子ども留学の目的や成果とは?サマースクール・ボーディングスクール徹底解説!

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日本でも小学校から英語が必修科目になったこともあり、小さなうちから英語に親しんでほしい、将来のために英語くらいは使えるようになってほしいと願う親御さんも増えてきました。

以前から子どもだけで、短期留学に行かせたり、正規の留学に行かせる家庭もありましたが、近年はより一層、子ども留学が盛んになっています。実際、どのような英語力がつくのか、その他目的が達成できるのかご紹介します。

サマースクールは英語力よりも異文化理解


サマースクールではどんなことをするのか

各国の語学学校や、ボーディングスクールが夏季休暇を利用して開催するのが、サマースクールと言われるものです。期間はおよそ2週間から3週間ほどで、大学の施設を利用できる場合もあります。

アメリカの大学で行われる子ども向けのサマースクールは、ダンスやスポーツなどのアクティビティに焦点を当てたものもあります。ですので、「英語を勉強する」というよりは、「英語で何かをする」という趣旨が妥当です。

例えば、ティッシュスクールオブアートの場合は英語でのブロードウェイなどを本格的に学ぶことができます。こちらはニューヨーク大学の芸術学部で、有名な出身者といえば、マーティン・スコセッシ監督や、歌手のLady Gagaさんが挙げられます。

また、親子留学と違い、子どもだけの留学の場合は親御さんは心配なさる方も多いでしょうが、順応性の高い子どもは存分に異文化を吸収して帰ってきます。

タレントの恵俊彰さん(52歳)と元X JAPANのhideさんが小学生の頃、同じ年に同じ団体から子どもだけのサマースクールに参加していたということが、番組内で発覚したという逸話がありました。そう考えると、日本でもかなり歴史のあるものです。

サマースクールに参加するメリット

30万円程度から参加できるのでコストが抑えられる

国や学校にもよるが、ニューヨーク大学芸術学部ティッシュスクールオブアートでは弦楽器やシェイクスピア劇などのワークショップでおよそ25万から50万円前後で参加できます。

英語で何かを達成する喜びが得られる・英語そのものを好きになれる

3歳から5歳児向けのクラスでも、最終日に英語劇の発表を行うなど、皆で英語を使って物事を完成させたり、目標を持って取り組めます。

短期間ながら、文化の多様性や考え方の違いを知ることができる

現地人とバディを組んで協力しながらの自然体験や、大学や会社の施設訪問、見学で「日本と違う視点」身につけることを目的としています。

正規留学を考えている親子にとっては良いお試し期間になる

英語そのものに触れさせたいと考えている親御さんは、子どもが英語を好きになるかどうかを試すチャンスとして使えます。外務省や、JASSOの海外留学支援サイト、高校生からの長期留学なら留学ジャーナルも参考になります。

サマースクールのデメリット

日常生活が拙い英語で事足りてしまう

ボーディングスクールに比べると各国から様々な子どもが来ます。主に英語熱の高い中国・韓国の子どもが多いですが、ロシアやスペインなどからも来るので課外では母国語で話し始める子どももいます。また、日本人同士で固まってしまうと、海外へ来た意味がなくなってしまいます。

短期間なので英語力向上に直結しない

あくまで、2週間程度のサマースクールは「英語力向上」という視点から見ると、語学力の飛躍的な向上よいう目的は達成できないことがほとんどです。

また、ボーディングスクールに比べると、現地の子どもよりも、世界中から集まった子どもと触れ合う比率が高く、ハイレベルな英語が必要とされていないので、お互いの意思疎通に英語を使うとも限りません。英語を使ったとしても、間違った言葉や単語のみで会話してしまうこともあります。

しかし、サマースクールに参加するメリットとして、子どもが将来本格的に留学したいと思った場合、過去の経験から、英語に対して積極的に学ぶことができますし、英語を学ぶことが目的ではなく、あくまで英語は道具だという認識が生まれます。

