英検5級は、英語を学習する多くの人が一番最初に受ける英語の試験です。特に小学生や中学生で受験する方が多く、それに向けて英会話教室や塾で対策をしているお子様も少なくありません。しかし、実は、英会話教室や塾に通わなくても、英語の「基本のキ」を学べば十分合格出来る試験ですし、また、英会話教室に通っているお子様の場合は、教室では英会話の練習に集中し、英検5級の対策は家庭で行う事も出来ます。リーディングの第一問目「短文の語句空所補充」の傾向と対策を紹介します。
目次
英検5級に必要な英語力
英検5級は、「初歩的な英語を理解することができ、またそれを使って表現することができる」レベルだと言われています。リーディングパート第一問目に出てくる「短文の語句空所補充」では、等英語の基本力が問われる問題が多いです。
英検5級で問われる英語力
- 基本的な名詞(school, flower等)
- 一般動詞の現在形(eat, drink等)
- 形容詞(beautiful, good等)
- 疑問詞(What, When等)
- 前置詞(at, on等)
- 格(I-my-me-mine等)
- 副詞(well等)
英検5級の問題形式
英文の中に空所が一つあり、それぞれ4つずつ選択肢があります。その選択肢の中から最も適したものを選ぶ問題です。中学一年生程度の語彙力や文法力が問われます。英検5級の場合、4つの選択肢の中には、明らかに違うものも必ずと言ってよい程含まれています。ですから、明らかに違うものは、消去法で先に削除してしまいましょう。
この図の例文では、“Baseball is my favorite ( ).(野球は私の一番好きな__です。)”という文の空欄を埋める問題です。選択肢の中で合うのは1番の“sport”しかありませんので、回答欄では1をマークしましょう。
英検5級の例題と対策
正しい副詞を選ぶ問題
(出典:日本英語検定協会・過去問)
上記の問題は、正しい副詞を選ぶ問題です。“My brother sings very ( ).”は、「私の兄(弟)は__に歌います。」という意味ですので、空欄に入るものは、「上手に」という意味の“well”ですね。
副詞とは、形容詞と同じく、語句を修飾する役割を持つものです。形容詞は名詞を修飾するのに対し、副詞は形容詞や動詞等を修飾します。「副詞は名詞以外を修飾する」と覚えて頂いても差支えありません。
英検5級の場合、出てくる副詞は限られています。
- up(上に)
- down(下に)
- in(中に)
- out(外へ)
- now(今)
- just(ちょうど)
- early(早く)
- fast(速く)
- well(上手に)
- often(しばしば、よく)
- again(また、再度)
- always(いつも)
- sometime(いつか)
- sometimes(時々)
- carefully(注意深く)
- very(とても)
- really(とても)
- usually(通常は)
- here(ここに、ここへ)
- there(そこに、そこへ)
- too(~過ぎる)
- home(家に、家で)
など、基本的な副詞の意味や使い方を押さえておけば問題ないでしょう。形容詞との違いに注意して下さいね。
正しい形容詞を選ぶ問題
こちらは、正しい形容詞を選ぶ問題です。“This jacket is too (___). I want a big one.(このジャケットは___過ぎる。大きいのが欲しいなぁ。)”という英文ですね。ここに合うのは、“big(大きい)”の反対の意味である“small(小さい)”しかありません。
先程副詞の説明でも述べましたが、形容詞は名詞を修飾します。上記の問題では選択肢に形容詞しか入っていませんが、選択肢に答えに近い意味の形容詞と副詞と両方が入っている場合も多いですから、形容詞と副詞をしっかり使い分けられる様になりましょう。日常会話でよく聞く形容詞ばかりですので、丸暗記してしまいましょう。
英検5級で頻出の副詞
- beautiful(美しい)
- clean(清潔な)
- cold(冷たい、寒い)
- hot(熱い、暑い)
- delicious(おいしい)
- difficult(難しい)
- easy(簡単な)
- famous(有名な)
- exciting(ワクワクさせる)
- expensive(値段が高い)
- cheap(安い)
- favorite(一番好きな)
- free(暇な)
- full(お腹いっぱい)
- hungry(お腹が空いている)
- funny(面白い、おかしい)
- fun(楽しい)
- happy(嬉しい、幸せ)
- sad(悲しい)
- hard(一生懸命に)
- heavy(重い)
- light(軽い)
- tall(背が高い)
- short(背が低い、短い)
- long(長い)
- interesting(興味深い)
- famous(有名な)
- popular(人気のある)
- quiet(静かな)
- noisy(うるさい)
- right(正しい)
- wrong(間違っている)
- sleepy(眠い)
- tired(疲れている)
- good(良い)
- bad(悪い)
- great(素晴らしい、すごい)
- wonderful(素晴らしい、すごい)
- old(歳を取っている)
- young(若い)
正しい動詞を選ぶ問題
