日本でのクリスマスの楽しみ方といえば、恋人とケンタッキーを食べること、家族でクリスマスケーキを食べること、プレゼントの交換などなど・・・。
実はアメリカのクリスマスには、ケンタッキーもクリスマスケーキもありません。
日本とは少し違うアメリカのクリスマスの過ごし方をまとめたので、ぜひ今年のクリスマスはアメリカをテーマに過ごしてみてはどうでしょうか?
アメリカのクリスマスの過ごし方と特徴
家族と共に過ごすクリスマス
アメリカのクリスマスは、家族と共に過ごすことが大きな特徴!
恋人同士でというよりも家族が集まり、一緒に楽しい時間を過ごします。
アメリカのホリデーシーズンは、クリスマスが始まりで中心。日本はお正月中心ですね。
クリスマスツリーの下のプレゼント
クリスマスツリーの飾り付けも大きなイベントで、豪華なプレゼントの山がツリーの下に出来るのも特徴。
クリスマスの過ごし方としては、プレゼントの開封が楽しみの一つになっています。
クリスマスの靴下飾りもアメリカの伝統です。
小さなクリスマスプレゼントやお菓子が詰め込まれているので、子供たちも大喜び。
ダサいクリスマス柄のセーターを着る
クリスマス柄のアグリーセーター(醜いセーター)を着るのも風物詩!
ユーズドや譲り受けた古いデザインのセーターであればあるほど話題の真ん中になっていいですね。
家族や友人との集まりでも、セーターを着ていってみるといいですよ。
サンタクロースへのクッキーとミルクの用意
アメリカのクリスマスでは、サンタクロースへのクッキーとミルクの用意が欠かせません。
子供たちはクリスマスイブの夜、サンタクロースがプレゼントを届けるために家を訪れることを楽しみにしています。
そのため、家族でクッキーとミルクを用意し、サンタクロースに感謝の気持ちを伝えるのです。
クッキーは子供たちが一緒に作ることもありますし、市販のものを用意することもあります。
この習慣は、アメリカのクリスマスの特徴の一つであり、子供たちにとっては朝起きてクッキーやミルクなどがなくなっているかチェックするのも楽しみの一つになっています。
アメリカのクリスマスの伝統
大きなクリスマスツリーの飾り付け
アメリカのクリスマスの伝統の一つに、大きなクリスマスツリーの飾り付けがあります。
アメリカでは、クリスマス前になるとはじまるもみの木の販売所へ木を買いに行き、クリスマスツリーは家族や友人と一緒に飾ります。
ツリーにはカラフルなオーナメントがたくさんつけられ、部屋を明るく華やかに彩ってクリスマスシーズンの始まりという感じ。
オーナメントは集めている人も多いので、いろんな観光地にキーホルダーのように売ってるんです。
また、ツリーの頂点には星や天使の飾りが飾られることが一般的です。
豪華なクリスマスプレゼントの山
アメリカのクリスマスは、プレゼント交換が欠かせない楽しみの一つです。
クリスマスの朝、子供たちはワクワクしながらクリスマスツリーの下に集まります。すると、そこには豪華なプレゼントの山が広がっています。
アメリカの家庭では、クリスマスプレゼントを大切な家族や友人に贈ることが一般的です。
プレゼントは、クリスマスの数週間前から買い物を始め、大切な人への思いを込めて選びます。
自分たちでラッピングするのも特徴の一つ。日本だとお店の人がラッピングしますよね。
アメリカのクリスマスプレゼントは、子供たちだけでなく大人たちにもたくさんあります。
家族や友人からの贈り物だけでなく、職場や学校でもプレゼント交換が行われることもあります。
クリスマスは人に優しくする「奉仕の精神」を大事にする時期。プレゼントはかなり重要なものの一つです。
店や学校が休み
クリスマスは多くの店や学校がお休みになります。また、25日はショッピングモールやレストランもほとんど閉まっています。コストコやトレーダージョーズ、ホールフーズなどのアメリカのスーパーはクリスマスイブにお店が閉まったりします。当日に買い出しをしようと思っても、生のターキーが売り切れていたり、ケーキがなかったりと大忙しなので、1週間前からじっくりと準備を進めていました。
