関係代名詞は、学校の授業で習ったときに「結局どう訳せばいいのか分からない」となりやすい文法項目の1つです。
特に関係代名詞whatは、thatやwhichと違って先行詞を自分の中で補わなければいけないため、つまずく方が多い印象があります。
今回は、イギリス出身のシンガーSam Smith(サム・スミス)の楽曲『I’m Not the Only One』の歌詞を入り口に、関係代名詞whatを整理します。
オット関係代名詞のwhatって、whichと何が違うの?



whatは「先行詞込み」で使える関係代名詞なんです。歌詞の例文と一緒に見ていきましょう。
- 『I’m Not the Only One』の楽曲情報
- 関係代名詞
whatの仕組みと作り方 whatを使った例文パターン
『I’m Not the Only One』はどんな曲?



Sam Smithって、どんなアーティストだっけ?



2014年に発表したデビューアルバムが世界的にヒットして、翌年のグラミー賞で一気に4部門を受賞したイギリスのシンガーです。
『I’m Not the Only One』は、Sam Smithさんのデビューアルバム『In the Lonely Hour』からの楽曲で、2014年8月にイギリスで、同年9月にアメリカでシングルとして発表されました。
イギリスのシングルチャートで3位、アメリカのチャートでは5位を記録しています。
パートナーの浮気をテーマにした楽曲で、Sam Smithさんが知人の実際の出来事にインスピレーションを受けて書いたと語られている曲です。
2015年の第57回グラミー賞では、Sam Smithさんは最優秀新人賞に加え、代表曲『Stay With Me』で最優秀レコード賞と最優秀楽曲賞を、アルバム『In the Lonely Hour』で最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム賞を受賞し、合計4部門を制しました。
『I’m Not the Only One』自体はこの4部門の受賞曲ではありませんが、同じアルバムに収録された楽曲として、当時のSam Smithさんの勢いを象徴する1曲になりました。
『In the Lonely Hour』は2024年8月に発売10周年を記念したリイシュー盤も発表されており、10年を経てなお聞き継がれているアルバムです。
関係代名詞whatの使い方



じゃあ実際、この曲のどこにwhatが出てくるの?



サビの最初のフレーズに出てきます。順番に分解して見ていきますね。
サビには、次のようなフレーズが登場します。
I know what you've done(あなたがしたことを私は知っている)
関係代名詞のwhatは、the thing(s) that(〜すること・もの)の意味をまとめて持っている点が、thatやwhichと違うところです。
このフレーズは、もともと2つの文に分けて考えることができます。
I know the thing.(私はそれを知っている)
You have done the thing.(あなたはそれをした)
この2つを関係代名詞thatでつなぐとI know the thing that you have done.となり、the thing thatをまとめてwhatに置き換えるとI know what you have done.という形になります。
先行詞のthe thingを別に用意しなくていい分、whatは1語で「〜すること」を表せる便利な関係代名詞です。
thatやwhichは前に名詞(先行詞)が必要ですが、whatは先行詞をとらないという点が、使い分けの一番のポイントです。
whatを使ったそのほかの例文
What I want is your honesty.(私が欲しいのはあなたの正直さです)
このように、whatで始まる文を主語として使うこともできます。
This is what I found in the box.(これが箱の中で見つけたものです)
whatのかたまりを、文の主語・目的語・補語のどこにでも置けるという柔軟さも、この関係代名詞の特徴です。
I still can't believe what he told me.(彼が私に言ったことをまだ信じられません)のように、感情を表す動詞と組み合わせるパターンも会話でよく登場します。
whatを使うときによくある間違い
whatはそれ自体に先行詞の意味を含んでいるため、前にthe thingのような名詞を置く必要はありません。
I know the thing what you've done.のようにthe thingとwhatを両方使ってしまうのは、日本語の「〜すること」につられやすい典型的な間違いです。
先行詞をすでに含んでいるかどうかが、thatやwhichとの一番大きな違いだと覚えておくと迷わなくなります。
曲を教材にするときのポイント
いきなり文法の説明から入るのではなく、まず何回か曲を聞いて、耳になじませることから始めましょう。
そのあとで歌詞を見て、知っている文法がどう使われているかを確認すると、教科書の例文だけでは得られない納得感があります。
覚えたフレーズは、鼻歌のように口ずさんでみると、意識しなくても口から出てくるようになります。
サビだけでも構わないので、歌詞を見ずに口ずさめるようになるまで繰り返すと、文法が体感として身につきます。
まとめ
関係代名詞whatは、the thing(s) thatをまとめて表せる、1語で完結する便利な表現です。
whatはthe thing(s) thatの意味を1語でまとめて表す関係代名詞- 『I’m Not the Only One』の
I know what you've doneもこの形 whatのかたまりは主語・目的語・補語のどこにでも置ける
好きな洋楽が1曲あれば、そこから文法を自然に覚えていくきっかけになります。
ぜひ『I’m Not the Only One』を聞きながら、関係代名詞whatを意識して歌詞を追いかけてみてください。
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