イギリスのボーディングスクール


ボーディングスクールとはどのような学校か

ボーディングスクールと呼ばれる全寮制の寄宿学校は、世界各国にありますが、特にイギリスは伝統があります。紳士・淑女の国であるイギリスでは、プライベート・スクールとも呼ばれ、名門校としてイートン・カレッジなどが挙げられます。良家の子女が多く在籍しており、学問だけでなく規律や礼儀といったマナーなどを修養する場です。

日本人でも、留学エージェントを経由することで1セメスターからイギリスのボーディングスクールに通うことができます。

イギリスのボーディングスクールに通うメリット

自分の意見が英語で言えるようになる

少人数制のクラスでディベートを主に用いたり、教師と生徒の意見交換したりすることが授業のメインです。また、学校によっては芸術や音楽に特化しているので、国内外の一流芸術大や音楽院への進学も可能です。

私立名門校ならではの綺麗な英語に触れることができる

日本でいう「若者言葉などでなく美しい国語」であるクイーンズイングリッシュを身につけることで、訛りの無い英語が話せるようになります。品の良い英語を身につけて損はありません。

24時間全てが学校生活なので、規律正しい生活が身につく

例えば7時に起床し、8時頃から授業が始まります。19時頃の夕食はネクタイを締め、フォーマルスタイルで参加し、21時〜23時に就寝が基本です。自由時間は自習や生徒同士のディベートタイムがあります。

エリートの卵と触れ合うことで学習面の意欲が向上する

イギリス全土・世界各国から集まるボーディングスクール。特にイートン校は英国首相をこれまで19人排出していますし。実は日本人では天璋院篤姫の命により帰国するまで、徳川家16代当主の徳川家達が5年留学していました。まさにエリート養成学校といえます。

リーダーシップを持つ人間(Well Rounded Person)になれる

生徒にも階級があり、成績トップの監督生が下級生を罰する特権を持つなど、生徒間にも厳しい上下関係や階級社会があります。ですので、自然と己を律するようになり、模範生徒となるべく皆が努力します。

生活のスタイルは、全寮制であり、上級生の中の成績優秀者が監督生となって、寮生を取り締まるあたりは、「ハリー・ポッター」シリーズを想像して頂くとイメージしやすいかと思います。

実際に、グレーのベストに金のボタンをつけた監督生や、奨学金が貰える一部の優秀者(王の学徒と呼ばれます)が黒いガウンを着るなど、見た目で階級がわかるようになっています。学校サイドが、こうして生徒を階級分けすることで、将来自分が「人の采配をうまくこなす立場」であることを意識させるのです。

ボーディングスクールに通うデメリット

費用が高く、1セメスターだけで250万円近くかかる

海外教育研究所のプログラムの場合ですが、授業料や生活費だけでも250万円、1年間だと450万円以上がかかります。

集団生活や集団行動が苦手な子どもの場合、馴染めずに終わる可能性がある

特に毎朝皆でベッドを片付けてから授業に出るなど、普段から身辺整理を親まかせにしている子は、どの国の子でも、この生活スタイルが辛くなります。普段から自立した子どもであることが要求されます。

最低限の英語力がないと、どの科目でも全くわからないままになる

授業は日本のように一方的に先生から聞くよりも、対話形式で行われますので、英語力が足りていないと、そもそも何がわからないのがすらもわからずに終わる恐れがあります。

ボーディングスクールに留学するために

実際に、行く前には英語力を証明する書類や、エッセイなどが課せられることもありますので、ボーディングスクールに行くには相応の努力と覚悟が必要です。

1セメスターだけでも高い学費が必要になりますので、中学生でもTOEFL Juniorで650点以上を取っていなければ、英語があまり理解できずに生活が終わってしまいます。

国や学校によって英語力を最初からあまり重要視しないボーディングスクールもありますが、イギリスで学ぶ場合は、TOEFL Juniorで一定の点数が取れるようになってからの方が、英語力の向上に繋がります。

子どもの留学は慎重に検討すべき