学校もクリスマス直前に秋学期が終わり、短い冬休みを迎えます。クリスマスがメインなのでお正月は学校が始まることが多いです。文化の違いは、本当に様々で面白いですね。
オフィスもクローズ
24日までいかずとも、クリスマスが近くなってくると早めに休暇を取ってしまう人も多いです。職場にもクリスマスツリーが飾られたり、カードを配ったりとクリスマスの雰囲気はそこら中に溢れています。クリスマスは恋人と過ごすというよりも、家族一緒に過ごすというのがイメージなので日本のお正月のように親戚や家族、友人が集まって楽しく過ごします。クリスマスが近くなるとオフィスにいる人も少なくなってきて、いかにも年末休みという感じになります。
欧米では休暇中に仕事のメールなどをチェックしない場合などがあるので、必要なことはクリスマス前に全て終えてから休暇に入らないと、なにか問題があると全然連絡が取れないなんてことも。こういう文化の違いを知らなければ、駐在でも留学でもびっくりすることが多くなってしまいますね。
クリスマスに教会にいく人が少なくなっているアメリカ
キリスト教徒人口が多いといいつつも、全員が全員毎週日曜日に教会に行っているわけではありません。ある調査ではアメリカでは10人中9人がクリスマスをお祝いすると答えています。その中で51%しか教会に行ったりと宗教的な行事を行うと答えました。ミレニアル世代(1980年~1995年生まれ)では42%とさらに落ちます。若い人の半分以上はクリスマスを行事として楽しんでいるようです。
宗教的な意味が減ったとしても、クリスマススピリットは健在です。家族や友人に感謝して、人に優しくするクリスマスシーズンはみんなにとって幸せな時間なんですね。
アドベントカレンダー

名前は聞いたことなくても見たらわかると思います。クリスマスまでの期間に日数を数えるために使われているカレンダーです。12月1日から24個の窓があって、お菓子やチョコが入っていたり、贈り物が入っている場合もあります。待ちきれないクリスマスを子どもが一つ一つあけて楽しんでいるのは本当にかわいいです。待ちきれない子は、全部開けてしまうことも。輸入食料品店などでも売っているのでぜひ買ってみてはどうでしょうか。
一般家庭でもイルミネーションで飾り付ける
ある程度の飾り付けやイルミネーション【Christmas lights】はよくありますが、アメリカでは家とは思えないくらい華やかにイルミネーションで飾り付けをする家も出てきます。そういう家は地域でも有名なので子どもたちを連れて家族でイルミネーションを見に来る人がくることもしばしば。まるでちょっとした遊園地のような賑やかさです。
普通の一軒家なのに、イルミネーションのショーが行われる家もあります。一体電気代はどれくらいかかるんだろうと私は心配してしまいますが、人々に喜びを与えたいということでしている人が多いみたいです。街を車で一周するだけでも様々なイルミネーションが見られて面白いですよ。
犯罪が増える
実はクリスマスシーズンには窃盗や泥棒などの犯罪が小売業の中で30%も増える時期でもあるのです。飲酒運転が増える時期でもあります。
なぜこんなに犯罪が増えるのかというと、窃盗などは人々が会社でいない土日などに起きやすいので、家族に会いに行くために家を留守にしている人が増えると窃盗などの犯罪が増えるようです。
そして家族との楽しい時間を過ごせない人々にとっては落ち込んでしまう時期でもあります。親戚と会話しなければいけないのが苦痛だったり、プレゼントを買うお金がない人にとってはある意味苦痛の時期なのです。
なのでクリスマスの時期にはボランティアが地域でクリスマスプレゼントを配ったり、食事をプレゼントしたりしています。ボランティア文化が進んでいるアメリカで、クリスマスの時期にホームレスにお金を上げている人を見かけたこともあります。
みんなで楽しく過ごせるように考える機会を与えてくれるのもクリスマスのいいところなんです。
アメリカのクリスマスプレゼント文化
