留学を考えるとTOEFL、就職や昇進を考えるとTOEICと、二つの試験が同時に視野に入ってくることがあります。
「どうせ両方受けるなら、まとめて勉強したほうが効率的では」と考える人は多いです。
ただ実際には、出題内容も測ろうとしている力も違うので、闇雲に両方の問題集を並行させると遠回りになりがちです。
オットTOEFLとTOEICって、結局は同じ英語力を測ってるんじゃないの?



共通する部分もありますが、測ろうとしている力の方向性が違うんです。今日はその整理と、同時に伸ばす勉強の組み立て方をお伝えしますね。
- TOEFLとTOEICが測っている力の違い
- 二つの試験に共通して鍛えるべきスキル
- 同時学習の教材選びとスケジュールの立て方
- TOEFL対策がTOEICのスコアにもつながる理由
TOEFLとTOEICは何を測るテストなのか



そもそも、この二つって何が違うの?



TOEFLは留学先の授業についていける力、TOEICはビジネスの現場で英語を使う力を測る試験です。
TOEFL(Test of English as a Foreign Language)は、主に海外の大学・大学院に進学する人の英語力を測る試験です。
リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4技能で構成され、各技能30点、合計120点満点で採点されます。
一方TOEIC(Test of English for International Communication)は、ビジネスシーンでの英語運用力を測る試験です。
リスニングとリーディングの2技能で構成され、合計990点満点で採点されます。
出題される英文のテーマも異なり、TOEFLは大学の講義やキャンパス生活を題材にしたアカデミックな文章が中心です。
TOEICはメールや会議など、職場を舞台にしたビジネス文章が中心になります。
TOEICにはスピーキング・ライティングを測る別試験もある
TOEICには、リーディングとリスニングを測る「TOEIC Listening & Reading Test」のほかに、スピーキングとライティングを測る「TOEIC Speaking & Writing Tests」という別試験もあります。
就職活動や社内の昇進で提出を求められるのは、多くの場合L&Rのスコアです。
提出先によって必要な試験が異なるため、受験前に応募先の要件を確認しておくと安心です。
二つの試験に共通して鍛えるべきスキル



出題内容が違うなら、勉強も完全に分けたほうがいいのかな?



そこまで分ける必要はありません。リーディングとリスニングは根っこの部分で共通しているので、そこを重点的に鍛えるのが近道です。
文章を読んで要点をつかむ力、音声を聞いて内容を理解する力は、どちらの試験にも必要になります。
違うのはテーマと語彙です。TOEFLはアカデミックな単語、TOEICはビジネス単語を意識して覚えるとよいでしょう。
ライティング・スピーキングの練習も、TOEIC対策として無駄にはなりません。
正しい文章を書く・話す練習を重ねることで、リーディングでの理解力や語彙の定着が深まるからです。
- リーディング:主旨・詳細をつかむ読解力
- リスニング:音声から内容を理解する力
- ライティング・スピーキング:語彙の定着とアウトプット力
同時学習の教材選びとスケジュールの立て方



実際に勉強を始めるとき、教材やスケジュールはどう組めばいいの?



まずはそれぞれの公式問題集で出題形式に慣れること。そのうえで学習時間を目的別に分けるのがおすすめです。
教材は、TOEFL・TOEICそれぞれの公式問題集、もしくは解説が充実した市販の問題集を1冊ずつ用意します。
出題形式や時間配分の感覚は、実際の試験に近い問題集で身につけるのが一番です。
スケジュールは、目標スコアと試験日から逆算して、1日の中でTOEFL対策とTOEIC対策の時間を分けて確保します。
例えば午前中にTOEFLのリーディング、午後にTOEICのリスニングというように、時間帯で区切ると混乱しにくくなります。
時間帯で区切るスケジュール例
| 時間帯 | 取り組む内容 |
|---|---|
| 朝 | TOEFLのリーディング(アカデミックな長文) |
| 昼休みなどのすきま時間 | TOEICのリスニング(会議・アナウンスなど) |
| 夜 | その日出てきた単語・文法の復習 |
すべてを毎日こなす必要はありません。まずは1週間のうちどの曜日に何をやるかを決めるだけでも、勉強がぐっと進めやすくなります。
定期的に模擬試験を解いて苦手なパートを洗い出し、勉強計画を微調整していくことも大切です。
TOEFL対策がTOEICのスコアにもつながる理由



二つとも受けるなら、どっちを先に勉強するのがいいの?



順番に絶対の正解はありませんが、TOEFL対策を先に進めるとTOEICのスコアにもいい影響が出やすいです。
TOEFLはリーディング・リスニングに加えてスピーキング・ライティングも含まれます。
そのため、TOEFLの勉強をすること自体が4技能をまんべんなく使う総合トレーニングになります。
書く・話す練習を重ねることで語彙や文法が体に染みつき、結果としてTOEICのリーディングでの読解スピードや正答率にもつながっていきます。
TOEFLは複雑な文構造の文章に触れる機会が多いため、TOEICの長文問題で出てくる文章にも慣れやすくなるという利点もあります。
「TOEIC対策だけで手一杯」という場合でも、余力があるならTOEFLの教材に触れてみる価値はあります。
単語帳はどちらを優先すべきか
単語学習の時間が限られている場合は、直近で受ける試験の単語帳を優先しましょう。
TOEFL受験が近いならアカデミックな単語帳、TOEIC受験が近いならビジネス単語帳という具合です。
受験日がどちらも先の場合は、日常会話でもよく使われる基本語彙から固めるのがおすすめです。
基本語彙は、どちらの試験の長文にも土台として登場するため、遠回りに見えて実は近道になります。
まとめ:違いを理解したうえで共通スキルを鍛える
TOEFLとTOEICは、測ろうとしている英語力の方向性が違う試験です。
ただしリーディング・リスニングの基礎力は共通しているため、そこを重点的に鍛えれば同時学習は十分可能です。
- TOEFLは留学向けの4技能試験(120点満点)、TOEICはビジネス向けの2技能試験(990点満点)
- 出題テーマは異なるが、リーディング・リスニングの基礎力は共通して鍛えられる
- 教材は試験ごとの公式問題集を用意し、時間帯で学習を分けるとスケジュールが組みやすい
- TOEFL対策で鍛えた語彙力・文法力はTOEICのスコアアップにもつながる
- 模擬試験で弱点を洗い出しながら、計画を随時見直す
目的の違う試験を同時に伸ばすのは大変に感じるかもしれませんが、共通する土台を意識するだけで勉強の効率はぐっと上がります。
どちらの試験を先に受けるとしても、今日からできる一歩を積み重ねていってくださいね。
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