洋楽を聴いていると、If I were a boyのような一節が出てきて、なんとなく意味はわかるのに文法的な理由がよくわからない、ということはありませんか。
「仮定法」は中学・高校の授業でも習う項目ですが、実際の歌詞や会話でどう使われているかを意識して学ぶ機会は意外と少ないものです。
オットIf I were a boyって、なんでbe動詞がareじゃなくてwereなの?



それが「仮定法」という特別なルールなんです。今日はBeyonceの名曲を入り口に、一緒に整理していきましょう。
- 仮定法過去の基本ルール
- Beyonceの”If I Were a Boy”に見る仮定法の使われ方
- 自分で使える仮定法の例文
- 洋楽を英語学習に取り入れるときの注意点
仮定法過去の基本ルール



仮定法って、そもそもどんな時に使う表現なの?



今の事実とは違うことを「もし〜だったら」と仮定して話すときに使います。
仮定法過去は、現在の事実に反する仮定や、現実的には起こりにくい願望を表す形です。
基本の形はIf + S + 過去形 ~, S + would/could/might + 動詞の原形 …です。
ポイントは、be動詞を使う場合、主語がIやheのような単数であってもwasではなくwereを使うことです。
これは仮定法の伝統的なルールで、教科書や試験ではこの形が基本として扱われます。
ただし日常会話のくだけた場面ではwasが使われることもあります。
例えばIf I were a bird, I could fly to you.(もし私が鳥だったら、あなたのところへ飛んでいけるのに)という文が仮定法過去の典型です。
実際には鳥になることはできないので、現実にはあり得ない仮定を語っていることになります。
なぜ「現在」の話なのに過去形を使うのか疑問に思う方もいるでしょう。
英語では、時制を1つ過去にずらすことで「現実からの距離」を表す感覚があります。
過去形を使うことで「今の現実とは違う、想像の世界の話ですよ」という合図を出していると考えると理解しやすくなります。
Beyonceの”If I Were a Boy”に見る仮定法



洋楽で仮定法が使われている代表的な曲ってあるの?



タイトルからして仮定法そのものなのが、Beyonceの”If I Were a Boy”です。
“If I Were a Boy”は2008年にリリースされた楽曲で、アルバム『I Am… Sasha Fierce』に収録されています。
全米のBillboard Hot 100では最高3位、イギリスのOfficial Singles Chartでは1位を記録したヒット曲です。
タイトル通り、この曲は「もし自分が男だったら」という現実にはない立場を仮定して歌われています。
男女で扱われ方が違うという現実へのもどかしさを、あえて逆の立場を仮定することで描いた曲です。
サビの冒頭はIf I were a boy, I think I could understand(もし私が男だったら、理解できていたと思う)という一節から始まります。
主語はIですが、be動詞はwereが使われている点に注目してください。
ここが、まさに仮定法過去の基本ルール通りの形です。



「もし男だったら」という現実にはない設定だからこそ、wereが使われているとわかると、文法のルールが記憶に残りやすくなります。
歌詞の著作権に配慮し、この記事での引用は上記の一節にとどめています。
曲全体の歌詞を確認したい場合は、公式の音楽配信サービスや歌詞サイトで検索してみてください。
仮定法を使った例文でトレーニング



ルールはわかったけど、自分で使う練習もしたいな。



日常でよく使う仮定法の例文をいくつか用意しました。声に出して読んでみてください。
If I were you, I would talk to her directly.(もし私があなたなら、彼女に直接話すだろう)
これは相手にアドバイスするときによく使われる形です。
If she were here, she could help us.(もし彼女がここにいたら、私たちを手伝ってくれるだろうに)
主語がsheでも、be動詞はwereのままです。
If I had more time, I could travel more.(もっと時間があれば、もっと旅行できるのに)
be動詞以外の一般動詞の場合は、動詞を過去形にするだけで仮定法過去が作れます。
If I knew his phone number, I could call him.(彼の電話番号を知っていれば、電話できるのに)
「知らないから電話できない」という今の事実の裏返しとして使われている点が、仮定法らしい発想です。
- 基本形:If + S + 過去形 ~, S + would/could/might + 原形 …
- be動詞は主語に関わらずwereが基本(口語ではwasも使われる)
- 一般動詞はそのまま過去形にすればOK
洋楽を英語学習に取り入れるときのコツ



歌詞で文法を覚えるの、楽しそう。他にも気をつけることある?



続けやすくするための工夫が3つあります。順番に紹介しますね。
好きなアーティストの曲から選ぶ
文法教材として優れているかどうかより、まずは自分が好きで何度も聴きたくなる曲を選ぶことが継続のコツです。
好きな曲であれば、歌詞の意味を知りたいという気持ちが自然と学習のモチベーションになります。
先に歌詞の意味を理解してから聴く
いきなり英語のまま聴き取ろうとすると、知らない表現でつまずいてしまいます。
先に日本語訳で意味を把握してから聴くと、英語の音と意味が結びつきやすくなります。
気になる文法・表現をメモしておく
聴いていて「あれ、この形は何だろう」と思った表現があれば、その場でメモしておきましょう。
後で文法書や辞書で確認する習慣をつけると、知識として定着しやすくなります。
1曲まるごと理解しようとせず、気になったワンフレーズだけを深掘りするくらいの気軽さで続けるのがコツです。
なお、歌詞をノートなどに書き写して勉強する場合も、全文をそのままブログやSNSに公開するのは著作権上避けるべき行為です。
学習メモとして手元で使う分には問題ありませんが、公開する際は引用の範囲にとどめるよう気をつけてください。
まとめ



最後に、今日のポイントをまとめてくれる?



はい、整理しますね。
- 仮定法過去は現実に反する仮定を表す文法
- be動詞は主語に関わらずwereが基本
- Beyonceの”If I Were a Boy”はサビ冒頭にIf I were a boyという典型例を含む
- 好きな曲を選び、意味を先に理解してから聴くと学習が続きやすい
仮定法は覚えるルールこそシンプルですが、実際に使いこなすには繰り返し触れることが欠かせません。
好きな洋楽の中に仮定法が出てきたら、ぜひ今日紹介したルールと照らし合わせてみてください。
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