今度こそ苦手の冠詞を克服!例文でわかる使い分けと英語の数の感覚

  • 英語表現

日本語にない「冠詞」の使い方、使い分けは、日本人英語学習者にとって、なかなか習得できないもの。英語を長い事勉強している人でもなかなか分からないものです。

  • その水は冷たいです。
  • 昨晩魚を食べました。
  • そのニワトリ達を飼っています。
ネイティブスピーカーは感覚的に冠詞を使い分けています。ですから、今日はその冠詞の感覚と、冠詞を使い分けるために必要な数の感覚を、ひとつひとつ分かりやすく学んでいきましょう。

冠詞のa/an


不定冠詞の「a」「an」は、西暦1500年頃(中期英語)の時代の英語「an」から来ています。「an」の意味は「one」、つまり、「一」です。ですから、複数形や、不可算名詞(数えられない名詞)にa/anが付く事はありません。辞書で引くと、「one of many」(沢山ある中の一つ)と出てきます。

I bought a book yesterday. 昨日本を(一冊)買いました。

書店に沢山並べられている本の中からひとつ買った、というイメージですね。

There is a car in front of the park. 公園の前に車が(一台)あります。

「誰の車」など、特定をせずに、「とある車が一台」というイメージで使っています。

I had an apple this morning.今朝リンゴを(一個)食べました。

世の中に沢山あるリンゴの中の一つであり、特定のリンゴでない、というイメージです。

冠詞のthe

次は、定冠詞の「the」を学びましょう。「the」も、中期英語から来ています。「the」のもとは、「that'」です。そう、「あれ」「あの」という意味なのです。ですから、「a/an」の様に、「沢山ある中の一つ」には使う事が出来ません。

Can I see the menu?(このレストランの)メニューを見せて下さい。

他のレストランのメニューではなく、このレストランのメニューを見たいので、特定のメニューですね。ですので、「the」をつけます。

There is a car in front of the park.(その)公園の前には車が一台あります。
I think the car is broken.(その)車は壊れていると思います。

最初は「a car」でした。「誰の車」などと特定していないため「a car」なのですが、次の文では、「公園の前にあるその車」になるため、「the car」となっています。

Pass me the salt, please.(その)塩を取ってください。

テーブルの上かどこかにある、話し手も聞き手もどの塩の事か分かる塩であり、特定の物なので、「the」がつきます。

Could you tell me how to get to the station, please? 駅までの行き方を教えてもらえませんか?

駅は沢山ありますが、どの駅でもよい訳ではなくて、今いる場所からの最寄り駅を教えて欲しいので、特定の駅であり、「the station」となります。ここで、「a station」となると、沢山の駅の中の一つになってしまいます。

The children are playing in the park. その子ども達は公園で遊んでいます。

冠詞の「the」は、可算名詞の単数形にも複数形にも使います。

The water is cold. 水が冷たい。

不可算名詞にも使います。数に関係なく、特定ものであり、話し手も聞き手も分かるものに付ける冠詞が「the」です。

冠詞がつかない複数形


沢山ある中の一つではなく、特定のものでもなく、一般的な話をする場合、可算名詞(数えられる名詞)は、冠詞をつけずに複数形にします。

I love cats. ネコが大好きです。

一匹のネコではなく、特定のネコではなく、ネコ全体を指しています。

Children in Japan have a lot of homework.日本にいる子ども達は宿題が沢山あります。

一人の子どもではなく、特定の子どもでもなく、日本にいる子ども達全体を指しています。

冠詞がつかない不可算名詞

不可算名詞とは、数えられない名詞の事です。例えば、water(水)など液体、air(空気)など期待は数えられません。hair(髪)、rice(米)など、一本一本、一粒一粒数えていたらきりがないものも、不可算名詞になります。love(愛)など、抽象的で目に見えないものも基本的には数えません。

I like coffee. コーヒーが好きです。

特定のコーヒーの種類などを言っている訳ではなく、「コーヒーが好き」と言っていますので、冠詞の「the」は付きません。不可算名詞ですので、「a」もつきません。

I ate fish last night. 昨日の夜は魚を食べました。

食べ物としての魚は、不可算名詞です。これは、切り身であり、数えようがないためです。同じ様に、beef、pork、chickenなども、数えない名詞です。特定の魚料理を指している訳ではないので、冠詞をつけずに「fish」のみ。もちろん、魚一匹を指している時には、「a fish」とする事が出来ます。

冠詞と数で意味が変わる


英語は、冠詞のa/anがつくのか、theがつくのか、つかないのか、複数形なのか等で、意味が変わります。
可算名詞のchicken(ニワトリ)、不可算名詞のchicken(鶏肉)を使って練習してみましょう。

I have a chicken. ニワトリを1羽飼っています。

I have (some) chickens. ニワトリを何羽か買っています。

I  have chicken. 鶏肉を食べます。

I have the chicken. そのニワトリを買っています。/その鶏肉を食べます。(どちらの意味もあり)

I have the chickens. ニワトリを飼っています。(多くのニワトリ)

慣れて冠詞の苦手を克服!


今回は、基本のみを紹介しましたが、実は慣用的に使う例外もあります。まずは基本をマスターして、英語の冠詞と数の感覚を身につけましょう。


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ライタープロフィール
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Mirika Tamaki
英会話教室「English Avenue」代表として、福井県を拠点に、石川県、沖縄県、オンラインでも教室を展開。赤ちゃんからシニア世代、旅行会話からビジネス会話まで、幅広く指導。 https://englishavenue291.wordpress.com/ 日本人の間違えやすい英語表現や文法、日本人が覚えづらい英語の感覚などを研究し、「日本人に合った英語教育」を提供する。 プライベートでは一児の母であり、子育てに英語を取り入れている。
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