正しい動詞を選ぶ問題です。“Can I ( ) your computer, Bill?”は、「ビル、あなたのコンピュータ__してもいい?」という意味ですね。ですから、選択肢の動詞で合うのは「使う」という意味の“use”しかありません。
英検5級で頻出の動詞
- like(好き)
- play(球技などのスポーツをする、楽器を弾く、ゲームをする等)
- eat(食べる)
- drink(飲む)
- have(持っている、食べる、飲む等)
- cook(料理する)
- go to bed(寝る、就寝する)
- sleep(寝る、睡眠をとる)
- go _ing(~しに行く)
- get(得る)
- get to (~に到着する)
- get up(起きる)
- wake up(起きる、目覚める)
- listen to (~を聞く)
- live in (~に住む)
- watch(テレビ、映画、試合などを見る)
- see(見る、会う)
- look at (見る、じっと見る)
- want(欲しい)
- want to(~したい)
- wash(洗う)
- speak(話す)
- sit down(座る)
- stand up(立つ)
- write(書く)
- make(作る)
- clean up(掃除する)
- teach(教える)
- study(勉強する)
- meet(出会う、待ち合わせをする)
- enjoy(楽しむ)
- help(助ける、手伝う)
- stop(止める、止める)
- start(始める)
- cut(切る)
- run(走る)
- walk(歩く)
- buy(買う)
- sell(売る)
- know(知っている)
- sing(歌う)
- do one's homework(宿題をする)
- read(読む)
- come(来る)
- open(開ける)
- close(閉める)
- work(働く)
- use(使う)
- swim(泳ぐ)
- pass(渡す)
ただ単語を丸暗記するだけでなく、各単語の使い方も練習して下さいね。また、“do one's homework”の様に、“one's”と入っている場合は、そこに所有格が入りますので気を付けましょう。
正しい疑問詞を選ぶ問題
今度は、正しい疑問詞を選ぶ問題です。会話文になっており、質問に対する答えの部分がヒントになっています。“Emily, ( ) is that woman?(エミリー、あの女性は__?)”という問いに対し、“She's my sister.(私の姉よ。)”と答えていますので、この中に入るのは「誰」という意味の“who”ですね。
英検5級で出題される疑問詞
- what(何)
- what time(何時)
- when(いつ)
- where(どこ)
- who(誰)
- which(どちら)
- whose(誰のもの)
- how(どうやって)
- how much(いくら)
- how many(いくつ)
正しい前置詞を選ぶ問題
今度は正しい前置詞を選ぶ問題です。“What do you do in the evening?(夜は何をしているの?)”という問いかけに対し、“I watch the news ( ) TV.(テレビでニュースを見るわ。)”と答えています。「テレビで」は“on TV”ですね。ですから、4番が正解です。
英検5級で出てくる前置詞で特に気を付けたいのは、at、on、inの使い方です。“at”は、例えば「駅で」という地点や「~時に」という意味で使い、“on”は「~の上に」という意味や、「~曜日に」「~日に」、更には「~通りで」という意味で使われます。そして“in”は、「~の中で」「~月に」「~年に」という意味で使います。詳しくはat・on・inの使い分け!前置詞はイメージで覚えて感覚をつかもう!を参考に覚えましょう。
英検5級で頻出の前置詞
- at
- on
- in
- from(~から)
- about(~について、約~)
- before(~の前に)
- after(~の後に)
- between(~の間)
- for(~のために、~へ)
正しい格を選ぶ問題
こちらは正しい格を選ぶ問題です。“Are you and Hiroko classmates?(あなたとヒロコはクラスメートですか?)”という質問に対して、「はい、そうです。」と答える場合は“Yes, we are.”ですね。ですから、3番が正解です。
英検5級に必要な所有格
- I-my-me-mine(私は、私の、私に、私のもの)
- you-your-you-yours(あなたは、あなたの、あなたに、あなたのもの)
- he-his-him-his(彼は、彼の、彼に、彼のもの)
- she-her-her-hers(彼女は、彼女の、彼女に、彼女のもの)
- we-our-us-ours(私達は、私達の、私達に、私達のもの)
- they-their-them-theirs(彼らは、彼らの、彼らに、彼らのもの)
- it-its-it-its(それは、それの、それに、それのもの)
それぞれの格の意味や使い方をしっかり覚えましょう。
英語の基本をしっかり押さえて合格を狙おう
英検5級は、これからの英語学習のベースとなる英語の基礎力が問われます。出題される単語や文法は中学一年修了程度のレベルであり、また、ひっかけ問題もあまり多くないため、独学でも合格しやすい試験です。しっかり基礎力をつけて英検5級に合格し、次のステップへと進みましょう。
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