stressはストレスじゃない!?意味を強調する英単語3つのそれぞれ意味の違い

  • 英語表現

日本語にすると「強調する」という意味になる「highlight」「emphasize」「stress」。この三つは、語学学校や英会話スクールの授業でもよく聞くため、英語を習っている方は馴染みのある単語です。しかし、この三つにはそれぞれ微妙な違いがある事はご存知でしょうか。この三つの違いを例文で学んでいきましょう。

highlight


ペンで文字列に印をつける、パソコンでハイライト表示する(動詞)

Please read the highlighted sentence aloud. (ハイライトがついた文を声に出して読んでください。)

「highlight」のイメージは、「何かを強調する事によって人の興味を引く」というイメージです。語学学校や英会話教室の授業で最もよく聞くのは、「蛍光ペンで文字列にハイライトをつける」「パソコンでハイライト表示をする」という意味の「highlight」です。ハイライトをつける事によってその文を目立たせ、人の興味を引くため、この様な使い方をします。

目立たせる(動詞)

The accident highlights the needs for reform. (その事故は改革の必要性を浮き彫りにしている。)

「highlight」のイメージは、「何かを強調する事によって人の興味を引く」というイメージですから、こちらの例文の場合は、「その事故が改革(reform)の必要性(needs)を強調している。」という意味です。事故が起こった事により、人々の興味を引き、人々が改革の必要性を感じる様になったのですね。より自然な訳になる様に、「浮き彫りにしている」と訳しました。

「reform」は、和製英語の「リフォーム」とは意味が違います。詳しくは「リフォーム」では通じない?!「改装する」の正しい英語表現とその違いを参考にして下さい。


目玉、見どころ、一番目立つ部分(名詞)

The highlight of the movie is the battle between Ryo and the demon. (この映画の見どころはリョウと悪霊の戦いです。)

名詞の「highlight」には、「目玉」「見どころ」という意味があります。映画やミュージカル、フェスティバル等の宣伝によく使われます。「The highlight of A is B」とそのまま入れ替えて使えますので、好きな映画等を誰かに勧める時に是非使ってみて下さいね。また、「目玉」や「見どころ」と言った良い意味だけでなく、事故や事件などで一番目立つ部分、注目を浴びる部分など、ネガティブな表現にも使われます。

emphasize/emphasize

強調する、力説する(動詞)

He emphasized the necessity of free access to education. (彼は教育を自由に受けられる様にする事の重要性を強調した。)

動詞の「emphasize」は、「(事実などを)強調する」「力説する」という意味があります。「highlight」は、「何かを強調する事によって人の興味をひく」というイメージがありますが、「emphasize」には「人の興味をひく」というイメージはありません。「emphasize」は、重要な事、知ってほしい事を強く言う時に使います。

(語句などを)強く言う(動詞)

Emphasize the third word.  (三つ目の語句を強めに言いなさい。)

アメリカ英語では「emphasize」と綴りますが、イギリス英語では「emphasise」と綴ります。アメリカ英語とイギリス英語で意味の違いはなく、綴りが違うだけですから、どちらを使っても差し支えありませんが、アメリカ英語の「emphasize」という綴りしか知らない人も多いです。こちらの例文では、「(語句などを)強く言う」という意味で使われています。後程出てくる「stress」と「emphasize / emphasise」は実は同義語ですから、「stress」と入れ替える事も可能です。

強調、重視(名詞)

He put emphasis on necessity of cutting costs. (彼は経費削減の重要性を強調した。)

「emphasize / emphasise」の名詞の形は「emphasis」で、「強調」「重視」という意味になります。「put emphasis on~」で「~を強調する」「~を訴える」という意味です。一つ目の例文の「emphasize」と同じ意味で使われており、入れ替える事も可能です。

stress

強調する、力説する(動詞)

I always stress the importance of studying English. (私はいつも英語を学ぶことの重要性を訴えています。)

