先行詞を含む関係代名詞 “what” の使い方まとめ

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“what” は「なんですか?」と尋ねるときに用いる疑問代名詞です。日常会話で頻繁に使われる単語のひとつですが、この “what” には関係代名詞としての大切な役割もあることを知っていますか?
今回は、関係代名詞 “what” の使い方をご紹介します。

前置詞をふくんだ関係代名詞"what"を文法的に解説


関係代名詞の役割はふたつあります。「関係代名詞」という名前のとおり、文と文を関係させる(結びつける)役割、そして動詞の主語や目的語として使われる代名詞の役割です。“what” の説明に入るまえに、簡単に関係代名詞について復習しておきましょう。

関係代名詞whatの使い方

Do you know the woman?(あの女の人を知ってる?)

She is wearing a red coat.(彼女は赤いコートを着ている。)

関係代名詞を使い、この二文を一文にまとめましょう。ふたつの文に共通する語は “the woman” と “she” です。「人」を表す語ですので、関係代名詞 “who” を使います。

Do you know the woman who is wearing a red coat?(赤いコートを着ているあの女の人を知ってる?)

関係代名詞 “who” に続く “is wearing a red coat” は、その前に置かれている語 “the woman” を修飾しています。“Do you know the woman?” だけでは、どの女性のことを指しているのか分かりませんので、関係代名詞を使って情報を付け加えているわけです。
この説明される単語(この文においては “the woman”) を、先行詞とよびます。

先行詞の種類によって、使う関係代名詞が変わります。先行詞がのときには “who” (主格)“whose” (所有格)“whom”(目的格) 、先行詞がのときには “which” です。また関係代名詞 “that” は、先行詞が人でも物でも使うことができます。

I don’t like people who are always telling lies.(嘘をついてばかりいる人は好きではない。)

“I don’t like people.” “They are always telling lies.” という二文を、関係代名詞を使ってひとつにまとめた例です。ふたつの文に共通する語は “people” と “they” です。先行詞は “people” (人)となりますので、関係代名詞 “who” を使います。

I have a friend whose sister is an actress.(女優を姉にもつ友達がいる。)

この文は “I have a friend.” “His sister is an actress.” というふたつの文に分けることができます。共通する語は “a friend” と “his” です。所有格の “his” を、同じく所有格の関係代名詞 “whose” に置き換えてひとつの文にまとめます。

The man whom I met at the party is my friend's brother.(パーティーで出会った男性は、友人の兄だった。)

The man is my friend’s brother.” “I met him at the party.” の二文を関係代名詞 “whom” を使ってまとめています。ふたつの文に共通する語は “the man” と “him” ですので、 目的語 “him” を目的格の関係代名詞 “whom” に置き換えます。主に口語では “whom” は省略され、“The man I met ~ .” となります。

I’ve lost the book which my friend gave me for my birthday.(誕生日に友人がくれた本を私は失くしてしまった。)

“I’ve lost the book.” “My friend gave me the book for my birthday.” という二文を目的格の関係代名詞 “which” を使いまとめたものです。
関係代名詞 “which” は目的格だけでなく、“He lent me a book which is written in English.”(英語で書かれている本を彼が貸してくれた。)と主格として使うこともできます。

This is the only thing that I can say.(これは私が言えるたったひとつのことだ。)

関係代名詞 ”that“ は、“who” “whom” “which” の代わりとして使うことができます。
先行詞が最上級で修飾されているとき、また “all”  “every (thing)”  “some (thing)”  “any (thing)”  “no (thing)” “none”  “little”  “few“  ”much”  “only” “very” などの語が、先行詞に含まれているときは、“that” を使うことが好まれます。

I won’t tell anybody what you said.(君が言ったことは誰にも言わないよ。)

“who” や “which” とは違い、関係代名詞 “what” を使った文には先行詞がありません。“what” という関係代名詞の中に、先行詞が含まれていると解釈します。日本語では「~すること」「~するもの」と訳すといいでしょう。

上の例文を分かりやすくするために、関係代名詞 “that” を使って書き換えます。

I won’t tell anybody the words that you said.

