普段私達が住所を書くときには都道府県や市町村区、町や番地などの順番を気にせずスラスラと書けてしまいます。しかし、英語で自分の住所を書くときには順番、郵便番号の位置はどこに書けば良いのだろう?と迷ってしまうかと思います。この記事では英語の住所の書き方を分かりやすく解説していきます。
目次
英語の住所の書き方
英語の住所の書き方の基本
日本語で住所を書く場合は郵便番号、都道府県、市区町村、町字、番地・丁番号と大きい範囲から小さい範囲へと順番に並んでいますね。しかし、英語で住所を表すときは小さい範囲から大きい範囲へと広がっていくように書いていきます。従って順番は、番地、町字、市区町村、都道府県、郵便番号、国となります。上の住所の例を英語の住所の順番で書き直すと、
日本語の住所
123-4567
東京都 千代田区 丸の内 1丁目 2番 3号
英語の住所
123-4567
1-2-3 Marunouchi, Chiyoda-ku, Tokyo 123-4567, Japan
このようになります。
日本語の住所の書き方と逆に近い順番になりますね。カンマはあってもなくても良いのですが、カンマがあることによって住所の表記のまとまり感が出てくるかと思います。ちなみに郵便番号のマークは書く必要はありません。
英語で住所のアパートやマンション名、部屋番号などを書く位置
先ほどは番地で終わる住所の書き方でしたが、例えばアパートやマンション名がある場合はどのように記載すれば良いのでしょうか。ルールは先ほどの書き方と一緒で、英語で住所を書くときは小さい範囲から大きい範囲へ広がっていきます。従って、アパートやマンション名は一番前に来ます。例えば、
日本語の住所
123-4567 東京都 千代田区 丸の内 1丁目 2番 3号 千代田ハウス 101号室
(123-4567 Tokyo Chiyoda-ku Marunouchi 1-2-3 Chiyoda house room101)
この日本語の住所を英語に直すと
英語の住所
#101 Chiyoda house 1-2-3, Marunouchi, Chiyoda-ku, Tokyo, 1223-4567, Japan
Chiyoda house #101 1-2-3, Marunouchi, Chiyoda-ku, Tokyo, 1223-4567, Japan
となります。
また、部屋番号の前には#をつけます。例えば、アパート名が「千代田ハウス(Chiyoda house)」で、部屋番号が「101号室」だった場合には、
- Chiyoda house #101
- #101 Chiyoda house
部屋番号は「#101 Chiyoda house」、「Chiyoda house #101」と番号とアパートやマンション名の順番はどちらが先でも同じ意味になります。
英語の都道府県の書き方
今までは「都」の東京都で書き方を紹介していきましたが、他の道府県の場合はどうなるのでしょうか?
- 「都」東京の場合→Tokyo
- 「道」北海道の場合→Hokkaido
- 「府」大阪、京都の場合→Osaka,Kyoto
都、道、府の場合はそのまま何も足さずに書いても大丈夫です。それでは、「県」の書き方について確認していきます。
「県」は英語で「Prefecture(略はPref.)」となります。「県」の書き方は主に3種類に分かれており、例えば神奈川県の場合だと、
- Kanagawa
- Kanagawa Pref.
