TOEIC頻出!ややこしい「動詞+A+前置詞+B」の解説と覚え方

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TOEIC受験者を悩ませる文法の一つに「動詞+A+前置詞+B」の形があります。「これは、『AにBを』?それとも『BにAを』?」と混乱しやすい表現も多く、しかも前置詞が変わるとABが逆になるものもあるので、ややこしくてあまり理解できていない人も多いのではないでしょうか。そこで、TOEICによく出る、間違えやすい「動詞+A+前置詞+B」の表現の覚え方、勉強方法をいくつか紹介します。

前置詞が変わるとABが逆になる動詞


供給する、備え付ける、与える(provide, supply, furnish

これは、“provide A with B”や、“supply A with B”、“furnish A with B”ABを供給する」という意味の表現で、TOEICでよく出題されます。この3つの動詞を「~を供給する」という意味だと覚えているために、「ABに供給する」と間違えて覚えている人もいるのではないでしょうか。しかもこの動詞は、前置詞が“for”や“to”になるとABが逆になるので、覚えるときに注意が必要です。簡単に説明すると、以下のようになります。

provide A with B = provide B for A

  • The new system provided us with an enormous profit. 
  • The new system provided an enormous profit for us. 

(その新たなシステムは我々に多大な利益を与えた。)

  • We provide our customers having our member's card with a special discount.
  • We provide a special discount for our customers having our member's card.

(メンバーズカードをお持ちのお客様には特別割引をご提供します。)

supply A with B = supply B for A

  • Our superior supplied us with snack foods.
  • Our superior supplied snack foods for us.

(上司が私たちに軽食をくれた。)

  • Robots will supply us human beings with a big help.
  • Robots will supply a big help for us human beings.

(ロボットは私たち人間に大きな助けを与えてくれるでしょう。)

furnish A with B = furnish B for(to) A

  • Mr.Brown suggested us that we should furnish our office with partitions.
  • Mr Brown suggested us that we should furnish partitions for(to) our office.

(ブラウン氏は私たちに、オフィスに仕切り壁を備えることを提案した。)

  • I would like to furnish my bed with a bedside lamp.
  • I would like to furnish a bedside lamp for(to) my bed.

(ベッドに枕もとのランプを取り付けたいのですが。)

この表現を覚えられずに、「『ABを』はどっち?」と混乱したままTOEICに臨むと、例えばパート5やパート6での穴埋め問題でこの構文の前置詞を入れる問題が出題された場合、間違った選択肢を選んでしまうかもしれません。前置詞が変わるとABが逆になる表現は、他にもいくつかあります。

非難する(blame)

これもよくTOEICで出てくる表現です。高校の参考書で見たという人も多いのではないでしょうか。“blame A on B” ABのせいにする」、“blame A for B”BAのせいにする」の形で使いますが、これも先に紹介した“provide”などと同じように、前置詞が変わるとABの位置が逆になっています。つまり、以下のようになります。

blame A on B = blame B for A

  • John's mother blamed his bad result of the exam on his negligence.
  • John's mother blamed his negligence for his bad result of the exam.

(ジョンの母は、彼の悪いテスト結果を彼の怠慢のせいにした。)

  • Don't blame your mistake on others.
  • Don't blame others for your mistake.

(あなたの失敗を他人のせいにしてはいけない。)

“blame A on B”では、まずAという悪い出来事を非難し、それをBという人や物のせいにしているのに対し、“blame B for A”では、Bという人や物を非難し、Aという出来事をその根拠や理由にしています。ほとんど意味は同じですが、ほんの少し違ったニュアンスを感じますね。

取り除く(clear

“clear A of B”でAからBを取り除く、排除する」という意味になります。そしてこの動詞もこれまで紹介した動詞と同様に、前置詞が変わるとABの意味が逆になり、“clear A from B”は、BからAを取り除く、排除する」という意味になります。ABの意味を揃えるには、下のような使い方をします。

clear A of B = clear B from A (clear B off Aも可)

  • You should clear your wardrobe of unneeded clothes.
  • You should clear unneeded clothes from(off) your wardrobe. 

(いらない服を洋服だんすから取り除いた方が良いですよ。)

  • He clears the office of dust every morning.
  • He clears dust from(off) the office every morning.

(彼は毎朝オフィスの埃を取り除いている。)

“from”という前置詞の基本的な意味「~から」を理解できてきれば、“clear B from A”=「AからBを取り除く」と正しく訳すことができるので、「どっちが『AからBを』だっけ?」と迷うことはないでしょう。“clear A of B”の形の文章も、一度読んだだけで、あるいは聞いただけで瞬時に意味を理解できるように、しっかり頭に入れておきましょう。

~をくれと頼む(ask

単語自体は簡単ですが、様々な文型で使われるため、使い分けやそれぞれの意味の理解が難しいのが“ask”です。この場合の“ask”は、何かが欲しいと相手に頼むときに使う表現です。前置詞“for ”と“from”によって、ABの位置が変わります。

ask A for B = ask B from A 

  • Can I ask him for an advice?
  • Can I ask an advice from him?

(彼に助言を求めても良いかな?)

  • Sara asked me for a search report.
  • Sara asked a search report from me.

