TOEICの得点源!比較級・最上級の慣用表現まとめ

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TOEICで高得点を取るために覚えるべき文法はたくさんありますが、その中でも特に受験者が苦労する文法の一つが、「比較級と最上級の表現」です。基本的な使い方だけでなく、比較級と最上級を使った慣用表現がたくさんあるので、文章の中でそれらの文法が使われていることに気付くことができないと、点数を取りこぼすことになってしまいます。そこでこの記事では、TOEICで高得点を目指すために覚えておきたい、比較級・最上級の慣用表現について紹介、解説します。

TOEICによく出る比較級の慣用表現

比較級を使った慣用表現は数が多く、TOEICでもリーディングセクションでよく出題されます。そこで点数を取るためには、文章の中でその慣用表現が使われていることに気付けるかどうかが鍵になります。

しかし、難しいからと言って身構える必要はありません。形と文章での使い方をしっかり覚えておけば、文章と選択肢を読むだけですぐに使われている慣用表現に気付くことができます。まずは、比較級を使った慣用表現にどのようなものがあるのかを見てみましょう。 

The 比較級~, the 比較級~”(~すればするほど…だ)

The harder she worked, the more competent she became.(彼女は熱心に働くほどにますます有能になっていった。)

この慣用表現では、語順に気を付けなければいけません。“The more ~, the more ~”という形で覚えしまっていると、上の例文の“competent”を文末に置くミスが起きてしまいます。the”と“比較級”は必ずセットなので、“more competent”のように比較級が2語になる場合、“more”とその後ろの形容詞や副詞の位置を離さないように気を付けましょう。

no longer”(もはや~ない)

I have to live by myself because I am no longer a student.(もう学生ではないので、私は一人暮らしをしなければいけない。)

no longer”はよくTOEICに出題されます。動詞あるいは助動詞の後に置いて、「もはや~ない」という文章を作ることができます。例えば、「その従業員たちはもはや長時間労働に耐えられなかった。」と言いたいときは、The employees could no longer bear to work long hours.となり、助動詞“can”の過去形“could”の後に“no longer”が来ます。また、同じ意味で、The employees could not bear to work long hours any longer.と言うこともできます。

all the 比較級 because(for)”(~だからなおさら…だ)

We respect the CEO all the more because he is courageous. CEOは勇敢なので、私たちは彼をなおさら尊敬している。)

同じ意味で、We respect the CEO all the more for his courage.とすることもできます。この表現は使い方が多様なので、いろいろな例文を自分で作ってみて形を覚えるのが最も効果的です。

また、逆の意味で、「~であるにも関わらず…だ。」という文章を作るときは、none the less because (for)を使います。例えば、「CEOはとても厳しい人だが、私たちは彼を尊敬している。」と言いたいときは、We respect the CEO none the less because he is harsh.”あるいは、“We respect the CEO none the less for his harshness.となります。

know better than to 動詞原形”(~するほど馬鹿ではない。)

He knows better than to forget to attend the meeting.(彼は会議に参加するのを忘れるほど馬鹿ではない。)

これはリーディングセクションだけでなく、リスニングセクションでも出ることがある表現なので、ぜひ覚えておいてください。「~するほど馬鹿ではない」という意味ですが、つまり「分別があるから~しない」という訳し方もできます。比較級の慣用表現の中では覚えやすいものなので、いろいろな文法を交えて使えるように練習してみるのもオススメです。ちなみに、上の例文はforget to 動詞原形”(~することを忘れる)を使っています。

the 比較級 of the two”(2つのうち~な方)

This project is the more feasible of the two.2つのうち、こちらのプロジェクトの方が実行可能だ。)

比較級には本来“the”は付きませんが、2つのうちで最も~だ」という最上級に似た表現をする場合は、比較級の前に“the”が付きます。最上級の表現で、例えば「このプロジェクトが5つの中で最も実行可能だ。」と言うときは、“This project is the most feasible of the five.”と言いますが、the most 最上級”の表現が使えるのは、比較対象が3つ以上のときだけなので、2つで比べて最上級の表現で言うときは、この“the 比較級”の慣用表現を使います。

A 動詞 no more B than C 動詞 (D)”(AがBでないのはCがDでないのと同じだ。)

Politicians are no more economists than novelists are essayists.(政治家が経済学者でないのは、小説家がエッセイストでないのと同じだ。)

これは「クジラ構文」と呼ばれる形の慣用表現で、「クジラが魚でないのは、馬が魚でないのと同じだ。」という例文が有名です。英語を勉強する人を混乱させることが多い慣用表現で、特に、“more”という肯定的な単語があるのに文章の内容が否定的であることも、混乱を招く原因となっているようです。

そこで、more”の前に“no”という単語があることに注目しましょう。つまり、この“no”がその後の“more”という単語の肯定的な意味を打ち消しているということです。中学校の数学で、「マイナス×プラス=マイナス」と習ったと思いますが、それと同じで、マイナスの意味の“no”とプラスの意味の“more”を掛け合わせたことで、否定的な文章になっていると解釈しましょう。

A 動詞 no less B than C 動詞 (D)”(AがBなのは、CがDなのと同じだ。)

He is no less intelligent than his father is. (彼は彼の父親同様頭が良い。)

これはクジラ構文の逆の意味で、more”の代わりに“less”を使います。考え方はクジラ構文と同じで、「マイナス×マイナス=プラス」となるので、マイナスの意味の“no”と、同じくマイナスの意味の“less”を掛け合わせたことで、肯定的な意味の文章になると考えましょう。

no more than 数量”「~しか」/“no less than 数量”「~も」

She reads no more than 3 books per year.(彼女は1年に3冊しか本を読まない。)

She reads no less than 300 books per year.(彼女は1年に300冊も本を読む。)

これもクジラ構文と同様に、「マイナス×プラス=マイナス」、「マイナス×マイナス=プラス」の考え方で覚えましょう。“more”=「多い」という印象を、その前の“no”で打ち消しているので、「少ない」ことを強調する文章になります。一方“no less than”は、“less”=「少ない」という印象を、その前の“no”で否定しているので、「多い」ことを強調する文章になります。

TOEICによく出る最上級を用いた慣用表現


最上級を使った慣用表現も、TOEICでよく出題されます。覚えておくと、選択肢の中から正解を瞬時に見つけることもできるようになるので、ぜひ覚えておいてください。

the last person to 動詞原形”(決して~しない人)

He is the last person to betray our trust.(彼は決して私たちの信頼を裏切らない人だ。)

「~する最後の人」=「最も~しそうにない人」という意味で、「決して~しない人」という訳になります。他にも、「彼女は決して職務を怠らない人だ。」と言うときは、She is the last person to neglect her duty.となります。例文を作りやすい表現なので、できるだけ多く自分で例文を作って形を覚えるのがオススメです。

make the most of~”/“make the best of~”(~を最大限に活かす)

She made the most of her experience as an accountant to get a new job.(彼女は新しい職に就くために会計士としての経験を最大限に利用した。)

They must make the best of a limited opportunity to accomplish the project.(彼らはそのプロジェクトを達成するため、限られた機会を最大限に活かさなければいけない。)

make the most of~”と“make the best of~”は、実は少しだけ意味が違います。“make the most of~”は、「与えられた良い機会や時間、立場などを最大限に活かす」という意味なのに対し、“make the best of~”は、「不利な立場や条件などを最大限に活かす」という意味なので、この微妙な意味の違いを覚えておきましょう。

覚えてしまえば貴重な得点源になります!