“what” を、“the words that” に置き換えても同じ意味になることが分かります。このように、“what” は “the thing(s) that” の意味を持つ関係代名詞だということを頭に入れておきましょう。

前置詞をふくんだ関係代名詞 “what” の正しい使い方

主語として使う

What my daughter wants for Christmas is a teddy bear.(娘がクリスマスに欲しいものは、テディベアだ。)

“what” に導かれる関係詞節 “what my daughter wants”(娘が欲しいもの)が主語になる場合の例です。
関係代名詞 “that” を使い書き換えると、“The thing that my daughter wants for Christmas is a teddy bear.” となります。

“What I want to say is  ~ .” (私が言いたいことは ~です。)や “What I’m trying to say is  ~.” (私が言おうとしているのは ~ ということです。)など、“what” を文頭に置くことで、伝えたいことを強調することができます。

補語として使う

That is what happened while you were out.(これが、君が出かけている間に起こったことだよ。)

“what happened”(起こったこと)が、補語として使われている文です。補語とは、主語または目的語を説明する言葉のことを指します。「主語もしくは目的語=補語」という関係が成り立つのが特徴です。
例文では、「主語“ this” =補語 “what happened while you were out”」という関係を確認することができます。
関係代名詞 “that” を使い書き換えると、“This is the thing that happened while you were out.” となります。

目的語として使う

I can’t believe what she said.(彼女が言ったことは信じられないな。)

 “what she said”(彼女が言ったこと)が、動詞 “believe” の目的語になっている例です。“that” を使い書き換えると、“I can’t believe the thing that she said.” となります。
“I don’t know what he wants.”(彼が欲しいものが分からない。)や、“You should do what you can.”(できることをしなさい。)など、目的語をとる動詞のあとに続けます。

日常英会話でもよく使われる関係代名詞 “what”

 Do you know what I mean?(私の言ってることが分かりますか?)

動詞 “know” の目的語として、関係詞節 “what I mean”(私が意味すること)が続いています。“Do you see what I mean?”“Do you know what I’m saying?” なども、同じような意味を持つ表現です。

I know what you mean.(言いたいことは分かります。)

相手が言いたいことをうまく言葉にできずに困っているときなどに、「何を言おうとしているのか分かるよ。」と伝えるときの表現です。“I know what you are saying.”“I know what you are trying to say.” と言うこともできます。

That’s what I wanted to say.(それが言いたかったんだよ。)

“what” に続く言葉を変えれば、いろいろなことを伝えられる便利な表現です。“That’s what I meant.”(それが言いたかったんだよね。) “That’s what I thought.” (そう思っていたんだよ。)“That’s what I wanted.”(それが欲しかったんだよ。)など、状況に合わせて動詞を変えましょう。

That’s not what I meant.(そういう意味で言ったんじゃないんだ。)

否定形を使った表現です。自分の発言がうまく伝わらずに誤解が生じたときなど、「そういうつもりで言ったわけではない。」と伝えることができます。こちらもまた “what” に続く言葉を変えることで様々なことを言い表すことができます。

It’s not what it used to be.(昔とは変わってしまった。)

久しぶりに訪れた場所が以前とは変わってしまっていたときなどに、こう言い表すことができます。
物だけでなく人について述べることもでき、“Mike is not what he used to be.” と言えば、「マイクは以前の彼とは違う。」という意味になります。

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「先行詞を含む関係代名詞 “what”」と聞くと、なんだか難しそうな印象を受けますが、日常の表現にも多く使われていることを知れば、苦手意識もなくなるはずです。

関係代名詞の使い方をマスターして、読む力だけでなく、書いたり話したりするときの表現力を高めていきましょう。

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