。
原詞のlaid him on the green(彼を緑の草の上に横たえた)という一節を、彼女はLady Mondegreenという人名だと思い込んでいたそうです。
この自身の聞き間違いのエピソードから、Wrightは「歌詞や詩の聞き間違い」全般を指す言葉として”mondegreen”を提案しました。
以来、この言葉は英語圏で「歌詞の空耳」を表す一般的な単語として定着しています。
ネイティブの間でもよく知られる聞き間違いの例



ネイティブの聞き間違いって、どんなのがあるの?



有名なところでは、Lady Gagaの曲にまつわるものがあります。
Lady Gagaのヒット曲Poker Face(ポーカーフェイス)を、子供がPoke her face(彼女の顔をつつけ)と歌ってしまう、という例がよく紹介されます。
また、アルファベットの歌で…L, M, N, O…の部分を、子供がElemenoという1つの単語だと思い込んでしまう例も、英語圏では非常によく知られています。
大人でも間違える例として有名なのが、Jimi Hendrixの”Purple Haze”です。
本来の歌詞‘scuse me while I kiss the sky(空にキスするあいだ、失礼するよ)が、‘scuse me while I kiss this guy(この男にキスするあいだ、失礼するよ)と聞こえる、という聞き間違いが長年語り継がれています。
この曲の聞き間違いは、英語圏のモンデグリーンを紹介する記事で定番として取り上げられるほど有名です。
どちらも、語彙が少ない段階では音の切れ目を正しく判断できず、知っている音のかたまりに寄せて解釈してしまうことが原因です。
日本でも『タモリ倶楽部』の「空耳アワー」というコーナーが長年親しまれてきましたが、あちらは主に外国語の歌詞を日本語の言葉に聞きなす遊びです。
モンデグリーンは逆に、英語の歌詞や言葉を、同じ英語の別の言葉に聞き間違えるという点で、少し性質が異なります。
聞き間違いを減らすための考え方



ネイティブでも間違えるなら、僕らが間違えても仕方ないってこと?



間違えること自体は自然なことです。ただ、減らすためにできる工夫はあります。
聞き間違いの多くは、そもそもその単語を知らない、または発音のイメージを間違えて覚えていることが原因です。
知らない単語は、どれだけ耳を鍛えても正しく聞き取ることができません。
語彙を地道に増やしていくことが、遠回りに見えて聞き間違いを防ぐ一番の近道です。
また、gargleとgogglesのように似た音の単語に出会ったら、セットで発音を比較しながら覚えると、混同しにくくなります。
洋楽や映画で気になる聞き間違いに気づいたときは、正しい歌詞やスクリプトを確認する習慣をつけると、リスニング力の底上げにもつながります。
gargleとgoggles、sky とguyのように、母音や語尾の違いだけで意味が変わる単語のペアは「ミニマルペア」と呼ばれます。
このペアを意識して発音を聞き比べる練習をすると、似た音の単語同士を区別する耳が少しずつ育っていきます。
まとめ



最後に、今日のポイントをまとめてくれる?



はい、整理しますね。
- gargleとgogglesは母音の違いが聞き分けにくく混同されやすい
- 英語の聞き間違いは1954年にSylvia Wrightが作った「モンデグリーン」という言葉で呼ばれる
- Poker FaceやABCの歌など、ネイティブの子供にもよくある聞き間違い例がある
- 語彙を増やし、似た音の単語をセットで覚えることが対策になる
聞き間違いは、英語を学ぶ人なら誰でも通る道です。
間違いに気づいたときこそ、正しい発音や単語を覚え直すチャンスだと捉えて、楽しみながら英語学習を続けてください。
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