「今行きます」と伝えたつもりが、なぜか相手に「出かける」と勘違いされてしまった、という経験はありませんか。
英語のcomeとgoは、どちらも「行く」と訳せる場面があるため、日本語の感覚のまま使うと相手に誤解を与えてしまうことがあります。
この記事では、現役の個人英語コーチである私が、comeとgoの使い分けを決める本質的なルールを整理します。
オット「来る」がcomeで「行く」がgoって中学で習ったのに、なんで「今行きます」がI’m coming.になるの?



そこ、日本語の感覚のままだとハマりやすい落とし穴なんです。実は英語では「誰の視点から見た移動か」で使い分けるんですよ。
- come/goの使い分けを決める本質的なルール
- 「今行きます」がI’m coming.になる理由
- 一緒に行く・自分だけ行く場面での使い分け
- 第三者の移動を表すときの考え方
comeとgoの使い分けを決めるのは「相手に近づくか離れるか」



「誰の視点」って言われても、まだピンとこないんだけど。



順番に説明しますね。ポイントは「自分」ではなく「相手」がどこにいるかなんです。
英語のcomeとgoは、「話し手または聞き手がいる場所に近づくか、離れるか」で使い分けられます。
このように話し手・聞き手の立ち位置を基準に動詞を選ぶ考え方は、言語学で「直示(デイクシス)」と呼ばれる仕組みの一つです。
日本語の「行く」「来る」は基本的に自分(話し手)の視点だけで決まりますが、英語では聞き手の視点も考慮に入れる必要があります。
comeは相手のいる場所に近づく時に使う
comeは、話している相手のいる場所に近づく動きを表す時に使います。
名前を呼ばれてそちらに向かう場合、相手にとっては自分が近づいてくることになるのでI'm coming.(今行きます)となります。
goは相手から離れた場所へ向かう時に使う
goは、話し手・聞き手のいる場所から離れた、第三の場所へ向かう動きを表す時に使います。
家から仕事に向かう時の「行ってきます」は、相手(家にいる人)から離れていく動きなのでI'm going now.となります。
具体的な会話で確認する使い分け



いくつか具体的な場面で、使い分けを確認していきましょう。



うん、実際の会話で見たほうがわかりやすそう。
「今行きます」はI’m coming.が正解
誰かに呼ばれて「今行きます」と答える場合、話し相手のいる場所に近づく動きなのでI'm coming.が正解です。
ここでI'm going.と言ってしまうと、相手からすると「そちらではなく、どこか別の場所へ出かける」という意味に聞こえてしまいます。
一緒に行きたい時は”Can I come?”
話している相手と一緒にどこかへ行きたい時も、comeを使うのが自然です。
「今日映画を観に行くよ」と言われた相手に「私も一緒に行っていい?」と聞く場合はCan I come?となります。
これは、相手が向かう場所に自分も近づいていく、という捉え方をしているためです。
自分から動く時は”I’m going”
一方、聞き手を伴わずに自分だけがどこかへ向かう場合はgoを使います。
I'm going to the bank.(銀行に行ってきます)のように、話し相手のいる場所から離れて別の場所へ向かう動きを表します。
第三者の移動はどちらの視点で語るかで決まる



自分や相手じゃなくて、別の人の話をする時はcomeとgoどっちを使えばいいの?



面白いところで、実はどちらも使えるんです。誰の視点に立つかで選ぶ動詞が変わります。
話し手や聞き手以外の第三者の移動を表す場合、come・goのどちらも使うことができます。
聞き手の視点に立って「そちらに向かっている」と捉えればcome、動く人自身の視点に立って「その場所へ向かっている」と捉えればgoを使います。
例えば聞き手であるあなたの家に私の友人が向かう場合、聞き手側の視点に立てばMy friend is coming to your house.、話し手側の視点で同じ状況を伝えればMy friend is going to your house.となります。
よくある間違いと覚え方のコツ



最後に、学習者がつまずきやすいポイントを整理しておきますね。



お願いします。
I’m going to come.のような視点の混同に注意
I'm going to come.のように、goとcomeを一つの文の中で混同してしまう言い方は避けましょう。
一つの移動を表す文の中では、どちらか一方の視点に統一するのが基本です。
迷ったら「聞き手のいる場所」を基準に考える
使い分けに迷った時は、「今、話している相手がいる場所に近づくのか、離れるのか」を基準に考えると判断しやすくなります。
日本語の「行く」につられて反射的にgoを選ばず、一度立ち止まって相手の立ち位置をイメージする習慣をつけると、間違いが減っていきます。
come/goについてよくある質問



最後に、気になっていたことを聞いてもいい?



もちろんです。よく聞かれる質問をまとめますね。
bringとtakeにも同じ使い分けルールはありますか?
はい、bring(相手のいる場所に持ってくる)とtake(相手から離れた場所に持っていく)も、come/goと同じ「相手を基準にした方向」で使い分けます。
Can you bring your textbook?(教科書を持ってきてくれる?)のように、come/goのルールがそのまま応用できます。
電話やチャット越しでも同じルールが使えますか?
直接顔を合わせていない場面でも、「相手のいる場所」を基準にする考え方は変わりません。
相手のところへ向かうと伝えるならI'm coming over.のように、対面の会話と同じ感覚で使えます。
まとめ:come/goは「相手を基準にした移動」で決まる
comeとgoの使い分けは、日本語の「来る」「行く」の感覚ではなく、話し手・聞き手を基準にした移動の方向で決まります。
「呼ばれたらcome」「自分から離れるならgo」という2つの基本パターンを押さえておくだけで、日常会話での混乱はぐっと減ります。
- comeは相手のいる場所に近づく動き、goは相手から離れる動き
- 「今行きます」はI’m coming.が正解
- 一緒に行きたい時はCan I come?
- 第三者の移動はどちらの視点に立つかでcome/goが決まる
次に「行く」を英語にする時は、まず「相手はどこにいるか」を思い浮かべてみてください。
それだけで、comeとgoの選び間違いはぐっと減っていきます。
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