クリスマス大国アメリカ。ギフト交換はかなりビッグイベントです。サンクスギビング(感謝祭)が終わった次の日は ブラックフライデーと呼ばれ、大きなセールがありますがクリスマスプレゼント商戦はそのときからすでに始まっています。
家族全員に渡す
日本では小さい子供がいれば子供にプレゼントを、カップルであればカップル同士でプレゼントを交換しますよね。家族でも例えば弟や姉には渡さないのが普通だと思います。しかしアメリカでは家族全員に渡します。パーティーで会ういとこや親戚のおばさんにも渡すこともあります。
同僚やクラスメートなどにプレゼントを渡す
身の回りの人にもプレゼントを配ります。ある意味お歳暮のような意味も兼ねているので同僚にも渡すこともあります。ドーナッツを何十個も持ってきたり、ハンドクリームなど小さなものでも大丈夫です。今年もありがとうという気持ちのこもったものを貰うと本当に嬉しくなります。
ラッピングは雑な方がいい
実はラッピングは自分で行う人が多いんです。文房具屋さんなどに色とりどりのラッピングペーパーがあるので、買ったプレゼントを自分の好きな紙で包んでリボンで巻きます。この時にあまり綺麗だと期待が大きくなってしまうようで、調査では少し雑な方がプレゼントを貰ったがわの満足度が高くなるようです。
返品レシート
アメリカではgift receiptという文化があります。プレゼントを貰って気に入らなかった場合は、お店にそのレシートを持っていくとstore creditと呼ばれるお店で使える商品券などを貰えて、自分の欲しいものと交換することが出来ます。gift receipt自体にプレゼントの値段は書かれていないので、返品しに行かなければ値段はばれません。日本だとクリスマスの後にはフリマアプリなどにたくさん出品されますね。
クリスマスギフトは1人につき3つ?
日本ではクリスマスプレゼントは1つだけというのが定番だと思います。アメリカでは、いろいろ説はありますが、大きなものを1つだけというよりは、3、4つ渡すのが定番のようです。大きなものだけでなく、5ドルのギフトカードでもお菓子でもいいのですが、たくさん貰えたら嬉しいというのは万国共通のような気がします。
4つのクリスマスプレゼントルールというものがあります。これは子どもにあげるプレゼントを4つのカテゴリーに分けてあげるもので
1.欲しがっているもの
2.必要なもの
3.着るもの
4.読むもの
の4つのテーマに合わせて買います。こんな風に何を買えばいいか分かれば便利ですね。
クリスマスが終わったらギフト解体セール
クリスマス前まではプレゼント用のものが多く販売されています。しかし終わってしまえば必要がなくなるので次にあるのは大きなセールです。来年のクリスマスに備えて買い物をするという友達もいました。
冬物の服もセールが始まります。ちょっと高いコートなどはセール期間に買うとお得なので私も買いに行ったりしていました。おもちゃや化粧品などの小さなものもセールがあるので、来年に必要そうなものを買っておけば子どもも大喜びです。
私の友人はデコレーションや、紙プレート、紙ナプキン、ラッピングペーパーなどかなり安売りされていて来年も使えそうなものをたくさん買っていました。
実は食べ物も安くなります。クリスマスに主に食べられているような、ワイン、チーズ、お菓子、クリスマスをモチーフにしたものなどがセールになります。クリスマスのために仕入れたものも売らなければどんどん悪くなってしまうので、年末に向けてもう一度食材を買うのがお得です。
日本のクリスマスにケンタッキーは不思議な風習?
【面白いクリスマスの風習】というような海外の記事に必ず出てきます。クリスマスにフライドチキンを食べるという文化は1974年から始まった広告がきっかけのようです。クリスマスは日本で祝われているものではありませんでしたが、ケンタッキーの広告とともにさらなる広がりを見せています。
クリスマスケーキも日本ならではの風習なので、アメリカで聞かれたこともあります。イエス・キリストの誕生日ということなら、なんとなく合っている気もしますね。
アメリカのクリスマスの楽しみ方は?
