文法書を1冊買ってはみたものの、最初のページで挫折してそのまま本棚に眠らせていませんか。
参考書は最初から通読する教科書ではなく、必要なときに引く「辞書」として使うと、驚くほど挫折しにくくなります。
この記事では、現役の個人英語コーチであるERIKAが、目的別に使い分けたい英文法の参考書を紹介します。
オット文法書って、どれも分厚くて結局最後まで読み切れないんだよな。



実は、最後まで通読する必要はないんです。目的に合った1冊を「調べるための本」として持っておくのがコツですよ。
- 文法書を選ぶときの基準
- 目的別におすすめの英文法参考書5冊
- 文法書を挫折せずに使い続けるコツ
文法書を選ぶときの基準



そもそも、文法書ってどうやって選べばいいの?



「通読する教科書」を探すのか、「分からないときに引く辞書」を探すのかで、選ぶべき本が変わってきますよ。
英文法の参考書は、大きく分けて「最初から順番に読み進めるタイプ」と「気になった項目だけを辞書のように調べるタイプ」の2種類があります。
やり直し英文法をどんな順番で進めればよいかは、中学・高校6年間の英文法を1日1テーマで復習する順番で詳しく紹介しているので、あわせて参考にしてください。
この記事では、その「土台を作る通読型の本」と「手元に置いて引く辞書型の本」を、目的別に5冊紹介します。
迷ったときは、今の自分のレベルより少しやさしいと感じる本を選ぶのがコツです。
「難しい本で頑張って理解する」よりも、「やさしい本をきちんと使い切る」ほうが、結果的に文法の土台は身につきやすくなります。
目的別 おすすめの英文法書5冊



じゃあ具体的に、どんな本がおすすめなの?



私が指導の中でもよく紹介している、定番の5冊を挙げますね。
①大学受験レベルの文法・語法を網羅するなら『Next Stage 英文法・語法問題』
大学受験レベルの文法・語法・イディオムをまとめて演習したい方には、Next Stage 英文法・語法問題が定番です。
桐原書店から出ている問題集で、2025年9月には最新の4th Edition 新装版が発売されており、現在も版を重ねているロングセラーです(2026年8月確認時点)。
文法・語法・イディオム・会話表現・単語・発音まで、大学入試で問われるポイントを1冊にまとめて演習できる作りになっています。
②中学レベルからやり直すなら『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』
中学レベルの基礎から総復習したい方には、中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版がおすすめです。
Gakken(学研)から出ている改訂版で、中学の文法参考書3冊分の内容を1冊にまとめてあり、難しい専門用語を避けたやさしい解説とフルカラーのイラストで説明されています。
大人の学び直しにも向いている作りなので、中学英文法に不安がある方の最初の1冊として選びやすいでしょう。
③ネイティブの発想で理解するなら『一億人の英文法』
文法用語の暗記ではなく、ネイティブの頭の中にあるイメージで英文法を理解したい方には、一億人の英文法が向いています。
東進ブックスから出ている大西泰斗さんとポール・マクベイさんの共著で、「なぜその形になるのか」をイラストや図解を交えて解説しているのが特徴です。
丸暗記した文法用語が、なかなか英会話で使える感覚に結びつかないという方に、特におすすめしたい1冊です。
④会話に活きる形で学ぶなら『毎日の英文法』
会話でそのまま使える形で文法を身につけたい方には、朝日新聞出版の『毎日の英文法 頭の中に「英語のパターン」をつくる』もおすすめです。
著者はジェームス・M・バーダマンさんで、ネイティブが日常会話で実際に使うフレーズを中心に、文法用語よりも「パターン」として文の形を身につけていくタイプの本です。
細かい文法用語の説明よりも、口から出てくる英文のストックを増やしたいという方に向いています。
⑤本格的な文法辞典として手元に置くなら『徹底例解ロイヤル英文法』
「これって文法的にどうなんだろう」と迷ったときに、根拠を持って調べられる本格的な文法辞典が欲しい方には、旺文社の徹底例解ロイヤル英文法 改訂新版をおすすめします。
綿貫陽さんらが執筆し、マーク・ピーターセンさんが英文を校閲している、分厚い文法辞典です。
最初から通読する本ではなく、英作文や論文執筆の中で疑問が出るたびに該当ページを引く「辞書」として、机の上に置いておく使い方が向いています。
5冊とも役割が異なるので、必ずしも全部を揃える必要はなく、今の自分に足りない役割の本を1冊足すという考え方で選んでみてください。
基礎に不安がある方は②から、大学受験や資格試験に向けて演習量を増やしたい方は①から、話せる文法を身につけたい方は③・④から手に取ると、無理なく続けやすいでしょう。
文法書を挫折せずに使い続けるコツ



せっかく買っても、また積読になっちゃいそうで心配だな。



最初から全部を理解しようとしないことが、実は一番のコツなんですよ。
文法書が続かない一番の原因は、最初のページから完璧に理解しようとして、途中で気持ちが折れてしまうことです。
通読型の本であれば、分からない項目があっても立ち止まらず、まず1周読み切ることを優先しましょう。
辞書型の本は、そもそも最初から読み切る必要はなく、英作文やスピーキングの中で疑問が出たときに該当ページだけを引く使い方で十分です。
「今日はこの1項目だけ」と範囲を区切って読み進める具体的な方法は、前述のやり直し英文法の記事でも紹介しているので、通読型の本を選んだ方はあわせて参考にしてください。
なお、英文を書いたときに「間違いがないか」その場でチェックしてほしい場合は、文法書よりもGrammarlyのようなAI校正ツールのほうが向いています。
「なぜそう直されるのか」という根拠まで理解したいときに文法書を引く、という組み合わせで使うと、書く力と理解する力の両方が育ちやすくなります。
まとめ
最後に、この記事で紹介した文法書のポイントを整理します。
- 大学受験レベルを網羅するなら
Next Stage 英文法・語法問題 - 中学レベルからやり直すなら
中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。 - ネイティブの発想で理解するなら
一億人の英文法 - 会話に活きる形で学ぶなら
毎日の英文法 - 本格的な文法辞典として使うなら
徹底例解ロイヤル英文法
文法書は1冊を完璧に仕上げることよりも、自分の目的に合った本を「使い続けられる形」で持っておくことが大切です。
単語帳の選び方は英単語をスイスイ覚えられるおすすめ参考書4選でも紹介しているので、文法とあわせて見直したい方はこちらもご覧ください。
特に辞書型の本は、実際にページをめくって解説の書き方が自分に合っているか確かめてから選ぶと、失敗が少なくなります。
気になる1冊があれば、まずは書店で中身を確認してから手に取ってみてください。
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