オバマ氏も使ってた!「一般の人々」を表すyou、we、theyの使い分け

  • 英語表現
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日本語では文中の「主語」を省略することが多いですよね。しかし、英語では、いつでも「主語」を明らかにしないといけません。例えば、「困ったなぁ」は“I have a problem.”としますし、「大丈夫?」は“Are you okay?”です。このように、日本語で主語を省略することが多い場合でも、英語ではしっかり主語を明示します。

では、「私」や「あなた」、「斎藤さん」など主語がはっきりした場合を除いて、文の主語がはっきりしない場合には、どうやってそれを表現するのでしょうか?例を挙げるならば、「冬に雪はたくさん降りますか?」と英語で言いたいとき、どうやって表現すればよいでしょうか?このように具体的ではない「一般の人々」を主語として指したい時に使えるのが、英語のyou、we、theyです。 それぞれの使い方を紹介します。

「一般の人々」の英語表現の使い分け

1. 聞き手を含む一般的な人々:you(人は)


Do you have much snow in winter?(冬に雪はたくさん降りますか?)

You never know what will happen.(何が起こるか決してわかりません。)

You have to take off your shoes at the entrance.(入り口で靴を脱がないといけません。)

youは聞き手に対して、直接何かを伝えるようなニュアンスがあります。話し手は、聞き手を主語に見立てて(聞き手を巻き込んで)語るときにyouを使います。

「あなた一人のことを言ってるわけじゃないけど、一般的な人というのは」という意味が主語のyouに含まれているので、それを意識しながら上の3つの英文をもう一度見てみてください。

2. 話し手を含む一般的な人々:we(我々は)

We had a cold summer this year, didn't we?(今年の夏は寒かったですね。)

We are always busy this time of the year.(一年のこの時期はいつも忙しいのです。)

We should follow traffic rules.(交通ルールを守るべきです。)

weは自分たちグループを含め、表現として暖かさや一体感がでます。少しややこしいのが、聞き手を含む場合と含まない場合があるということです。上の3つ英文のうち、1番目の英文では「話し手と聞き手両方を含むwe」、2番目では「聞き手を含まないwe」が使われています。いずれにせよ、weは「自分たちを囲い込む」表現です。

また、weは話し手と聞き手の一体感を生み出すことから、政治家がよく演説で主語weを使います。かつて話題になったオバマ元大統領の勝利宣言スピーチでも、weがたくさん使われています。このスピーチでは“Yes, we can.”というフレーズだけでも全部で7回登場し、「私たちはできる!」と、聞いている人みんなを巻き込み、一体感を感じさせます。

3. 話し手と聞き手を含まない一般的な人々:they(人々は)

They say he is a legend.(彼は伝説と言われている。)

What language do they speak in Canada?(カナダではどの言葉を話しますか?)

They speak English and French in Canada.(カナダでは英語とフランス語を話します。)

theyは話し手と聞き手のどちらも含まない「一般の人々」のことを指します。「世間では~と言われています」や「みんな~と言っています」というニュアンスです。

「一般の人々」を指す場合は翻訳しなくていい

先述した通り、ここで紹介したyou, we, theyの3つの主語は「はっきりとしない一般的な人々」を指すということでした。それゆえ、それらを日本語にわざわざ訳す必要はありません。とはいえ、私たちは日本語を話すときに、無意識に主語を省略しがちなので、これは難しいことではありません。

例えば、“Do you have much snow in winter?”であれば、わざわざ「あなたは冬にたくさんの雪が降りますか?」のようなぎこちない日本語は話さないはずです。主語を訳すことを意識せず、自然に「冬には雪がたくさん降りますか?」と訳しましょう。

「一般の人々」は意外と簡単に表すことができる

「具体的ではない一般の人々を英語でなんと表しますか?」と聞かれると、つい「Peopleを使うの?」と言いたくなりそうですが、you, we, theyを使ったもっとシンプルな表現方法を紹介しました。 話し手を含むのか、聞き手を含むのか、それとも、どちらも含まないのか、といったニュアンスさえしっかり押さえておけばOKです。簡単なのでぜひ使ってみてください。

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