面接に行くと、本題に入る前に必ず“small talk”と呼ばれる雑談の時間があります。面接で質問されることは色々と準備していても、雑談のことまでは考えていなかったという人もいるようです。TOEICや英語試験で学ぶことはありませんが、日常会話ではとても大切な雑談。今日は、“small talk”でよく聞かれる質問を見ていきましょう。
面接での雑談に使える英語表現
How did you get here today?(今日はどのように来たのですか?)
A: How did you get here today?(今日はどのように来たのですか?)
B: I took the subway today. I was surprised how crowded it was.(今日は地下鉄で来ました。とても混んでいたので驚きました。)
面接に来るまでの交通手段を聞かれています。家から面接までの道のりを全て答える必要はありませんが、「地下鉄で」と手段だけを言っても素っ気ない印象になりますので、何か一言添える努力をしましょう。
Did you have a hard time finding our office?(私たちのオフィスはすぐに見つかりましたか?)
A: Did you have a hard time finding our office?(私たちのオフィスはすぐに見つかりましたか?)
B: I looked it up on the internet before coming, but It was much closer to the station than I expected.(インターネットで調べていたのですぐ分かりました。でも、思っていたより駅から近いですね。)
こちらも道のりを聞かれている質問です。本当にすぐに見つかったのかを気遣う面接官もいれば、面接の準備を怠らなかったかを知るためにこの質問を投げかける面接官もいます。やはり「迷ったので遅れました」となってしまうよりは、準備して来ましたという方が好印象ですよね。
You have a great office.(とてもいいオフィスですね。)
A: You have a great office. You can see the Tokyo tower form here.( ここから東京タワーも見えるし、とてもいいオフィスですね。)
B: Yes, thank you. We certainly have a pretty good view form our office.(そうですね。ありがとうございます。確かにこのオフィスからの眺めはいいですね。)
相手を褒めるというのは雑談のなかでも効果的な手段です。知り合いとの雑談では、服や髪型を褒めたりできますが、面接ではなかなか難しいところです。しかし前述のオフィスの話の流れで、こちらから簡単に切り出せるのがこのフレーズです。「オフィスを気に入った=こんな場所で働きたいな」という積極的な気持ちを示唆することができるでしょう。
How was your morning?(どんな朝を過ごしましたか?)
A: How was your morning?(どんな朝を過ごしましたか?)
B: It was pretty good. I woke up early today, so I actually had time to hit the gym.(とても良かったです。今日は早く起きたので、ジムに行く時間もありました。)
面接の当日は緊張もしていますし何かと慌ただしいものですが、あまりに「今朝は最悪だった」とネガティブ全開であるよりも好スタートを切ったという印象が良いでしょう。面接が午後であれば、How’s your day so far?(今日は今のところどんな調子ですか?)と聞かれることもあるでしょう。
Do you have a day off today?(今日はお休みですか?)
A: Do you have a day off today?(今日はお休みですか?)
B: Yes, I still had some paid holidays left, so I arranged for a day off. (そうです。まだ有給休暇が残っていたのでお休み頂きました。)
本来は働いているはずの平日に面接がある場合に大変よく聞かれる質問です。新しい職のためとはいえ、今の仕事を無下にしていないか面接官も気になるところでしょう。もちろん、きちんとお休みを取ることが一番ですが、適当な理由をつけて会社を休んでいたとしても、ここでは伏せておくのが得策です。
It is such a beautiful day.(今日はとてもいいお天気ですね。)
A: It is such a beautiful day.(今日はとてもいいお天気ですね。)
B: Yes, It’s a perfect day for playing baseball. (そうですね。野球をするにはもってこいの日ですね。)
A: Oh, Do you play baseball?(ああ、野球をやるのですか?)
天気の話題は世界のどこへ行っても、雑談のなかでも本当によく登場します。あまりに簡単すぎて「そうですね」としか答えようがないように感じますが、やはりここでも一言添えたいところです。あまりに一般的な話題だからこそ、少しだけ個性をのぞかせてみると面接官の興味をそそることがでるかもしれません。
Bad flu is going around, are you okay? (酷いインフルエンザがはやっていますが、あなたは大丈夫ですか?)
A: Bad flu is going around, are you okay? (酷いインフルエンザがはやっていますが、あなたは大丈夫ですか?)
B: Yes, thank you. I thought I was catching it, but I slept the whole day and I was fine the next day.(もしかしたらインフルエンザかと思ったのですが、一晩ゆっくり寝たら次の日には調子が良くなっていました。)
これも雑談のようでありながら、健康管理が出来る人であるのかこっそり探られている可能性があります。誰でも体調は悪くなりますので、自分が超人的であるとアピールする必要はありませんが、いつも調子が悪くなって病欠が多いかもしれないという印象を与えるのは避けたいところです。
I went to the same school as you.(あなたと同じ学校に行きましたよ。)
A: I went to the same school as you.(あなたと同じ学校に行きました。)
B: Oh, really? Did you use to go to Joe’s pub to study? (そうなんですか?あなたもかつてはジョーの飲み屋で勉強していましたか?)
ちょっとした共通点は、相手との距離をぐっと縮めます。面接官がこのようにコメントしたら、少なからず親近感を持ってくれていることでしょう。ここはチャンスだと思って、その学校ならではの話題を少しふってみれば、もっと面接の雰囲気をよくすることができるかもしれません。
What did you study in school?(学校では何を勉強しましたか?)
A: What did you study in school?(学校では何を勉強しましたか?)
B: I studied economics.(私は経済学を学びました。)
企業での面接なら学歴もしっかりとチェックされているはずですが、アルバイトなどの面接などでは、雑談的に軽く触れられだけの場合もあるでしょう。また、先ほどの「同じ学校に行った」というような話題があれば、面接官にこの質問を聞いてみてもいいでしょう。こちらから質問するときには、What was your major?(学校では何を専攻していましたか?)の方が丁寧なので好印象を与えます。
Your English is excellent.(あなたの英語はとても素晴らしいですね。)
A: Your English is excellent.(あなたの英語はとても素晴らしいですね。)
B: Thank you. I have been studying English using some apps, but I am planning to take some lessons this year.(ありがとうございます。アプリを使って英語を勉強しているのですが、今年はレッスンも取りたいと思っています。
日本人は褒められたら謙遜することが身についています が、英語の面接では褒められたら英語のことに関わらず「大したことはない」という考えは捨てて、まずはお礼を言いましょう。そして、自分がこれまでした努力に対して胸を張りつつも、向上心を見せると好印象になります。
雑談は第一印象をよくする絶好のチャンス
雑談はあくまで面接の前置きであり、あまり難しく考える必要はありません。しかし面接の本題と同様に、少しだけどんな会話が起こり得るのかをイメージしておくだけでかなり違います。会話がよりスムーズになり、好印象を与える絶好をしっかりと活かせるでしょう。