留学が決まると、単語や文法の勉強、TOEICのスコアアップなど、語学力を伸ばすことにばかり気持ちが向いてしまいますよね。
ただ、実際に海外で生活してみると、英語力そのものよりも「文化の違い」でつまずく場面が意外と多くあります。
現役の個人英語コーチとして、そして高校時代のアメリカ・ウィチタ留学、大学時代のカリフォルニア州立大学ロングビーチ校への留学を経験した私ERIKAが、留学前に読んでおくと役立つ本を10冊紹介します。
オット文化の違いって、実際に現地に行ってみないとわからないものなんじゃないの?



もちろん現地で学ぶことも多いですが、事前に知っておくことで避けられるすれ違いもたくさんありますよ。
- 日本文化を客観的にとらえ直せる本
- 世界の文化の違いを理解できる本
- 英語圏の文化と言葉の違いがわかる本
- 英語力・論理的思考力の土台を固める本
なぜ留学前に「文化を知る本」を読んでおくべきなのか



単語や文法をがんばって覚えておけば、現地でのコミュニケーションは何とかなりそうな気もするけど。



言葉が通じても、価値観やコミュニケーションのスタイルが違うだけで誤解は生まれてしまうんです。
国によって、意見をはっきり言う文化もあれば、遠回しに伝える文化もあります。
良かれと思ってとった行動が、相手にとっては失礼にあたることもあります。
こうしたズレは、語学力を上げるだけでは埋まりません。
文化的な背景をあらかじめ知っておくことで、留学中の戸惑いやストレスをぐっと減らすことができます。
たとえば、意見をはっきり言わない態度が「消極的」と受け取られたり、逆にストレートな物言いが「攻撃的」に感じられたりすることがあります。
どちらも悪気があるわけではなく、育った文化のコミュニケーションスタイルの違いにすぎません。
この記事では、そうしたズレを減らすために役立つ本を、4つのテーマに分けて紹介していきます。
日本文化を客観的に知る本(2冊)
留学先では「日本人ってどういう国民性なの?」と聞かれる場面が必ずあります。
自分の国の文化を客観的に説明できるようにしておくと、会話の幅がぐっと広がります。
日本文化論の系譜―『武士道』から『「甘え」の構造』まで
大久保喬樹氏による中公新書の一冊です。
明治以降、新渡戸稲造の武士道から土居健郎の「甘え」の構造まで、代表的な日本文化論を通して見ていける本です。
「日本人としての自分」を言葉にする土台を作っておきたい人に向いています。
菊と刀
アメリカの文化人類学者ルース・ベネディクトによる、日本文化研究の古典です。
海外の大学の授業で引用されることもある一冊で、外から見た日本人像を知ることができます。
- 日本文化論の系譜―『武士道』から『「甘え」の構造』まで(大久保喬樹)
- 菊と刀(ルース・ベネディクト)
世界の文化の違いを理解する本(4冊)



国によって考え方が違うのはわかるけど、具体的にどう違うんだろう。



それを国ごとに整理して見せてくれるのが、この4冊です。
異文化理解力(The Culture Map)
著者はビジネススクール教授のエリン・メイヤーです。
日本のように空気を読む文化と、はっきり結論を先に言うアメリカやオランダ・イスラエル・ドイツのような文化の違いが、国ごとに図で整理されています。
「なぜすれ違いが起きるのか」を国民性の傾向として理解できる一冊です。



留学中に「なんで日本語だと伝わることが、こっちでは伝わらないんだろう」と感じたときに読み返すと、腑に落ちることが多いですよ。
ホワイト・フラジリティ 私たちはなぜレイシズムに向き合えないのか?
アメリカの研究者ロビン・ディアンジェロによる著書です。
人種や差別について、アメリカ社会でどのような議論が起きているかを知っておくと、現地のニュースや会話についていきやすくなります。
THINK AGAIN 発想を変える、思い込みを手放す
組織心理学者アダム・グラントによる著書です。
自分がこれまで信じてきた思い込みを手放し、柔軟に考え直す力について書かれています。
育った環境の当たり前が通用しない場所に飛び込むときの、心の持ち方を整えてくれる一冊です。
THE CULTURE CODE 最強チームをつくる方法
ジャーナリストのダニエル・コイルによる著書です。
タイトルどおりチームづくりの本ですが、背景の違う人同士がどう信頼関係を築いていくかという視点は、留学先での人間関係づくりにもそのまま参考になります。
- 異文化理解力(エリン・メイヤー)
- ホワイト・フラジリティ(ロビン・ディアンジェロ)
- THINK AGAIN(アダム・グラント)
- THE CULTURE CODE(ダニエル・コイル)
英語圏の文化と言葉の違いを知る本(2冊)
英語圏といっても、アメリカとイギリスでは文化も言葉の使い方もかなり違います。
American Ways: A Cultural Guide to the United States of America
タイトルどおり、アメリカ文化のガイドブックです。
価値観・政治・教育・人間関係など、アメリカ留学を予定している人が知っておいて損のない話がまとまっています。
English to English: The A to Z of British-American Translations
アメリカ英語とイギリス英語で意味や使われ方が変わる単語を、辞書形式でまとめた一冊です。
アメリカ留学・イギリス留学のどちらを予定している人にも役立ちます。
同じ単語でも、アメリカとイギリスで意味が変わってしまうケースは意外と多いものです。
現地に着いてから戸惑うより、留学前にざっと目を通しておくと安心です。
英語力と論理的思考の土台を固める本(2冊)
文化を知る本とあわせて、英語そのものの土台を固めておく本も紹介します。
English Grammar in Use
レイモンド・マーフィーによる、ケンブリッジ大学出版局の文法書です。
世界中の英語学習者に使われているロングセラーで、留学前に一冊手元に置いておくと、文法の疑問をすぐに調べられて安心です。
大学生のためのクリティカルシンキング
レスリー=ジェーン・イールズ=レイノルズ氏らによる、クリティカルシンキング(批判的思考)の入門書です。
海外の大学や語学学校では、エッセイを書くときや自分の意見を述べるときに、この考え方が重視されます。
日本の教育ではあまり触れる機会がない分野なので、留学前に基礎を押さえておくと授業についていきやすくなります。
まとめ:語学力の前に、文化を知る予習を
留学の準備というと、どうしても単語や文法などの語学力にばかり目が向きがちです。
ただ、実際の留学生活を左右するのは、語学力と同じくらい文化的な理解です。
10冊すべてを読む必要はありません。
気になったものから一冊手に取ってみてください。



読んでおくだけで、留学先での戸惑いがぐっと減って、現地の生活そのものを楽しめる余裕が生まれますよ。
- 留学中のすれ違いは語学力ではなく文化的な理解不足から起きることが多い
- 日本文化を客観的に説明できると、現地での会話の幅が広がる
- 異文化理解力・THINK AGAIN・THE CULTURE CODEは価値観の違いを理解する助けになる
- アメリカ英語とイギリス英語では意味や使い方が変わる単語も多い
- English Grammar in Useとクリティカルシンキングの本で英語と思考の土台を固めておく
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