洋楽の歌詞を聴いていて、nothing butという表現の意味がわからず、聞き流してしまったことはありませんか。
今回は、Adele(アデル)の名曲Someone Like Youの歌詞を教材に、覚えておきたい英語表現を見ていきましょう。
知っている単語ばかりでも、組み合わせ次第で意味が大きく変わる表現は少なくありません。
オットAdeleの失恋ソングは有名だけど、歌詞の中身までちゃんと理解したことはないかも。



切ない歌詞の中に、会話でも使える表現がいくつも出てくるんですよ。一緒に見ていきましょう。
- “Someone Like You”というシングルの基本情報
- 歌詞に登場する
nothing butの使い方 Never mindとDon't mindの違い
Adele “Someone Like You” はどんな曲か



この曲って、そんなに有名な曲だったんだ。



実は、洋楽史に残る記録をいくつも持っている曲なんです。
シングルとしての基本情報
Someone Like Youは、Adeleのセカンドアルバム21に収録されている楽曲です。
シングルとしては2011年1月24日にイギリスで、同年8月9日にアメリカでリリースされました。
アルバム21とあわせて、2012年のグラミー賞でAdeleは6部門を受賞しています。
「Someone Like You」自体は最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス賞を受賞しました。
また、Billboard Hot 100で5週連続1位を獲得し、ピアノとボーカルのみで構成された楽曲として初めて同チャートの首位に立った曲としても知られています。
アメリカのソングライター、ダン・ウィルソンとの共作曲で、ハリウッドのスタジオで2日間かけて書き上げられたと言われています。
楽曲中のピアノは共作者のダン・ウィルソン自身が弾いており、シンプルな構成だからこそ、歌詞と歌声がまっすぐ伝わってくる曲になっています。
大きな失恋を経験した実体験をもとに書かれた一曲で、19の国でチャート首位を獲得するなど、世界的なヒットとなりました。
歌詞に登場する「nothing but」の使い方



サビの歌詞に出てくるnothing butって、どういう意味なの?



「〜以外の何ものでもない」「ただ〜だけ」という意味の表現です。
I wish nothing but the best for you too
(あなたの幸せだけを心から願っている)
butは「しかし」という意味の接続詞としてよく使われますが、nothing but ~の形になると「〜以外の」「〜を除いて」という意味に変わります。
つまりnothing but the bestは「最善のこと以外は何もない」、そこから転じて「ただ最善だけを」というニュアンスになります。
日常会話でもHe is nothing but a beginner.(彼はただの初心者に過ぎない)のように、対象を限定する場面でよく使われます。
onlyと近い意味を持ちますが、nothing butの方がやや強調のニュアンスを含む言い回しです。
This project brought nothing but trouble.(このプロジェクトは厄介事しかもたらさなかった)のように、ネガティブな内容を強調する場面でもよく使われます。
歌詞のように、相手への思いやりを強調したいポジティブな場面でも、トラブルを強調したいネガティブな場面でも使える、応用範囲の広い表現です。
「Never mind」と「Don’t mind」の違い



「気にしないで」って言いたいとき、Don't mindでいいんじゃないの?



そこ、日本人が特に間違えやすいポイントなんです。
Never mind, I'll find someone like you
(気にしないで、あなたみたいな人を見つけるわ)
日本語で「ドンマイ」と言うことが多いためか、英語でもDon't mindと言ってしまいがちですが、これは誤りです。
「気にしないで」と相手を励ますときはNever mind.を使います。
Do you mind if I open the window?(窓を開けても構いませんか)のように、mind自体は「気にする」「嫌がる」という意味の動詞です。
Don't mindは文法的には「気にしないで」と誤解されがちですが、単独で使う定型表現としては一般的ではありません。
失敗して落ち込んでいる相手を励ましたいときは、まずNever mind.を思い出してみてください。
It doesn't matter.(大したことじゃないよ)も近いニュアンスで使えますが、Never mind.の方が口語的で、日常会話ではよく使われます。
洋楽の歌詞を英語学習に活かすコツ



歌詞で英語を覚えるの、続けられるか正直心配だな。



3つのコツを意識すると、無理なく続けやすくなりますよ。
好きな曲を選ぶ
文法や単語の教材として優れているかどうかより、何度も聴きたくなる曲を選ぶことが継続への一番の近道です。
切ないラブソングが好きな方であれば、”Someone Like You”のような曲は繰り返し聴いても飽きにくい教材になります。
サビだけに絞って覚える
1曲まるごと理解しようとせず、気になったサビや一節だけを深掘りするくらいの気軽さで十分です。
今回のように、知っている単語の組み合わせでも意味が大きく変わる表現は、歌詞というストーリーの中で覚えると記憶に残りやすくなります。
気になった表現をメモしておく
「あれ、この言い回しは何だろう」と思った瞬間にメモしておき、あとで辞書や文法書で確認する習慣をつけると定着しやすくなります。
なお、学習メモとして手元で使う分には問題ありませんが、歌詞全文をそのままブログやSNSに公開するのは著作権上避けるべき行為です。
歌詞の著作権に配慮し、この記事での引用も上記の一節にとどめています。
曲全体の歌詞を確認したい場合は、公式の音楽配信サービスや歌詞サイトで検索してみてください。
声に出して口に馴染ませる
覚えた一節は、頭の中で理解するだけでなく、実際に声に出してみると記憶の残り方が変わります。
歌うようにリズムに乗せて言ってみると、単語と単語のつながりも自然に身についていきます。
好きな曲であればあるほど自然と何度も聴き返すことになるので、表現も無理なく記憶に定着していきます。
まとめ



今日の内容、最後にまとめてもらえる?



はい、整理しますね。
- “Someone Like You”はBillboard Hot 100で5週連続1位を獲得した曲
nothing but ~は「ただ〜だけ」「〜以外の何ものでもない」の意味- 「気にしないで」は
Don't mindではなくNever mind
失恋した時にI'll find someone like you.なんて、なかなか言えるものではありません。
とても切ない失恋ソングですが、ぜひじっくり歌詞と向き合いながら、今日紹介した表現を覚えてみてください。
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