TOEICのパート5に必ず出てくるのが、時制を問う問題です。現在形や過去形、現在完了形などを正しく使い分けることは、TOEICでの高得点を目指す上でとても重要です。しかし、その時制には細かいルールがいくつもあり、それらを覚えられていないとパート5で点数を逃す原因になってしまいます。
パート5の時制問題で点数を取るためには、時制のルールだけでなく、使い分けの鍵になる単語も一緒に覚えておく必要があります。時制をしっかり理解して、パート5の点数を伸ばしましょう!
現在形・現在進行形を表すキーワード
now(今、現在)
What are you doing now?(今何をしているのですか?)
“now”は、現在形と現在進行形の文章のどちらでも使われます。また、過去の行動や出来事と現在の行動や出来事を対比する場合にも使われます。例えば、「彼は子どもの頃怠け者だったが、今は勤勉な学生だ。」と英語で言うときは、“He was lazy when he was a child, but now, he is a diligent student.”となります。
these days(このごろ)
He does not go shopping these days.(彼はこのごろ買い物に行かない。)
“these days”(このごろ)は主に現在形や現在進行形の文章で使われる表現ですが、現在完了形の文章で使われることもあります。「この頃悪天候続きだ。」という文章を英文にすると、“It has been bad weather these days.”となります。
過去形・過去進行形を表すキーワード
ago(~前)
She lived in this region 20 years ago.(彼女は20年前この地域に住んでいた。)
文章の中に過去のある時点のみを示すキーワードがあれば、動詞の時制は過去形になります。その中でも特によく出るのが“ago”(~前に)で、現在に関係のない過去の出来事だけを言うとき、動詞は過去形になるので、過去の時間軸を示す“ago”は良い目印になります。
in those days(当時は、あの頃は)
She was deeply absorbed in reading foreign books in those days.(彼女は当時、洋書を読むことに没頭していた。)
“ago”と同様に、“in those days”(当時は、あの頃は)もまた、過去のある時点を示すキーワードなので、動詞の時制は過去形になります。先に紹介した“these days”(近頃は、このごろは)と間違えないように気を付けましょう。
then(当時、その時、あの時)
She was sick in bed then.(彼女はその時病気で寝込んでいた。)
We were playing the guitar then.(私たちはその時ギターを弾いていた。)
“then”も「当時、その時」など過去の時点を示す重要な語ですが、これは“in those days”と違って未来の表現にも使うことができるので注意が必要です。例えば、“She will be fine then.”(その頃には彼女は元気になっているだろう。)という風に使うこともできます。“then”を文章中に見つけたら、文脈から動詞の過去形か未来形かを正確に見極めましょう。
完了形を表すキーワード
since(~以来)
She has worked at a part-time job since she was in high school.(彼女は高校生の頃からアルバイトをしている。)
現在完了形の文章には、それを示す副詞句が含まれています。その中でも頻繁に使われるのが“since”ですが、現在完了形に“since”を使った副詞句が繋がると、継続の現在完了形になります。また、上の例文は“She has been working at a part-time job since she was in high school.”という現在完了進行形の文章にすることもできます。
for(~の間)
He has been very busy for the past two months.(彼はここ2ヶ月とても忙しい。)
現在完了形の文章には、“since”だけでなく“for”(~の間)もよく使われます。“for 3 years”(3年間)というような明確な期間だけでなく、“for a long time”(長時間)や“for many years”(長年)というような表現もあるので覚えておきましょう。また、例文に使った“for the past 期間”(ここ~間)はTOEICに頻出です。
~times(~回)
He has been to the UK many times.(彼は何度もイギリスに行ったことがある。)
“since”や“for”と違い、現在完了形と“~times”を一緒に使うと経験の意味になります。また、“~times”の形になるのは三度目からで、一度なら“once”になり、二度なら“twice”となることを覚えておきましょう。
already(すでに)
Steve has already quit his job because of illness.(スティーブはすでに病気のために退職してしまった。)
When I visited his office, he had already quit his job because of illness.(彼の勤め先を訪ねたとき、彼はすでに病気のために退職していた。)
“already”が使われている現在完了形は、完了を意味する現在完了形の文章です。“already”の他にも、“just”(ちょうど~したところだ)や“yet”(まだ、もう)も完了の現在完了形の目印なので、覚えておきましょう。
また、“already”だけでなく、完了形の目印になる副詞句は過去完了形でも頻繁に使われます。2つ目の例文のように、過去のある時点(この場合は“visited his office”)を基準にしてそれよりも前の出来事を言うときは、過去完了形を使います。
気を付けるべき時制のルール
文章中に動詞が複数ある場合、時制は一致させなければいけないというルールがあります。例えば、「彼は1日休暇を取ると言っていた。」という間接話法の文章を英語にすると、“He said that he would take a day off.”となり、“will”を過去形の“would”にしなければいけません。
しかし、時制の一致のルールが当てはまらない例外があります。TOEICにはこの例外ルールを使った問題が出ることもあるので、点数アップのために覚えておきましょう。
不変の真理、習慣は常に現在形
The child understood that the sun rises in the east.(その子どもは太陽が東から昇ることを理解した。)
He said that he takes a walk every morning.(彼は毎朝散歩をしていると言っていた。)
変わらない事実や現在まで続く習慣を言うときは時制の一致が適用されず、常に現在形になります。TOEICでは、残り時間を気にするあまり焦って他の動詞と同じ時制を選んでしまいがちですが、こうした例外が出題される場合もあるので、文章の内容をしっかりと確認するようにしましょう。習慣の英文の場合、“every day”や“every morning”などが目印になることがあります。
時や条件を表す副詞節
If it rains tomorrow, the excursion will be postponed.(もし明日雨が降ったら遠足は延期されます。)
When she comes, please let me know.(彼女が来たら私に知らせてください。)
「もし~だったら」という条件や時を表す副詞節では、未来のことを言っていても現在形を使い、時制の一致が当てはまらないので注意しましょう。この文法では、時や条件を表す“if”や“when”を正確に見極めることが必要になります。
「~かどうか」の“if”を使った副詞節では、未来のことを言うときは未来形になります。例えば、「明日晴れるかどうか分からない。」と言うときは、“I don’t know if it will be fine tomorrow.”となります。
答えの鍵は文章の中にあります!
時制の文法問題はTOEICのパート5に必ず出題されますが、ほとんどは目印となるキーワードを見つけることですぐに答えを見つけられるものばかりです。キーワードを見つけて正しい時制を選ぶ練習を繰り返し、時制問題を解く力を付けましょう。また、時制の細かいルールを覚えることで、ひっかけ問題でも点数を取れるようになります。理解してしまえばパート5の得点源になるので、時制の文法を完璧に覚えてTOEICに臨みましょう。
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