「単語帳で何百個も覚えたはずなのに、いざ話すとなると出てこない…」
そんな経験、ありませんか。
オット単語カードで覚えたつもりでも、会話になると全然使えないんだよね。



それ、単語を「1語だけ」で覚えているのが原因かもしれません。英単語の覚え方には、実は相性の良い方法と悪い方法があるんです。
英単語の覚え方として代表的なのが「語彙ノート」と「単語カード」の2つです。
この記事では、それぞれのメリット・デメリットと、私自身がおすすめする使い分け方を紹介します。
- 単語だけを覚えても定着しない理由
- 語彙ノートのメリット・デメリット
- 単語カードのメリット・デメリット
- 目的別のおすすめの使い分け方
英単語は「単語だけ」で覚えても定着しない



まず前提として、英単語は1語だけで使われることはほとんどありません。



単語には、いつも決まった相棒がいるってこと?
例えばring a bellという表現があります。
ring(鳴る)とbell(鐘)という単語を別々に覚えても、「聞き覚えがある」という意味には結びつきません。
The name doesn't ring a bell.(その名前には聞き覚えがない)のように、決まった形のまま文ごと覚えて初めて、実際の会話で使える知識になります。
単語には、こうした「一緒に使われる語」や「決まった言い回し」がセットになっていることがほとんどです。
だからこそ、単語を覚えるときは「訳」だけでなく「使われ方」まで一緒に記録する意識が大切になります。
この考え方を軸に、語彙ノートと単語カードそれぞれの向き・不向きを見ていきましょう。
語彙ノートとは?メリット・デメリット



語彙ノートって、単語をアルファベット順に並べる単語帳とは違うの?



はい、別物です。語彙ノートは、新しい表現を「文章のまま」トピックごとに書き溜めていくノートのことです。
語彙ノートの作り方
語彙ノートを作るときの基本ルールはシンプルです。
新しい表現に出会ったら、単語1つだけでなく、その表現が使われている文章ごと書き写します。
例えばunder the strict rules of(〜の厳しいルールのもとで)という表現に出会ったら、She was brought up under the strict rules of her religious parents.のように、実際の例文ごと記録します。
ページの並べ方は「仕事」「旅行」「趣味」のようにトピック別にするほか、「ホテルで使う表現」のような場面別、getやtakeのようなキーワード別にまとめる方法もあります。
それぞれのページに少し余白を残しておくと、後から似た表現に出会ったときに追記できて便利です。
語彙ノートのデメリット
語彙ノート最大のデメリットは、時間がかかることです。
単語1つだけでなく文章ごと書き写すため、単純な単語暗記よりも1つあたりの手間は大きくなります。
また、トピック別に整理しようとすると、授業や教材で出てきた順番のままにはまとめにくく、後から該当ページを探して書き足す手間も発生します。
整理を面倒に感じて、同じ表現をノートの別の場所に何度も書いてしまう、という失敗もよくあります。



手間はかかりますが、「文章ごと覚える」という質の高さは、語彙ノートならではの強みです。
単語カード(フラッシュカード)のメリット・デメリット



じゃあ単語カードは、もう古いやり方ってこと?



いいえ、そんなことはありません。単語カードには、語彙ノートにはない強みがちゃんとあります。
単語カードの強み
単語カードは、表に英語、裏に意味や使われ方を書く小さなカードです。
持ち運びが簡単で、通学中や待ち時間など、ちょっとしたすきま時間に何度も繰り返し見返せるのが最大の強みです。
紙のカードのほか、Quizletのようなアプリを使えば、自分専用の単語カードをスマホで作ることもできます。
反復して見返す回数を稼ぎやすい点は、語彙ノートよりも単語カードに分があります。
なおQuizletのようなアプリは、基本的なカード作成・閲覧は無料でも、復習モードなど一部機能が有料化されているケースがあります。
無料の範囲でも十分使えるので、まずは無料機能だけで試してみて、必要に応じて有料プランを検討すると良いでしょう。
単語カードの弱点
一方で、単語カードには「どこを表に書くか」という悩みがつきまといます。
例えばDon't get me wrong(誤解しないでね)という表現をカードにするとき、キーワードをgetにすべきかwrongにすべきか迷うことがあります。
単語1語だけを表に書くカードの作り方に戻ってしまうと、せっかくの「文脈ごと覚える」という利点が失われてしまいます。
また、枚数が増えてくると管理が大変になり、復習が続かなくなるという声もよく聞きます。
- 語彙ノート:文章ごと覚えられるが、記録に時間がかかる
- 単語カード:反復しやすいが、表に書く内容の選び方が難しい
結局どちらを使うべき?私のおすすめの使い分け



結局、どっちを使えばいいの?



私は受講生に、目的に応じて両方を組み合わせることをおすすめしています。
まず、新しい表現に出会った瞬間は、語彙ノートに文章ごと書き留めます。
この段階では「使われ方」を正確に記録することを優先します。
そのあと、語彙ノートの中でも特に忘れやすい表現だけを選んで単語カードに移し、すきま時間に繰り返し見返します。
カードの裏には訳だけでなく、語彙ノートに書いた例文の一部も一緒に書いておくと、文脈を思い出しやすくなります。
「記録は語彙ノートで、反復は単語カードで」。この役割分担が、どちらか一方だけを使うよりも記憶に残りやすいと感じています。
復習のタイミングにも工夫の余地があります。
覚えた翌日、1週間後、1か月後というように、間隔を空けながら繰り返し見返すと、一度に大量に見返すよりも記憶に残りやすくなります。
単語カードなら「まだ覚えていない札」だけを次の復習に残す、といった仕分けもしやすいので、この間隔をあけた復習と相性が良い方法です。
まとめ



まずは語彙ノートを1冊用意して、文章ごと書き留めることから始めてみるよ。



それがいちばんの近道です。慣れてきたら、覚えにくい表現だけ単語カードに移してみてくださいね。
- 英単語は1語だけでなく、決まった使われ方とセットで覚える
- 語彙ノートは文脈ごと覚えられるが、記録に時間がかかる
- 単語カードは反復しやすいが、表に書く内容の選び方が難しい
- 「記録は語彙ノート、反復は単語カード」の併用がおすすめ
英単語の暗記法に「絶対の正解」はありません。
語彙ノートと単語カード、それぞれの強みを知ったうえで、自分に合った組み合わせを見つけてみてください。
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