動詞の「stress」には、「強調する」「力説する」という意味があります。動詞の「stress」は「emphasize」と同義語ですから、この例文は、「stress」の部分を「emphasize」に置き換える事が出来ます。「強調する」「力説する」という意味で使う時は、「stress」より「emphasize」の方がよく使われる傾向にあります。

(語句などを)強く言う(動詞)

When you speak English, you usually have to stress the content words.  (英語を話す時は、通常、内容語を強く読まなければなりません。)

「stress」には「(語句などを)強く言う」「強勢を置く」という意味があり、こちらも「emphasize / emphasise」と同じ意味です。「(語句などを)強く言う」という意味で使う場合、「emphasize / emphasise」よりも「stress」を使う事の方が多く、より自然です。

圧力(名詞)

This steel can endure great stress.  (この鉄鋼は大きな圧力に耐えられ長持ちします。)

名詞の「stress」の主な意味は「圧力」です。「endure」は「耐える」という意味で覚えている方も多いかと思いますが、「(長期間に渡り、苦痛、不幸、困難、圧力などに)耐える」というイメージで使われています。ですから、こちらの例文は、「大きな圧力に耐えられ長持ちする」という訳にしました。

ストレス、精神的圧力(名詞)

How do you deal with stress? (どんな風にストレスに対処しているの?)

名詞の「stress」で一番知られている意味は、日本語で言う「ストレス」、つまり、「精神的重圧」ですね。ストレスの多い現代社会においては、残念ながら、知っておくべき単語の一つです。「精神的重圧」という意味は、主な意味である「圧力」から派生しています。

強勢(名詞)

Put stress on the word "love".  (「Love」に強勢を置きなさい。)

名詞「stress」には、「強勢」という意味もあります。つまり、単語などを強く読む事です。「put stress on ~」で「~に強勢を置く」「~を強く読む」という意味です。動詞の「stress」や「emphasize」に置き換える事もできます。この表現は英語の授業でもよく聞くと思いますので、覚えておきましょう。

英語は内容語・機能語に強弱をつけて読む

When you speak English, you usually have to stress the content words.  (英語を話す時は、通常、内容語を強く読まなければなりません。)

stressの動詞の例文で出てきた「内容語」について説明します。

「content words(内容語)」とは、英文の中でその文の内容を示している語句の事です。通常、名詞、動詞、形容詞、副詞などが内容語にあたります。その内容語らを文にするために機能的に使われている語句の事を「function words(機能語)」と言い、通常、冠詞、前置詞、代名詞、接続詞、助動詞などがそれにあたります。英語を話す時は、内容語は、強く、長く、高いピッチで読まれ、機能語は弱く短く読まれます。

I love yoga because it loosens up my shoulders and neck.  (肩と首がほぐれるので、ヨガが大好きです。)

上記の文では、「love」「yoga」「loosens」「shoulders」「neck」が内容語であり、これらを強く読んで、あとの機能語は弱く読まれます。

類義語や同義語の微妙な違いを覚えよう

「highlight」と「emphasize / emphasise」、「highlight」と「stress」は類義語であり、「emphasize / emphasise」と「stress」は同義語です。同義語と言っても、全く同じという訳ではなく、名詞にすると意味が変わります。

「英語は類義語や同義語が多くて覚えるのが大変」という意見を聞いた事があります。確かに多いですが、それは英語に限った事ではありません。日本語でも類義語や同義語はとても多く、そこで苦戦する日本語学習者も多いです。例えば、「夜」と「晩」は同じ意味の様に見えますが、日本人はこの2つを感覚的に使い分けています。英語話者もそうで、同義語や類義語を感覚的に使い分けているのです。

その感覚を学ぶには、まずはしっかり意味の違いを把握し、何度も練習して使い慣れていく事が大切です。似ているけれど違う意味の場合は、微妙な意味の違いをしっかり覚え、同じ意味の場合は、どちらの語がよく使われているかなども覚えて、使い分けられるようにしましょう。

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