アメリカのレジで「25セントだよ」ではなく「a quarter」と言われて、一瞬固まってしまった、という経験はありませんか。
アメリカの硬貨には、日本の「10円玉」のような金額そのものの呼び方とは別に、pennyやdimeといった独自の呼び名があります。
オット「1セント=ペニー」は聞いたことあるけど、他のコインの呼び方までは知らないな。



アメリカでは日常会話で金額よりも呼び名を使う場面が多いので、今日はまとめて整理していきますね。
- penny/nickel/dime/quarterの金額と名前の由来
- 実は一番小さいコインはどれか
- half-dollarとdollar coinが日常であまり見かけない理由
- 少額硬貨との現地での付き合い方
アメリカのコインには金額とは別の呼び名がある



そもそも、なんでコインだけ金額と別に名前が付いてるの?



紙幣と違って硬貨は種類が多いので、金額よりも見た目や呼び名で区別する習慣が根付いているんです。
アメリカの通貨単位はdollar(ドル)とcent(セント)で、100セントが1ドルにあたります。
値札に$12.32とあれば「12ドル32セント」で、英語で正確に言うとtwelve dollars and thirty-two centsですが、日常会話ではtwelve thirty-twoと短縮して言うのが一般的です。
硬貨にはそれぞれ独自の呼び名があり、レジでのやり取りでは金額よりもこの呼び名が使われることのほうが多いです。
少額コイン4種の名前と見分け方



まずは日常でよく使う4種類の硬貨を、金額の小さい順に見ていきましょう。



お願いします。正直、見た目だけだと全然区別つかないんだよね。
penny(1セント)=リンカーンの横顔
pennyは1セント硬貨の呼び名で、表面には第16代大統領エイブラハム・リンカーンの横顔が刻まれています。
銅を使った赤みがかった色が特徴で、他のコインと見分けやすいポイントの一つです。
nickel(5セント)=ジェファーソンの横顔
nickelは5セント硬貨の呼び名で、表面には第3代大統領トマス・ジェファーソン、裏面には彼の邸宅モンティチェロが描かれています。
名前の由来は素材のニッケル合金からきていますが、第二次世界大戦中の1942年から1945年にかけては事情が変わります。
ニッケルが戦闘機や軍艦に不可欠な戦略物資となったため、この期間だけ5セント硬貨からニッケルが外され、銀・銅・マンガンの合金で作られていました。
この時期の硬貨は「war nickel(戦時ニッケル)」と呼ばれ、現在もコイン収集家の間で知られています。
dime(10セント)=実は最も小さいコイン
dimeは10セント硬貨の呼び名で、表面には第32代大統領フランクリン・ルーズベルトの横顔が刻まれています。
直径17.91mmと、アメリカで現在流通している硬貨の中では最も小さく、penny(19.05mm)やnickel(21.21mm)よりも小さいというのが意外なポイントです。
金額は5セント硬貨より大きいのに、サイズは一番小さいというギャップが、初めて手にしたときに戸惑いやすい理由です。
quarter(25セント)=1ドルの4分の1
quarterは25セント硬貨の呼び名で、「1ドルの4分の1(quarter)」であることが名前の由来です。
表面には初代大統領ジョージ・ワシントンの横顔が描かれていますが、裏面のデザインはアメリカ建国250周年にあたる2026年、メイフラワー誓約や独立宣言など建国の歴史をテーマにした新デザインへと切り替わっています。
このように裏面のデザインが数年おきに変わるのもquarterの特徴で、コインを見ればおおよその発行年代の見当がつきます。
- penny=1セント、リンカーンの横顔
- nickel=5セント、ジェファーソンの横顔
- dime=10セント、実は最小サイズ、ルーズベルトの横顔
- quarter=25セント、ワシントンの横顔、裏面デザインは数年おきに変更
half-dollarとdollar coinは日常であまり見かけない



