語彙力を飛躍的に伸ばす!英単語のAffix(接辞)のルールまとめ

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どれだけ英字新聞を読んでいても、いくら英単語帳で学習していても、「意味がすぐに思い出せない単語」や「見たことのない初見の単語」はどんどん登場します。そうすると、『ずっと英語の勉強してるのに!!』と苛立ちを覚えてしまうことがあるかもしれません。そんな時、単語学習にちょっとしたある工夫を施すことで、そんなイライラが解消され、いつもより英単語の学習がはかどり、語彙力も飛躍的に伸びることが期待されます。その工夫とは、「Affix(接辞)に注目してみること」なのですが、それぞれ何のことを指しているのか、まずは見てみましょう。

そもそもAffix(接辞)って、なに?


日本語の漢字を学校で習う時、私たちは「部首」も一緒に習いました。『さんずい編がつく漢字(海、淡など)は「水に関する意味」なんだ』や、『つき編がつく漢字(臓、肺など)は「体に関する意味」だね』というように、部首のおかげで意味のカテゴリーわけをしながら漢字を学んできたはずです。

英語にも日本語の部首に似た役割をもつものがあります。それこそがAffix(接辞)なのです。その意味は「ある語について意味を付け加えたり、新しい語をつくったりすることば」のことです。

例えば、unbelievableのように、un-(接辞)をbelievable(信じられる)の前に付け足すことで、意味がまるっきり反対の「信じられない」に変わります。また、believe(動詞で「信じる」)の後ろに-able(接辞)をつけることでbelievable(形容詞で「信じられる」)と、意味が変わります。

un-や-ableを例に見たように、接辞には単語の前にくる場合(接頭辞)と後ろに来る場合(接尾辞)の2パターンがあります。そして、それぞれの接辞が異なる意味をもっているので、それを覚えておけば、単語が覚えやすくなり、語彙力が確実にアップします。では、実際にAffix(接辞)を意味ごとにさらっていきましょう。

単語の前に来るAffix(接頭辞)

「否定」や「反対」(in-, un-, mis-, dis-, de-, contra-)

in-で注意しないといけないことは、b, m, pの前ではim-に、lの前ではil-に、そしてrの前ではir-に形が少し変わるということです。それぞれ英単語の例は以下です。

・in-:incorrect(正しくない), illegal(違法の), irresponsible(無責任な) 

・un-:unfair(不公平な), unable(できない), unexpected(予期していない)

・mis-:misunderstand(誤解する), misbehavior(無作法), mistake(まちがい) 

・dis-:disagree(反対する), dislike(嫌う), disability(障害)

・de-:demerit(不利益), degrade(地位を下げる), depress(憂うつにさせる)

・contra-:contradict(否定する), contrary(反対の),contrast(対照)

「位置」や「移動」(ex-, fore-, in-, out-, sub-, tele-, trans-, under-)

ex-やout-は「範囲を超えて外へ(に)」というイメージです。反対にin-は「中へ(に)」です。また、in-は、b, m, pの前ではim-に、lの前ではil-に、そしてrの前ではir-に形が変わります。そして、fore-は「前の」、sub-とunder-は「下の」、tele-は「遠距離」、trans-は「超えて」というように位置や移動を表します。

・ex-:export(輸出する), express(表現する), exclude(排除する)

・fore-:foresee(予測する), forecast(予報する), forehead(額) 

・in-:income(収入), inside(内側), import(輸入する)

・out-:outcome(結果), outside(外側), outlook(見晴らし) 

・sub-:subway(地下鉄), subtitle(副題、字幕), submarine(潜水艦) 

・tele-:television(テレビ), teleport(念力で動かす), telecommunication(遠距離通信)

・trans-:translate(翻訳する), transform(変形させる), transport(輸送する)

・under-:underline(下線を引く), underground(地下の), underestimate(過小評価する)

「数量」(uni-, bi-, tri-, semi-, mono-, multi-)

uni、bi-、tri-は「1,2,3」と数を表します。semi-は「半分の」という意味です。また、mono-とmulti-はぞれぞれ対照に、「単一の」、「多くの」という意味があります。

・uni-:unicycle(一輪車), uniform(同一の、制服), unisex(男女差の無い)

・bi-:bicycle(自転車), bilingual(2か国語が話せる), biannual(年2回の)

・tri-:tricycle(三輪車), trilingual(3か国語を話せる), triangle(三角形) 

・semi-:semicircle(半円), semiannual(半年ごとの), semifinal(準決勝)

・mono-:monolingual(1か国語使用の), monotone(色彩などの単調さ), monopoly(独占)

・multi-:multilingual(多国語を用いた), multipurpose(多目的の), multi-media(マルチメディア)

