A piece of cakeって、直訳すると「一切れのケーキ」だけど、実際はどんな意味で使われているのでしょうか?
実は日常会話で頻繁に使われる英語のイディオムで、意味は直訳とはまったく違います。
こうした学校の授業ではあまり習わない表現は、ケーキやパイを使ったものだけでもたくさんあります。
オットA piece of cakeは聞いたことあるけど、他にもケーキやパイを使ったイディオムがあるなんて知らなかったよ。



意外と多いんです。この記事では、日常会話やニュースでも見かける実用性の高いものを厳選してご紹介しますね。
- A piece of cakeの意味・使い方と語源の諸説
- ケーキ・パイを使った実用的な英語イディオム8選
- イディオムを覚えて使いこなすための3つのコツ
A piece of cakeの意味と使い方



A piece of cakeって、そのまま訳すと「一切れのケーキ」だよね?



その通りです。でも実際の意味は「朝飯前」「めちゃくちゃ簡単」なんですよ。
A piece of cakeは、「朝飯前」「とても簡単」という意味で使われる口語のイディオムです。
直訳の「一切れのケーキ」とはまったく違う意味なので、知らないと戸惑ってしまう表現の一つです。
一番シンプルな使い方はIt's a piece of cake.(それくらい朝飯前だよ)です。
「難しかった?」と聞かれたときに、「全然、余裕だったよ」というニュアンスで返せます。
またLast exam was a piece of cake.(前回の試験はめちゃくちゃ簡単だった)のように、終わったことの余裕さを表すときにも使えます。
似た意味を持つas easy as pieという表現もあるので、セットで覚えておくと会話の幅が広がります。
A piece of cakeの語源 3つの説
語源については諸説あり、どれか一つに確定しているわけではありません。
一つは、1930年代後半のイギリス空軍で、簡単な任務のことをa piece of cakeと表現したのが始まりという説です。
もう一つは、19世紀のアメリカ南部で行われていた「ケークウォーク」というダンス大会が由来という説です。
優雅なパフォーマンスをした人にケーキが贈られていたことから、「簡単に手に入るもの」というニュアンスが生まれたと言われています。
さらに、1936年に出版されたアメリカの詩人オグデン・ナッシュの詩集の一節が由来という説もあります。
どの説にも決定的な証拠があるわけではないため、「複数の説がある表現」として理解しておくとよいでしょう。
覚えておきたいケーキ・パイの英語イディオム8選



A piece of cake以外にも、ケーキやパイを使った表現があるんだね。



たくさんあるので、日常会話やニュースでよく見かけるものを8つ厳選しました。
1. to take the cake:ずば抜けている・呆れるほどひどい
to take the cakeは、良い意味でも悪い意味でも「群を抜いている」ときに使う表現です。
実際には皮肉を込めて、驚きあきれた気持ちを表すために使われることのほうが多い表現です。
That takes the cake.(それは呆れるくらいひどいね)のように使います。
イギリスではto take the biscuitという言い方をすることもあります。
2. the cherry on the cake:有終の美、うれしいおまけ
すでに良い状況に、さらに嬉しいことが重なるときに使う表現です。
Winning the World Cup would be the cherry on the cake.(ワールドカップで優勝できたら、まさに有終の美だろう)のように使います。
アメリカではthe cherry on topと言われることもあります。
3. baked in the cake:織り込み済みだ
何かの結果や影響が、すでに前提として組み込まれている状態を表す表現です。
The risk is baked in the cake.(そのリスクはすでに織り込み済みだ)のように、金融やビジネスの文脈でよく使われます。
似た表現にfactored into the price(価格に織り込まれている)があります。
4. eat humble pie:屈辱を味わう、非を認めて謝る
自分の間違いを認めて謝る、屈辱的な思いをするという意味の表現です。
He had to eat humble pie after being proven wrong.(彼は間違いを指摘され、屈辱を味わうことになった)のように使います。
humbleは「粗末な」という意味ですが、下働きの人々が食べていた内臓料理「umble pie」との語呂合わせが由来という説があります。
5. sell like hot cakes:飛ぶように売れる
商品が非常によく売れることを表す、ビジネスの場面でもよく使われる表現です。
Our new products sold like hot cakes!(新商品が飛ぶように売れたんです!)のように使います。
フランス語やドイツ語にも似た表現があり、パンや軽食を使った言い回しが存在します。
6. as American as apple pie:きわめてアメリカ的な
いかにもアメリカらしい、アメリカを象徴するようなものを表す表現です。
Baseball is as American as apple pie.(野球はまさにアメリカを象徴するスポーツだ)のように使います。
アップルパイがアメリカの伝統的な家庭料理として親しまれてきたことが背景にあります。
7. pie in the sky:絵に描いた餅
実現しそうにない理想や、口先だけの甘い約束を表す表現です。
That plan is just pie in the sky.(その計画はただの絵に描いた餅だよ)のように使います。
1911年に労働運動家ジョー・ヒルが作った歌の一節が由来と言われています。
8. a piece of the pie:取り分、利益の分け前
ビジネスの利益やチャンスの「分け前」を表す表現です。
The workers want a bigger slice of the pie.(従業員たちはもっと大きな分け前を求めている)のように使います。
have a piece of the pieで「物事に関わる」という意味で使われることもあります。
ケーキ・パイのイディオムを使いこなす3つのコツ



こんなにたくさんあると、どうやって覚えたらいいんだろう?



一気に全部覚えようとせず、使う場面ごとイメージするのがおすすめです。
- 単語だけでなく、例文ごとセットで覚える
- 直訳と実際の意味の違いを意識する
- 覚えた例文を自分の状況に置き換えて口に出す
1つ目は、例文ごと覚えることです。単語だけで覚えるより、実際の文脈とセットにしたほうが記憶に残ります。
2つ目は、直訳と実際の意味の違いを意識することです。eat humble pieのように、直訳だけでは意味が分からない表現も多くあります。
3つ目は、覚えた例文を自分の状況に置き換えて口に出してみることです。
英語コーチとしてレッスンでもお伝えしているのは、例文の主語や状況を自分の身の回りに置き換える練習です。
たとえばsold like hot cakesの主語を、自分の身の回りの出来事に置き換えるだけで、記憶に定着しやすくなります。
まとめ
最後に、この記事でご紹介したイディオムを整理します。
A piece of cakeは「朝飯前」という意味の口語イディオム。語源には複数の説がある- ケーキ・パイを使った8つのイディオム:
take the cake・the cherry on the cake・baked in the cake・eat humble pie・sell like hot cakes・as American as apple pie・pie in the sky・a piece of the pie - 例文ごと覚え、直訳との違いを意識し、自分の状況に置き換えて声に出すと定着しやすい
今回ご紹介した8つの表現は、日常会話からニュース、ビジネスの場面まで幅広く使われるものばかりです。
気になった表現があれば、ぜひ自分で例文を作ったり、英会話レッスンで実際に使ってみてください。
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