発音を良くしたくてYouTubeで動画を探しても、種類が多すぎてどれから見ればいいか迷ってしまう、という声をよく聞きます。
実は発音練習の動画には得意分野がそれぞれあり、目的に合わせて選ぶことで練習の効率がぐっと上がります。
オット発音の動画っていろいろあるけど、結局どれを見れば発音が良くなるの?



動画のタイプごとの役割と、練習の進め方をこの記事で整理していきますね。
- 発音練習に向いている動画教材の3タイプ
- 独学での発音練習の進め方(5ステップ)
- 動画教材を選ぶときのポイント
- 独学でありがちな3つの間違い
- 練習を続けるコツ
発音練習に向いている動画教材の3タイプ



発音の動画って、全部同じような内容に見えるんだけど。



実は大きく3つのタイプに分けられます。順番に説明しますね。
タイプ1:口の形・舌の位置を解説するタイプ
口の中の動きや舌の位置を、図解やスローモーションで見せてくれるタイプの動画です。
thやrなど、日本語にない音の作り方を知りたいときに向いています。
タイプ2:聞き分けに特化したタイプ
似た音の聞き分け(minimal pairs)や、単語がつながって聞こえるリンキングを解説するタイプの動画です。
「話せるけど聞き取れない」という悩みがある人に向いています。
タイプ3:リズム・イントネーションを真似するタイプ
ネイティブの後について同じフレーズを繰り返す、リピート練習形式の動画です。
個々の音は正確でも、全体的に「日本語っぽく」聞こえてしまう人に向いています。
- 口の形・舌の位置タイプ:個々の音の作り方を知りたい人向け
- 聞き分けタイプ:リスニング力を伸ばしたい人向け
- リズム・イントネーションタイプ:全体の話し方を自然にしたい人向け
独学での発音練習の進め方(5ステップ)



3タイプがあるのは分かったけど、実際どの順番で練習すればいいの?



私が指導するときも、だいたいこの5ステップの順番で進めています。
ステップ1:自分の弱点を知る
まずは、スマホで自分の英語を録音してみましょう。
自分の声を客観的に聞くと、どの音が弱いのか、どこが日本語っぽく聞こえるのかが見えてきます。
ステップ2:個々の音の作り方を確認する
弱点が分かったら、その音に特化した「口の形・舌の位置タイプ」の動画で作り方を確認します。
ステップ3:鏡を見ながら口の形を真似する
動画で確認した口の形を、実際に鏡を見ながら真似してみましょう。
音だけでなく、口や舌の動きが正しいかを目で確認できるのがポイントです。
ステップ4:シャドーイングでリズムを体に入れる
個々の音に慣れてきたら、「リズム・イントネーションタイプ」の動画でシャドーイングを行います。
シャドーイングとは、聞こえてくる音声にほぼ同時について読み上げる練習方法です。
ステップ5:録音して自己評価し、繰り返す
最後にもう一度自分の声を録音して、ステップ1の録音と聞き比べてみましょう。
変化を感じられた部分と、まだ課題が残っている部分を確認して、ステップ2に戻ります。



この5ステップを1つの音・1つのフレーズごとに繰り返すだけで、発音は着実に変わっていきます。
発音練習の動画教材を選ぶときのポイント
動画教材を選ぶときは、まず自分が今どのステップの練習をしたいのかを意識しましょう。
個々の音の作り方を知りたいなら、口の中の動きを図解・スロー再生してくれるタイプの動画が向いています。
アメリカ英語であればRachel's Englishが、口の形やあごの動きを丁寧に解説してくれる発音チャンネルとして知られています。
リズムやイントネーションを真似する練習をしたいなら、フレーズを繰り返して発音するリピート練習タイプの動画が向いています。
mmmEnglishはオーストラリア英語のリズムや自然な話し方を、リピート練習形式で学べるチャンネルです。



全部の動画を最初から見ようとすると、なんだか挫折しそうだね。



そうなんです。まずは自分の弱点に合わせて、1つのタイプの動画から試してみるのがおすすめです。
発音練習を続けるコツ
発音練習は、一度で完璧を目指すよりも、短時間を毎日続けるほうが効果的です。
1日15分でも、同じ音・同じフレーズを繰り返し練習するほうが、口の動きが体に定着しやすくなります。
また、独学だとどうしても自分の発音が正しいか判断しづらい場面が出てきます。
オンライン英会話のレッスンなどで、実際にネイティブの講師に発音をチェックしてもらうのも有効な方法です。
スマホの録音アプリと鏡さえあれば、特別な教材がなくても今日から練習を始められます。
変化に気づけるようになるまでには個人差がありますが、数週間〜数か月かけて少しずつ変わっていくものだと考えておくと、焦らずに続けやすくなります。
発音練習でよくある3つの間違い



独学で発音練習をしていて、ありがちな失敗ってあるの?



指導していてよく見かけるのは、この3つです。
間違い1:最初から完璧な音を目指しすぎる
1つの音を完璧にしてから次に進もうとすると、なかなか前に進めず挫折しやすくなります。
最初は「以前より少し近づいた」くらいの感覚で十分です。
間違い2:動画をたくさん見て満足してしまう
解説動画を見ているだけでは、口や舌の筋肉は変わりません。
動画は「見る」だけでなく、必ず声に出して真似するところまでがセットです。
間違い3:録音した自分の声を聞き返さない
練習中は自分の発音がどう聞こえているか分かりにくいものです。
録音を聞き返す習慣がないと、変化に気づけないまま練習を続けてしまいます。
- 完璧を目指さず、少しずつの変化を積み重ねる
- 動画は見るだけでなく、声に出して真似する
- 定期的に録音を聞き返して変化を確認する
まとめ:動画教材は目的別に使い分けよう
今回は、発音練習に使う動画教材のタイプと、独学での練習の進め方を紹介しました。
動画は種類によって役割が違うので、目的に合わせて選ぶことが上達への近道です。
- 動画教材は「口の形」「聞き分け」「リズム」の3タイプに分かれる
- 練習は「録音→確認→模倣→シャドーイング→再録音」の5ステップ
- 自分の弱点に合わせて動画のタイプを選ぶ
- 動画は見るだけでなく声に出して真似し、録音して確認する
- 短時間でも毎日続けることが上達の近道
- 独学が難しい部分はオンライン英会話などで直接チェックしてもらう
まずは自分の発音を録音するところから、今日始めてみてください。
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