50セント硬貨とか1ドル硬貨って、旅行中に見たことないかも。



それも当然で、この2種類は今でも発行されているものの、日常の買い物ではほとんど流通していないんです。
half-dollar(50セント)=ケネディの横顔だが流通は少ない
half-dollarは50セント硬貨の呼び名で、1964年から表面に第35代大統領ジョン・F・ケネディの横顔が使われています。
1964年の発行直後から、ケネディを偲んで記念に取っておく人が多く、1980年代には店頭でほとんど見かけない状態になっていたと言われています。
現在も法定通貨として使うこと自体は可能ですが、銀行やお店のレジでお釣りとして渡されることはまずないと考えておいてよいでしょう。
dollar coin=「シルバーダラー」ではなく金色の硬貨
現在発行されている1ドル硬貨はdollar coinと呼ばれ、マンガン・真鍮を使った金色の見た目が特徴です。
silver dollarという呼び方も英語には存在しますが、これは1965年より前に発行されていた実際に銀を含む旧デザインの硬貨を指す歴史的な呼び名です。
現行の金色の1ドル硬貨を指すときはdollar coinやgolden dollarと呼ぶのが実情に合った表現です。
紙幣の1ドル札が広く使われているため、この金色の1ドル硬貨も日常の買い物で受け取る機会は多くありません。
少額硬貨との現地での付き合い方



細かい小銭がどんどん財布にたまっちゃいそうだけど、どうすればいいの?



アメリカはカード決済が主流なので、現金の小銭を細かく管理する場面自体が日本より少ないんです。
クレジットカードでまとめて支払う人が多く、現金払いでも数セント〜数十セント程度のお釣りはチップとして渡してしまうことがよくあります。
レジ横に募金箱のような小銭入れが置かれている店も多く、不要なpennyやnickelをそこに入れて処分する人も少なくありません。
1円単位まで細かく計算する日本の感覚とは違い、少額硬貨は「持ち歩くには少しかさばるもの」として扱われているイメージです。
アメリカのコインについてよくある質問



最後に、気になっていたことを聞いてもいい?



もちろんです。よく聞かれる質問をまとめますね。
硬貨の呼び名は覚えないと会話で困りますか?
レジでの支払いや募金、コインランドリーの利用など、日常の場面でquarterやdimeといった呼び名を使う機会は意外と多くあります。
知らなくても金額を言えば通じますが、呼び名を知っていると聞き取りも会話もぐっとスムーズになります。
コインの表面・裏面の英語表現は何と言いますか?
硬貨の人物や紋章が描かれた表面はobverse、反対側の裏面はreverseと呼びます。
日常会話ではもっとシンプルにheads(表)・tails(裏)と呼ぶことが多く、コイントスの表現としてもおなじみです。
硬貨の呼び名はアメリカ以外でも通じますか?
pennyやquarterといった呼び名は、アメリカドルの硬貨に固有のものです。
イギリスのpennyのように同じ単語でも国によって指す硬貨や価値が異なる場合があるため、旅行先の通貨に合わせて確認しておくと安心です。
まとめ:金額よりも呼び名でコインを覚えよう
アメリカの硬貨は、penny・nickel・dime・quarterという呼び名とセットで覚えておくと、現地での会話や買い物がぐっとスムーズになります。
half-dollarやdollar coinのように、発行されていても日常ではほとんど見かけない硬貨があることも、知っておくと戸惑いにくいポイントです。
- penny=1セント、nickel=5セント、dime=10セント、quarter=25セント
- dimeは金額の割に物理的には最も小さいコイン
- half-dollarとdollar coinは発行中でも日常の流通はごくわずか
- 現行の1ドル硬貨は「silver dollar」ではなく「dollar coin」と呼ぶのが実情に合う
次にアメリカのコインを手にしたときは、金額だけでなく呼び名や横顔の人物にも注目してみてください。
小さな硬貨一枚にも、それぞれの歴史や由来が詰まっています。
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