不定詞の形容詞的用法・副詞的用法・名詞的用法の使い方

  • リーディング・英単語

「“to” +動詞の原形」で表す不定詞には、3つの用法があります。名詞的用法、形容詞的用法、そして副詞的用法です。「~する」という動作や行動を表す動詞は、“to” がつくことにより、名詞や形容詞、副詞の働きをすることになります。英語の基本英文法のひとつである「不定詞」について、しっかりと学んでいきましょう。

不定詞の名詞的用法


主語として

To study English is useful.(英語を学ぶことは、役に立つ。)

“to study English” で「英語を学ぶこと」を表します。“study” は「(~を)学ぶ」という動詞ですが、前に “to” が置かれると「学ぶこと」という意味に変わります。不定詞の名詞的用法では、このように「~すること」と訳すことができるのが特徴です。
しかし、現在ではこのように主語として不定詞を文の初めに置くことはあまりなく、代わりに形式主語の “it” を用いた文が好まれます(“It is useful to study English.”)。

補語として

My dream is to become a teacher.(私の夢は教師になることだ。)

“to become a teacher” で「教師になること」を表します。“to become a teacher” は主語 “my dream” を説明する補語として働き、「主語(“my dream”)=補語(“to become a teacher”)」という関係がなりたちます。

目的語として

I want to be with you.(あなたと一緒にいたい。)

 “want” は後ろに目的語を続け、「~を欲する」を意味する動詞です。“I want it.” といえば、「それが欲しい。」となりますが、「あなたと一緒にいること」を欲するのであれば、不定詞を使って “to be with you” と表します。
“to” の後ろには動詞の原形が続きますので、“I am with you.”(私はあなたと一緒にいる。)という文中の “am” が “be” となっています。

不定詞の形容詞的用法

名詞が不定詞の主語になる

I need someone to help me.(私を手伝ってくれる人が必要だ。)

名詞の前後に置かれ、名詞を修飾するのが形容詞です。不定詞が形容詞のように使われるときには、「~のための」「~べき」という日本語訳があてられます。例文では、“to help me” が “someone”(誰か)を修飾し、“someone to help me” で、「私を助けるための誰か」という意味になります。
ここで、名詞と不定詞の関係に注目してみましょう。「誰か」が「私を助ける」わけですから、名詞 “someone” と不定詞 “to help me” は、主語・述語の関係です。つまり、名詞が不定詞の主語になっていることが分かります。

名詞が不定詞の目的語になる

Would you like something to drink ?(何かお飲み物はいかがですか。)

“something to drink” で、「飲むための何か」を意味します。名詞と不定詞の関係を確認してみると、 “drink something”(何かを飲む)と言うことができることから、名詞 “something” が不定詞 “to drink” の目的語になっているのが分かります。
“I have some books to read.”(読むべき本が数冊ある。)や、“There is nothing to do.”(するべきことが何もない。)などのように使います。

名詞が前置詞の目的語になる

I want something to write with.(何か書くものが欲しい。)

“something to write with” で「書くために必要な何か」を意味します。つまりペンや鉛筆などが必要なときに口にするセリフです。文の最後の “with” をうっかり忘れてしまわないように気を付けましょう。
この文の “with” は道具や手段などを表す前置詞で、“write with” で「~を使って書く」を意味します。“I write with a pen.”(私はペンで書く。)の “a pen” を “something”(何か)に変えると、“I write with something.” になります。これを不定詞を使って名詞を修飾する形に変えたのが、“something to write with” です。
“something to write on.” なら紙などを、また “something to write about.” と言えば書く題材のことを指します。

同格

I had the chance to study abroad.(海外で勉強する機会を得た。)

不定詞 “to study abroad” が名詞 “the chance” を修飾していますが、名詞が不定詞の意味上の主語になっているわけでもなく、また目的語になっているわけでもありません。「chance = study abroad」という関係が成り立つ、同格を表す不定詞です。日本語では「~という」と訳されます。
“chance to study abroad” で、「海外で勉強するという機会」です。他に同じような形をとれるものとして、“time” “place” “promise” “decision” などの語が挙げられます。

不定詞の副詞的用法

目的

I went to London to see my old friend.(旧友に会うためにロンドンに行った。)

「なんのためにロンドンに行ったのか」という行動の目的を不定詞を使って明らかにしています。目的を表す不定詞は、主に「~するために」と日本語に訳されます。
“to see my old friend” が、主節の動詞 “went” を修飾した文です。動詞を修飾するのは副詞ですので、このような使い方を不定詞の副詞的用法とよびます。理由を強調したいときには、“to” の代わりに “in order to” “so as to” を使うこともできます。

原因

I’m glad to hear from you.(あなたから連絡があって嬉しい。)

“to hear from you” が、前にある形容詞 “glad” を修飾し、「なぜ私が嬉しいのか」を表す原因を不定詞で表しています。日本語では「~して」などと訳されます。
感情を表す形容詞(“angry” “happy” “satisfied” “sorry” “surprised” など)のあとに不定詞を続けることで、その感情の由来となる出来事を説明できます。

理由

You are so kind to help me.(私を助けてくれるなんてあなたは本当に親切ね。)

「あなたは本当に親切だ」となぜ感じたのか、その理由を不定詞で表します。日本語では「~なんて」「~とは」と訳され、“kind” のように人間の性格や気質などを表す形容詞と共に使われます。たとえば、“brave” “careless” “clever” “nice” “polite” などの形容詞のあとに不定詞を続けることができます。

結果

She grew up to be an actress.(彼女は成長して女優になった。)

彼女は女優になるために成長したのではありません。成長した結果、女優になったことを表しています。日本語では「~するようになるまで」「~してみると」と訳されます。
このように不定詞で結果を表すのは、主に文章などで見られ、口語では “She grew up and became an actress.” のほうが自然です。

条件

I would do anything to persuade him.(彼を説得できるのなら何でもするだろう。)

“would” は “will” の過去です。「もし~なら」と、実現する可能性が低いことを述べるときに使う仮定法を、不定詞を使って表した文です。 “I would do anything if I could persuade him.” と書き換えられます。
「~すれば」「~として」という意味を含み、“To tell the truth”(本当のことを言えば)や、“To be honest”(正直に言って)など、慣用句としても使われます。

不定詞を活用して英語表現の幅を広げよう

不定詞の名詞的用法は、動名詞に置き換えることができます。動名詞とは動詞に “ing” がついたものを表し、「~すること」と訳されます。たとえば “I like to play golf.”(私はゴルフをすることが好きです。)という不定詞の文は、“I like playing golf.” と動名詞を使った文とほぼ同じ意味です。

“like” は後ろに不定詞も動名詞も続けることができますが、動詞によっては一方しかとれないものもあります。不定詞と動名詞の使い分けと意味の違いの記事は、不定詞をより深く理解する手助けとなりますので、参考にしてください。

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