(サラは私に調査報告書をちょうだいと頼んだ。)

これも“clear”のときと同じように、“ask B from A”「Bが欲しいとAに頼む」の訳で迷うことはおそらくないでしょう。もう一つの“ask A for B”の訳で迷うことのないように、意味をしっかり確認しておきましょう。“ask”を使った表現は他にもたくさんあるので、他のものと混同しないように注意してください。

間違えやすい「動詞+A+前置詞+B

他にも、「動詞+A+前置詞+B」の形の表現は数多くあります。その中でも特にTOEIC受験者を混乱させるものをまとめてみました。例文や解説とともに、ぜひ参考にしてみてください。

inform A of B ABを知らせる」

Did you inform Mr. Smith of the next meeting?(スミスさんに次のミーティングをお知らせしましたか?)

We'd like to inform you of the opening day of our new restaurant.(私たちの新しいレストランの開店日をお知らせします。)

“about”も使えますが、TOEICではこの“inform A of B”の形も多く出てくるので覚えておくと良いでしょう。リスニングのパート23、リーディングのパート67で出ることが多い表現です。“inform”は「~に知らせる、通知する」という意味なので、その後に来るA通知を受ける対象となることを覚えておきましょう。

remind A of BABを思い出させる」

Alice’s advice reminded me of my original intention.(アリスの助言は私に初心を思い出させた。)

He reminds me of his father's childhood. (彼は私に彼の父親の幼少時代を思い出させる。)

これも“remind A about B”でも正解ですが、どちらの形で出題されても良いように、両方覚えておいて損はないでしょう。注意しなければいけないのは、“Alice’s advice reminded me (   ) I had forgotten my original intention.”(アリスの助言は、私が初心を忘れていたことを思い出させた。)のように、従属節が後ろに続いている場合です。“remind A of B”に限ったことではありませんが、「“remind A of B”だから“of”が正解だ」と反射的に判断せず、文章全体を見て正解を判断しましょう。ちなみにこの場合、空欄に入るのは“thatですね。

rob A of B AからBを奪う」

Someone robbed him of his bag.(何者かが彼の鞄をひったくった。)

The criminal regrets having robbed an old woman of her purse.(その犯人は、おばあさんから財布を奪ったことを後悔している。)

この表現は、英語学習者を特に混乱させるものの一つと言えるでしょう。“of”を「~の」という意味だと覚えているために、「BAを奪う」と考えてしまい、「BからAを奪う」と誤訳してしまいます。しかし、ここで注意しなければいけないのは、rob”の目的語になるのは奪われるものではなく、人だということです。つまり、「Aがひったくりや強盗に遭ってBを奪われた」と考えるのが正解です。

また、受動態にする場合も、奪われる物を主語にしないように注意しましょう。上の文を受動態にする場合は、“He was robbed of his bag by someone.”「彼は何者かによって鞄を奪われた」とします。

prefer A to BBよりAが好きだ」

She prefers tea to juice. (彼女はジュースよりお茶が好きだ。)

You prefer cooking to eating, don't you?(君は食べるよりも作る方が好きなんだよね?)

これは「ラテン系比較」と呼ばれる形で、than”ではなく“to”を使います。「~よりも」は“than”だと思って反射的に選んでしまわないように、この表現を覚えておいてください。“prefer A”で「Aが好きだ」とまず訳し、その後の“to B”で「Bよりも」と頭から順番に訳す癖を付けておきましょう。

どうやって覚える?

この「動詞+A+前置詞+B」の形の表現は種類が多いので、覚えたと思ってもしばらくするとまた忘れてしまうこともありますし、勉強しているうちに「あれ?『Aを』だっけ?『Aに』だっけ?」と混乱してしまうこともあります。この厄介な表現を理解するための方法を3つ紹介します。

フレーズや例文で覚える

最も確実なのは、フレーズや例文を暗記して文法を理解する方法です。辞書や参考書に書いてあるものを丸暗記しても良いですし、自分で作ってももちろんかまいません。何度も書いたり読んだりして、お風呂に入っている間や寝る前などに暗唱して覚えるのがオススメです。

前置詞のイメージで理解する

前置詞には、それぞれイメージがあります。“on”は「くっついている」、“to”は「矢印が点に向かっている」、“with”は「つながっている」などです。これらのイメージを活用すると、「動詞+A+前置詞+B」の形と意味を正確に理解できます。

例えば、“blame A on B”の場合、Aという悪い出来事への非難や責任を、Bという人や物事にくっつけているイメージを思い浮かべると、「ABのせいにする」という意味が分かりやすくなります。また、“supply A with B”も同様に、Aという物や人に、Bという物や人と繋げるイメージを思い浮かべると、「ABを供給する(備え付ける)」という意味を理解しやすくなります。このように、前置詞のイメージを再確認することで、このややこしい「動詞+A+前置詞+B」という形の表現を理解することができます。

赤シートを使う

教材を買うと必ずと言って良いほど付いてくる赤シートを、この表現の学習に役立てましょう。ノートやメモ帳に、覚えたい「動詞+A+前置詞+B」の表現を書き、その隣に日本語訳を書くのですが、日本語訳のABの文字だけ赤ペンで書きます。そうすると、日本語訳の部分に赤シートを重ねるとABが見えなくなるので、「『ABに』だっけ?『ABを』だっけ?」と迷わなくなるまで勉強ができます。

根気が何より大切です!

「動詞+A+前置詞+B」の形を取る動詞句は、今回紹介したものの他にもたくさんあります。単語や文法のテキストに書いてあるので、それらも参考にして勉強してみてください。「数が多すぎて全部覚えるなんて無理」と思ってしまうかもしれませんが、諦めずに一つずつ覚えていくうちに、いつの間にか例文も作れるようになっていきます。「もう無理だ」と思わず根気よく勉強を続けることが、ややこしい文法を覚える一番の近道です!

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