「強調」(co-, con-, syn-, inter-)

co-とcon-は「共に」という意味を単語に補います。また、con-はb, m, pの前ではcom-に、rの前ではcor-に形が変わります。似たように、syn-も「共に、同時に」という意味があります。そして、b, m, pの前ではsym-となります。inter-は「間、相互の」となります。

・co-:cooperate(協力する), coexist(共存する), coincidence(同時発生、一致) 

・con-:concentrate(集中する), compassion(同情), compromise(妥協)

・syn-:synonym(類義語), synchronize(同時に起こる), sympathy(同情)

・inter-:international(国際的な), interview(面接), intersection(交差点)

「程度」(ab-, over-, super-)

ab-は「普通から離れた」という意味を付け加えます。また、over-は「過度に(の)、越えて」、super-は「上、超越、角」といったニュアンスをもっています。

・ab-:abnormal(異常な), abuse(乱用する), absent(欠席の)

・over-:overeat(食べすぎる), overcome(乗り越える), overseas(海外へ)

・super-:supernatural(超自然の), superfine(極上の), supersonic(超音速の) 

「時間」(pre-, post-)

時系列で、pre-は「前の、先の、以前の」、そして、post-は「次の、後の」という意味です。

・pre-:prepaid(前払いの), prepare(準備する), precaution(用心、予防)

・post-:postgraduate(大学卒業後の), postpone(延期する), postwar(戦後の)

「繰り返し」(re-)

re-は「再び、元へ」という意味を語に付け加えます。

・re-:rebuild(再建する), reuse(再利用する), review(批評する)

単語の後に来るAffix(接尾辞)

「動詞」を作るもの(-en, -fy, -ize)

-en, -fy, -izeはそれぞれ形容詞や名詞について「~にする、~になる、~化する」を表す動詞に変化させます。

・-en:sharpen(鋭くする), soften(柔らかくする), deepen(深くする)

・-fy:simplify(簡単にする), purify(清める、浄化する), classify(分類する)

・-ize:visualize(視覚化する), realize(実現する), apologize(謝罪する)

「形容詞」をつくるもの(-able, -ful, -ic, -ish, -like, -less, -ous)

それぞれ名詞や動詞の後につき、-ableは「~できる」、-fulは「~に満ちた」-icは「~の、~的な」、-ishと-likeは「~のような」、-lessは「~のない」、最後に、-ousは「~の多い、~性の」を意味する形容詞を作ります。

・-able:believable(信じられる), available(利用できる), reliable(信頼できる)

・-ful:powerful(強力な), successful(成功した), useful(役に立つ)

・-ic:artistic(芸術的な), athletic(運動競技の), economic(経済の)

・-ish:boyish(少年のような), childish(子どもっぽい), selfish(自分勝手な)

・-like:childlike(子どものような), lifelike(生きているような), businesslike(実務的な)

・-less:careless(注意力の無い), endless(終わりのない), speechless(口を利かない)

・-ous:dangerous(危険な), humorous(ユーモアのある), famous(有名な)

「名詞」をつくるもの(-er, -or, -ist, -ant, -ee, -al, -hood, -ment, -tion)

動詞や名詞の後ろにつき、「~する人」という意味に変えるのは、-er, -or, -ist, -antです。反対に、-eeは「~される人」という受け身の意味に変えます。また、-alは「~すること」を表す名詞を作ります。-hood, -ment,- -tionは「結果」や「状態」の意味を持っています。

・-er:leader(指導者), painter(画家), farmer(農場経営者)

・-or:visitor(訪問者), actor(役者), advisor(助言者)

・-ist:pianist(ピアニスト), artist(アーティスト), tourist(観光客)

・-ant:assisstant(助手), attendant(出席者), servant(使用人)

・-ee:interviewee(面接を受ける人), employee(従業員), examinee(受験者)

・-al:arrival(到着(すること)), proposal(提案(すること)), survival(生き残ること)

・-hood:neighborhood(近所), motherhood(母性、母であること), manhood(男らしさ) 

・-ment:agreement(合意), government(政治、政府), movement(動き、運動)

・-tion:translation(翻訳), education(教育), devotion(献心)

Affix(接辞)で英単語の見え方が変わる

上に記載されているのは全てではないですが、Affix(接辞)の代表例を網羅しています。『多すぎる!!』と驚かれましたか?しかし、一度覚えてしまえば、英単語学習が本当に、楽になります。それに加えて、英字新聞や洋画などで知らない単語が出てきても、Affix(接辞)を知っていれば、その語の意味を推測することだってできてしまいます。そう考えると、英単語がもっと簡単で、学習するのが楽しいものに見えてきませんか?少しずつでいいのに英単語学習の際に意識するようにしてみましょう。

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