「TOEICリスニングの参考書、種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない」
書店やネットで検索すると、ランキング記事がたくさん出てきますが、順位はその時々で変わってしまいます。
オットランキング上位のものを買っておけば間違いないんじゃないの?



実はそれ、遠回りになりやすいんです。参考書は「今の自分に合っているか」で選ぶものなので、今日はその基準をお伝えしますね。
- レベル別に参考書を選ぶ考え方
- 参考書のタイプごとの特徴と使い分け
- コストパフォーマンスの本当の意味
- 買った参考書を使い切るための学習の進め方
TOEICリスニング参考書は今のスコア帯で選ぶ



参考書選びって、まず何を基準にすればいいの?



一番大事なのは、今の自分のスコア帯に合っているかどうかです。
TOEICのリスニングセクションは、Part1からPart4まで問題形式が大きく異なります。
スコア帯によって、つまずきやすいポイントも変わってきます。
400点前後で伸び悩んでいる方の多くは、単語や基本文法そのものが不足しているケースが目立ちます。
この段階でいきなりTOEIC形式の問題集を繰り返しても、聞き取れない原因が語彙不足なのか速さについていけないのかが判別しづらく、対策が空回りしがちです。
600点前後になると、単語や文法の基礎はある程度できているのに、本番のスピードに追いつけないという壁にぶつかる方が増えます。
この段階では、設問を先読みする練習や、話の展開を予測しながら聞く練習ができる教材が向いています。
800点以上を目指す段階では、アメリカ英語だけでなくイギリス・オーストラリア・カナダといった話者のなまりへの対応や、Part3・Part4特有の会話・トークの展開パターンへの慣れが課題になってきます。



今の自分がどこでつまずいているのかを先に把握してから参考書を選ぶと、無駄な遠回りを減らせます。
- 400点前後:単語・基本文法の不足
- 600点前後:本番のスピードへの対応
- 800点以上:話者のなまり・会話展開への慣れ
参考書のタイプ別に見る特徴と使い分け



参考書ってタイプもいろいろあるよね。どう使い分ければいいの?



大きく分けると4タイプあって、それぞれ役割が違います。
公式問題集
ETSが発行している公式問題集は、実際の試験に最も近い問題形式・音質・話者の話し方で作られています。
本番の感覚をつかみたいときや、自分の実力を測る模試として使うのに向いています。
単語帳・文法書
リスニングが聞き取れない原因が語彙不足にある場合は、TOEIC頻出単語を扱った単語帳から手をつけるのが近道です。
知らない単語は、音として流れてきても意味が像を結びません。先に文字と意味を一致させておくことが、リスニング対策の土台になります。
シャドーイング・音読教材
英文を聞きながら自分でも声に出して追いかけるシャドーイング教材は、聞き取れる音の範囲を広げるのに効果的です。
自分で発音できない音は、耳でも拾いにくいという性質があります。声に出す練習を挟むことで、リスニング力そのものが底上げされていきます。
パート特化教材
Part3・Part4だけを集中的に扱う教材は、会話やトークの展開パターンに慣れたい方向けです。
特定のパートだけ正答率が低いという自覚がある方は、全体をまんべんなく扱う問題集より、こうした特化型のほうが弱点をピンポイントで埋めやすくなります。
総合対策本
TOEIC対策を始めたばかりで、何から手をつければいいかもわからない方には、単語・文法・リスニング・リーディングが1冊にまとまった総合対策本もおすすめです。
専門タイプの参考書を選ぶ以前に、TOEICという試験全体の形式をつかむ段階では、こうした総合型で全体像を先につかんでおくと、その後の教材選びもしやすくなります。



5タイプすべてを同時に揃える必要はありません。今の自分に足りないタイプを1〜2冊選ぶだけで十分です。
- 公式問題集:本番形式に慣れる・実力測定
- 単語帳・文法書:語彙不足の解消
- シャドーイング教材:聞き取れる音の範囲を広げる
- パート特化教材:苦手パートのピンポイント対策
- 総合対策本:試験全体の形式を先につかむ
コストパフォーマンスの本当の意味



コスパがいい参考書って、結局安いものを選べばいいってこと?



いいえ、安さだけで選ぶと逆に遠回りになることが多いです。
コストパフォーマンスとは、価格に対して得られる学習効果がどれだけ大きいかということです。
安いだけで内容が薄い参考書は、結局2冊目・3冊目を買い足すことになり、トータルでは高くつくことがあります。
逆に、多少値段が張っても解説が丁寧で音声がしっかりしている参考書を1冊やり切るほうが、最終的なコストパフォーマンスは高くなりやすいです。
私が受講生に伝えているのは、「何冊買うか」より「1冊をどれだけ繰り返せるか」を基準にしてほしいということです。
参考書を何冊も買い集めて、どれも中途半端にしか進めていない状態が、実は一番もったいない使い方です。
本棚に何冊も並んでいるのに、どれも数ページで止まっている。こうした状態に心当たりがある方は、まず今持っている1冊を最後まで終わらせることを優先してみてください。
買った参考書を使い切るための学習の進め方



いい参考書を選んでも、結局続かなかったら意味ないよね。



その通りです。参考書選びと同じくらい、使い切るための進め方も大事なんです。
1冊を1周しただけで終わらせず、最低でも2〜3周繰り返すことをおすすめしています。
1周目は全体像をつかむため、わからない部分があっても止まらずに進めます。
2周目以降は、間違えた問題や聞き取れなかった箇所だけに絞って、原因をつぶしていきます。
音声教材であれば、聞き取れなかった文をスクリプトで確認し、意味を理解したうえでもう一度聞き直すという工程が欠かせません。
この確認作業を飛ばして聞き流すだけになると、同じ参考書を何周しても伸びが感じにくくなります。



参考書は買った瞬間ではなく、使い切ったときにはじめて元が取れるものだと考えています。
まとめ:ランキングより自分のレベルとタイプで選ぶ
TOEICリスニングの参考書選びで一番大事なのは、ランキングの順位ではありません。
今の自分のスコア帯・つまずいているポイント・足りないタイプを把握したうえで選ぶことです。
- 参考書は今のスコア帯・つまずきポイントに合わせて選ぶ
- 公式問題集・単語帳・シャドーイング教材・パート特化教材の役割を理解する
- コスパは価格の安さではなく学習効果とのバランスで判断する
- 1冊を2〜3周繰り返し、聞き取れなかった箇所を確認する工程を欠かさない
参考書を選ぶ時間そのものに悩みすぎず、決めたらまず1冊を使い切ってみることをおすすめします。
この記事が、あなたに合った1冊を見つけるための参考になれば嬉しいです。
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