日本語には「犬猿の仲」のように、動物を使って人間関係を表す言い回しがあります。
英語にも動物を使った言い回しがたくさんありますが、日本語とはイメージが違う動物も少なくありません。
オット「犬猿の仲」って英語で言うとどうなるの?dogs and monkeysとかそのまま言えそう?



実は英語では猫と犬の組み合わせで表現するんです。動物ごとのイメージの違いを、この記事で一緒に整理していきましょう。
- 「犬猿の仲」の自然な英語表現
- dog・cat・fox・monkey・bird・sheepにまつわる英語イディオム
- 使うときに注意したいニュアンスの違い
- そのまま使える例文
「犬猿の仲」は英語で何て言う?
日本語の「犬猿の仲」に一番近いのが、英語のfight like cat and dogという表現です。
直訳すると「猫と犬のように喧嘩する」で、いつも言い争いが絶えない関係を表します。
日本語の「犬猿の仲」は文字通り「犬」と「猿」の組み合わせですが、英語では猿の代わりに猫が使われるのがポイントです。
They fight like cat and dog.(あの2人は犬猿の仲だ)My brother and I used to fight like cat and dog when we were kids.(子どもの頃、兄とはよく喧嘩ばかりしていた)
似た表現にlead a cat-and-dog lifeもあります。
こちらは主に夫婦や恋人同士が、いつもケンカばかりしている関係を指すときに使われる表現です。



人間関係を表す言葉に、実際の動物の犬と猫が使われているのが面白いですよね。
dog(犬)にまつわる英語表現



犬を使った表現って他にもあるの?



たくさんあります。まずは「惨めな生活」を表す表現から見てみましょう。
lead a dog's lifeは「惨めで不幸な生活を送る」という意味の表現です。
He has led a dog's life since he lost his job.(彼は仕事を失ってから惨めな生活を送っている)
近い表現にdie like a dogもあり、「名誉もなく惨めな死に方をする」という意味で使われます。
一方で英語には、「勝者・トップの人」を表すtop dog、「劣勢の人・弱者」を表すunderdogという表現もあります。
Everyone thought the small team was the underdog, but they won the game.(誰もが弱小チームだと思っていたが、彼らは試合に勝った)She is the top dog in the sales department.(彼女は営業部のトップだ)
犬にまつわる表現には、弱い立場や惨めな状況を表すものが多い印象です。
cat(猫)にまつわる英語表現



猫の表現はどう?



猫は「模倣」や「意地悪」のイメージで使われることが多いんです。
copycatは「人の真似をする人」という意味の単語です。
話題になった事件の手口を真似た犯罪のことをcopycat crime(模倣犯罪)と呼び、英語のニュースでもよく使われる表現です。
また、cattyという形容詞は「意地悪な、辛辣な」という意味で使われます。
Don't be so catty about her new haircut.(彼女の新しい髪型についてそんな意地悪なこと言わないで)
猫は「陰で意地悪を言う」イメージと結びついていて、人間関係の会話でよく使われる単語です。
fox(きつね)にまつわる英語表現



きつねは「ずる賢さ」のイメージが強い動物です。
sly as a foxは「きつねのようにずる賢い」という意味のイディオムです。
Be careful with him, he's sly as a fox.(彼には気をつけて、かなりずる賢いから)
一方でスラングのfoxyは「魅力的な、セクシーな」という意味で使われます。
ただし今ではやや古い言い回しでもあるので、使う場面は選んだほうがよさそうです。



同じ動物なのに、ずる賢さと魅力、両方のイメージがあるんだね。
monkey(猿)にまつわる英語表現



「犬猿の仲」の「猿」は英語では出てこないの?



人間関係を表す表現には出てきませんが、猿には猿で面白い表現がありますよ。
怪しい行為やごまかし、いたずらっぽい振る舞いを指す表現がmonkey businessです。
Stop that monkey business and get back to work.(ふざけてないで仕事に戻って)
また、よく考えずに人の真似をすることをmonkey see, monkey doと表現します。
「猿が見たものをそのまま真似する」というイメージから、深く理解せずに表面だけ真似する行動を、やや皮肉を込めて表すときに使われます。
bird(鳥)にまつわる英語表現



鳥を使った表現もよく聞く気がする。



「早起き」に関する表現が多いですよ。
日本語の「早起きは三文の徳」にあたるのが、英語のThe early bird catches the worm.(早起きの鳥は虫を捕まえる)です。
ここから派生して、開店直後や早い時間帯の割引・サービスをearly bird specialやearly bird discountと呼びます。
The restaurant offers an early bird special before 6 pm.(そのレストランは午後6時前に早割サービスをやっている)
一方で、夜型の人を指す表現がnight owlです。
I'm a total night owl, I can't get up before 9.(私は完全な夜型人間で、9時前には起きられない)
同じ鳥でも、朝と夜でイメージがはっきり分かれているのが面白いところです。
sheep(羊)にまつわる英語表現



羊は「群れ」や「従順さ」のイメージで使われる動物です。
家族や集団の中で問題を起こす人・変わり者を指す表現がblack sheepです。
He's always been the black sheep of the family.(彼はずっと家族の厄介者だった)
良い人と悪い人、有能な人と無能な人を選別することをseparate the sheep from the goatsと言います。
聖書に由来する表現で、ビジネスの文脈でも使われることがあります。
また、親切なふりをした危険人物のことをa wolf in sheep's clothing(羊の皮をかぶった狼)と呼びます。
Watch out for him, he's a wolf in sheep's clothing.(彼には気をつけて、羊の皮をかぶった狼だから)



「羊の皮をかぶった狼」は日本語にもある表現だね。



そうなんです。聖書由来の表現は、日本語と英語で似た形になっていることが多いんですよ。
まとめ:動物の英語表現で語彙の幅を広げよう
今回は犬・猫・きつね・猿・鳥・羊にまつわる英語表現を紹介しました。
同じ動物でも、日本語と英語でイメージが違うものもあれば、共通しているものもありましたね。
- 「犬猿の仲」は
fight like cat and dog - 犬は「惨めさ」「勝敗」を表す表現が多い
- 猫は「模倣」「意地悪」のイメージ
- きつねは「ずる賢さ」、猿は「いたずら・模倣」のイメージ
- 鳥は「朝型・夜型」のイメージ
- 羊は「群れ」「従順さ」「善悪の選別」のイメージ
動物のイメージから覚えると、単語も記憶に残りやすくなります。
オンライン英会話のフリートークなどで、ぜひ使ってみてくださいね。
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