- Kanagawa-ken
のいずれかになります。どの表記でも意味は同じなので、自分で使いやすいものを選ぶといいかと思います。
英語の市区町村の書き方
「市」は英語で「city」と表すことが多いです。
- Saitama
- Saitama City
- Saitama-shi
英語の区の書き方
「区」は英語で「Ward」と表すことが多いです。聞きなれない英単語かもしれませんが、実はよく道路標識などに載っています。
- Chiyoda
- Chiyoda Ward
- Chiyoda-ku
英語の町の書き方
「町」は英語で「Town」と表すことが多いです。
- Fuchu
- Fuchu Town
- Fuchu-cho (machi)
英語の群の書き方
「郡」は英語で「County」と表すことが多いです。
- Chita
- Chita County
- Chita-gun
英語の番地の書き方
番地の書き方は2種類あります。1丁目2番3号(1-2-3)を例として見ていきましょう。
- 1-2-3
- 3-2,1-chome
そのままハイフンで繋げても大丈夫ですし、町をローマ字で書いても大丈夫です。町をローマ字で書いた場合には、号→番→町の順番にするのを間違えないようにお気をつけください。英語の住所の書き方は小さい範囲から大きい範囲です。
英語で電話番号も一緒に書く場合
日本の国番号は「81」です。従って自分の電話番号の市外局番の0をとり+81を電話番号の初めにつけなくてはなりません。
- 通常の電話番号「03-1234-5678」の場合
→ +81-3-1234-5678 - 携帯番号「090-1234-5678」の場合
- → +81-90-1234-5678
となります。この数字はもちろん電話をかけるときにも使えます。国番号を初めにつけ、最初のゼロを取り忘れないよう注意してください。国番号は他にも例えば、アメリカやカナダは「1」、イギリスは「44」、オーストラリアは「61」などとそれぞれの国が必ず持っています。住所だけではなく、電話をかける際にも役立ちますね。
英語住所で「~様方」と表したい場合
「~様方」を表したい時は、「C/O」という表記を使います。「C/O」の意味は「Care Of」の略です。または名前の前に「ATTN」をつけるのも正解です。「ATTN」の意味は「Attention」です。例えば、佐藤様方と表したい場合は、
- C/O Sato
- ATTN:Sato
どちらかを使えば大丈夫です。
外国の建物の住所はどうなっているのか
今までは日本の住所を英語で書くパターンを学んできましたが、実際に外国の建物の住所はどのように表記されているのでしょうか?基本的には建物の番号→通り(street)の名前→地域の名前→州→郵便番号、の順で表されています。例えばホワイトハウスだと、
The White House 1600 Pennsylvania Avenue NW Washington DC 20500 U.S.A
ご覧の通り、小さい範囲から大きい範囲へと広がるイメージで書いていきます。また、通りは「Street」の他にも「Avenue」もよく使われます。
英語で手紙を出す場合の住所の書き方
英語で手紙を出す場合、どのように住所を書けば良いのだろうかと困る人は少なくないでしょう。しかし、順番を覚えてしまえばとても簡単です。発送元・宛先の住所を書く順番はどちらも同じで、
- 名前
- 住所
- 郵便番号
- 国の名前
この順番で書くだけで、日本から海外に手紙を送ることも、逆に海外から日本に手紙を送ることも出来るのです。まずは左上に自分(発送元)の情報を書きます。
そして右下に大きめに相手の情報を大きめの文字で広めにスペースをとり書きます。右上には切手が来ます。この際一番大切なのは「国の名前」を絶対に書き忘れないことです。また、日本の住所は日本語で、日本の住所の順番で書いても大丈夫です。ただし、最後に必ず「JAPAN」と入れてください。
英語で郵便番号を表記するとき
豆知識ですが、「郵便番号」はアメリカでは「zip code」、イギリスでは「postcode」といいます。同じ英語でも表す単語が違います。zip codeやzipと言われたら郵便番号のことだと理解すればOKです。
英語の住所を使うシーン
英語で住所を書くシーンなんてあまりないのではないか、と思う方も多いのではないかと思います。しかし最近ではビジネスシーンで英語で書かれた名刺をいただくことや、自分自身の名刺を英語で作らなければならないことも少なくありません。
また、海外に旅行に行く際に、行きたいところがあるのに住所をどの順番で読めばいいのか分からない…などと英語の住所の順番を分からないと不便に感じることは結構あります。逆に言えば英語の住所の書き方や順番を覚えてしまいさえすれば日常生活は更に快適なものへと変わります。
例えば道端で外国人の方に場所を聞かれても分かりやすく説明することもできますし、さらにTOEICなどの試験にチャレンジする方は、長文問題で場所や住所がキーワードになっている場合にさらっと目を通すだけで解きやすくなります。英語の住所の書き方が分かっているだけで良いことがたくさんありますね。
おわりに:プロが選ぶ英会話おすすめ教材
ここまで英語の住所の書き方を解説してまいりました。ポイントは「小さい範囲から大きい範囲へ向けて順番に書いていく」ということです。英語での住所の書き方を迷った際には、ぜひこのポイントを思い出してみてください!
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