アメリカンなクラシックゲームを楽しむ
アメリカのクリスマスの楽しみ方の一つに、クラシックゲームを楽しむというのがあります。
代表的なゲームの一つは「ホワイトエレファントギフト交換」と呼ばれるものです。
参加者は予め決められた予算内で面白いプレゼントを用意し、それを交換します。
ただし、交換する際にはルールがあり、他の人のプレゼントを奪うこともできます。予想外のプレゼントを手に入れることができるため、かなり盛り上がります。
さらに、家族や友人同士でボードゲームを楽しむのもいいですね。
モノポリーやスクラブル、トランプゲームなど、様々なゲームがクリスマスの楽しみの一つとして選ばれます。
家のクリスマスライトアップを見に行く
アメリカのクリスマスを楽しむ方法の一つに、人の家のクリスマスライトアップを見に行くことがあります。
クリスマスシーズンになると、アメリカの家々は美しいイルミネーションで飾られ普通の家でもイルミネーションで有名なところもあるんです。
特に有名な場所では、家の周りに何千ものライトが飾られ、リアルなサンタクロースやトナカイの飾り付けがされています。
ライトアップは、地元の住民や観光客がくることもあり、ショータイムのような時間をもうけているところもあったりして民家とは思えないレベル。
サンタクロースとのミート&グリート
アメリカのクリスマスを楽しむための一つのイベントとして、サンタクロースとのミート&グリートがあります。
子供たちはショッピングモールなどにいるサンタクロースに会いに行き、自分のクリスマスリストを渡すことができます。
このイベントでは、子供たちはサンタクロースと写真を撮ったり、話したりすることができます。
私が住んでいた場所でもクリスマスの時期になると消防署が企画したサンタのミート&グリートがあり、家の前までサンタとトナカイがやってきていました。
クリスマス礼拝に参加
アメリカのクリスマスでは、多くの人々が教会の礼拝に参加します。
クリスマスはそもそもキリストの誕生を祝う宗教的なイベントなので、特別なクリスマスの礼拝が行われ、クリスマスキャロルが歌われます。
また、クリスマスイブにはミッドナイトマスと呼ばれる特別な礼拝が行われます。
教会では他の信者との交流も楽しめてすべての人にオープンなのでクリスチャンじゃなくても気軽に参加してみてください。
クリスマスパーティでアメリカの定番料理を楽しむ
アメリカのクリスマスパーティでは、定番の料理が楽しまれます。その一つが「ローストターキー」です。
ターキー(七面鳥)はクリスマスディナーのメインディッシュとして、アメリカの家庭でよく食べられています。
また、クリスマスパーティでは「ハム」も人気です。巨大なハムを焼いて食べるのですが、これは日本では難しそう・・・。
サイドディッシュとして「マッシュポテト」「グリーンビーンキャセロール」「ターキーにかけるクランベリーソース」なども。
これらの料理はアメリカのクリスマスパーティで欠かせない定番料理なので、アメリカンクリスマスを楽しみたい場合はぜひレシピを見て作ってみてください~!
アメリカのクリスマスをもっと楽しむために
アメリカのクリスマス映画を見る
アメリカのクリスマスをもっと楽しむためには、アメリカのクリスマス映画を見るのがおすすめ。
クリスマス映画の中には、伝統的なクリスマスの物語や、現代のアメリカのクリスマスの様子を描いた作品があります。
「ホームアローン」シリーズは、子供が一人で家に残されてしまい、泥棒と戦うというクリスマスの冒険を描いています。
また、「クリスマス・キャロル」は、エベネザー・スクルージがクリスマスの魔法によって心を変えていく様子を描いた名作で定番中の定番!
クリスマスソングを歌う
アメリカのクリスマスを楽しむ方法の一つに、クリスマスソングを歌うことがあります。
有名なクリスマスソングとしては、「Jingle Bells」や「Silent Night」などがあります。
聞いたことのある曲もたくさんあると思うので、英語でぜひ歌ってクリスマス気分を味わってください!
まとめ
日本とは少し違うアメリカのクリスマスの過ごし方いかがでしたでしょうか?
家族がいる人も友達や恋人と過ごす人も、アメリカのクリスマスをテーマにいつもと違うクリスマスを楽しむのもいいと思います。
また英語でクリスマスソングを歌ったり、映画を見たり。
アメリカの雰囲気をさらに味わえるのでぜひやってみてくださいね!