存在を表す “There is / There are” 構文の使い方まとめ

  • リーディング・英単語

 “There is” “There are” は、「~がある」「~がいる」を意味する構文です。その便利で扱いやすい特徴から会話や文章によく登場しますが、使い方を間違いやすい表現のひとつでもあります。今回は、“There is (are)” の基本的な使い方から応用までをお伝えします。

“There is (are) ~ .” の使い方(基本)


“There is (are)” は後ろに名詞を続けて、「~がある」「~がいる」を表します。通常、不特定な物や人の存在を述べるときに使う表現で、「なにか新しい物」または「知らない誰か」の存在を知らせるときに、“There is (are)” から文を始めます。

There is + a/an +可算名詞(単数)

There is a pen on the table. Is it yours?(机の上にペンが置いてあるけれど、あなたのかしら?)

“There is” は、後ろに続く名詞が単数名詞のときに使います。数えられる名詞が「ひとつ」あることを示すときには、冠詞の “a” もしくは “an” を忘れないようにしましょう。
例文では机の上にあったペンが誰のものか分からない状況ですので、“There is” を使って情報を知らせています。机に上にあるのが、「あなたのペン」だと分かっているときには、“There is your pen on the table.” と言うことはできません。その場合は、“Your pen is on the table.” となります。

There are +可算名詞(複数)

There are a lot of things to do.(やることがたくさんある。)

後ろに続く語が複数のときには、“There are” と 「be動詞」が複数形になります。“a lot of” や “some” などの語のほか、“two” などの数詞と共によく使われます。物や人が複数存在することを表しますので、名詞の最後に “s” をつけるのを忘れないようにしましょう。

 There is +不可算名詞

There is a lot of rain in June in Japan.(日本では6月にたくさん雨が降る。)

“rain” は数えることができない名詞です。不可算名詞が後ろに続く場合には、 “There is” を使います。“some” や “a lot of” などの単語が名詞の前に置かれていても、不可算名詞のため名詞に “s” はつきません。「たくさんの」という言葉のイメージから、複数と勘違いして “There are” を使ってしまわないよう気を付けましょう。

“There is (are)” の使い方(応用)

There+助動詞+be ~ .

There might be a problem with the car. (車に問題があるかもしれない。)

“There is a problem with the car.” (車に問題がある。)という断定の文が、助動詞 “might” を使うことで「あるかもしれない」と推量の文に変わります。“might” を挿入することで、“is” は原形に戻り、“might be” となります。
“There will be” “There should be” “There can be” など、意味合いに応じて助動詞を入れ替えることができます。

There+seem(s) / appear(s)+to be ~ .

There seems to be an error in the report.(報告書に間違いがあるみたいです。)

“seem(s) to” “appear(s) to” を、“There is (are)” と共に使うと、「~のようだ」と婉曲的な表現に変わります。“There is an error in the report.”(報告書に間違いがあります。)と指摘する文と比べ、相手のことを考慮した柔らかい言い回しとなる表現です。
後ろに続く名詞が単数のときは “There seems to be” 、複数のときは “There seem to be” の形をとります。

want+there+to be ~

I don't want there to be any misunderstanding.(少しの誤解もないようにしたい。)

“I don’t want it.”(それを望まない。) “There is (any) misunderstanding.”(誤解がある。) という二つの文をひとつにまとめたものです。“I want it.” “There is no misunderstanding.” と言い換えたほうが分かりやすいかもしれません。
“want” は “that” 節をとることができませんので、“want+目的語+to do” の形で「~が~することを望む」を表します。“want there to be” (~があることを望む)“not want there to be” (~がないことを望む)の形で覚えてしまいましょう。

分詞

There were some children playing soccer in the park.(サッカーをしている子供たちが公園にいた。)

“There is (are)” は、分詞と共に使われることが多くあります。例文は “There were some children who were playing soccer in the park.” と、関係代名詞を使った文に書き換えが可能です。
現在分詞だけでなく、過去分詞を使って “There is no time left.”(残された時間はない。)などと言い表すこともできます。

 付加疑問文

There is nothing special, isn’t there?(特別なことはなにもないよね。)

付加疑問文は、「~ですね」や「ですよね」など、相手の同意を求めるときなどに使います。“It’s cold here, isn’t it?”(ここは寒いね。)や、 “You aren’t tired, are you?”(疲れていないでしょう?)など、肯定文には否定のタグを、否定文には肯定のタグをカンマの後に続け、そして主語に対応する代名詞を置くのが基本です。
例文では、“nothing” が意味上の主語となりますが、“, isn’t it?” にはなりません。“There is (are)” の付加疑問文では、“, isn’t there?” “, aren’t there?” となります。しっかり覚えておきましょう。

 “There is” を使った表現

There is something wrong with this computer.(このコンピューターは調子が悪い。)

“There is something wrong.” を直訳すると、「なにか悪いところがある」となります。調子が悪かったり、なにかよくないことが起きたりしたときに使う表現です。後ろに “with” を続けると、なんの調子が悪いのか詳しく述べることができます。
“something” の代わりに “nothing” を使い、“There is nothing wrong with this computer.” と言えば、「このコンピューターに悪いところはない。」を意味します。また “There is nothing wrong with you.”(あなたに悪いところなんてないよ。)などと、人に対しても使うこともできます。

There is no use crying over spilt milk.(こぼれたミルクを嘆いても無駄だ。)

英語のことわざです。過去を嘆いたり、文句を言ったりしても意味がないということを表しています。“It is no use crying over spilt milk.” とも言います。
“There is no use (in) ~ ing.” で、「~しても無駄だ」を意味し、“There is no use worrying about it.” (心配しても仕方がない。)のように使います。 “There is no point (in) ~ ing.” “There is no sense (in) ing.” も、同様の意味です。

There is no need to hurry.(急ぐ必要はない。)

この文中の “need” は「必要」を意味する名詞で、“no need to” で「~する必要はない」を意味します。短く “There is no hurry.” とも言います。 また “rush” という単語を使った “There is no rush.” も、日常でよく耳にする表現です。

正しい発音とアクセントを身に着けよう


会話では、“There’s”(“There is” の短縮形)や “There’re”(“There are”の 短縮形)が好まれます。この場合、“There’s” “There’re” は弱く発音され、後ろに続く名詞にアクセントが置かれます。
学校で習ったときの記憶で、ついつい「ゼアリズ」「ゼアラー」と発音してしまう人が多いのですが、実際の発音はまったく違います。インターネットなどを活用し、ネイティブの発音を耳に入れ、きちんと発音できるように練習しましょう。

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