chance・opportunity・occasionの違いと様々な表現

  • 英語表現

「チャンス」「機会」を表す「chance」、「opportunity」そして「occasion」。この三つ、日本語に訳をすると同じですが、実はそれぞれ違う意味であり、また、使い方も違います。微妙な意味の違いを学び、使い分けましょう。また、「chance」「opportunity」「occasion」を使った様々な表現も紹介します。

chance・opportunity・occasionの違い

chance (偶然巡ってきたチャンス、好機)

Oh, you want a boyfriend?  Then you should go out more often.  You can't get a chance if you just wait. (え、彼氏欲しいの?じゃあもっと出掛けなきゃ。ただ待ってるだけじゃチャンスは巡ってこないわよ。)

「chance」は、「偶然巡ってきたチャンス、好機」を表します。ですから、上記の文の「chance」は、努力して何かを得る「機会」ではなく、「偶然素敵な人と出会うチャンス」の事ですね。ただ待っているだけじゃ偶然出会う事もありません。ですが、努力すれば必ず素敵な人に出会えるという訳ではありませんので、この場合は「chance」を使います。

I make it a rule to speak English as much as possible whenever I get a chance to talk with non-Japanese people.  (外国人と会う機会がある時はなるべく英語で話す様にしているの。)

ここでの「chance」も、「外国人と会う機会があれば」というイメージであり、会う機会を作っている訳ではないので、「chance」を使います。英語で話す機会を定期的に設けている場合はこの「chance」ではなくなります。「make it a rule to~」は、直訳すると「~する事をルールにしている」であり、「~する様にしている」「~する事を習慣にしている」という意味で使われる構文です。

ここで「外国人」をあえて「non-Japanese people」にしたのには理由があります。日本では、「外国人」は「foreigners」または「foreign people」と習う事が多いと思いますが、近年英語圏ではその様な表現を聞く事はあまりありません。「彼は外国人」という言い方ではなく、「日本人」「カナダ人」という風に、国籍で言うのですね。また、日本で生まれたけれど外国籍の方もいますが、「foreign」には「外来の」「外国から来た」という意味がありますので、そういう人に「foreigner」「foreign person」を使うと少し不自然になってしまいます。ですから、「日本国籍ではない」の「non-Japanese」が一番自然です。

opportunity (適切な機会、努力や工夫によって得たチャンス)

Let me take this opportunity to express my thanks.  (この機会に感謝の気持ちを述べさせて下さい。)

「opportunity」には偶然の意味は一切含まれません。上記の文の「opportunity」は、「適切な機会」というニュアンスで使われています。この文に「この機会に山田さんへ感謝の気持ちを述べさせて下さい。」と人を付け足す場合は、「Let me take this opportunity to express my thanks to Mr.Yamada.」となります。スピーチ等で使える表現です。

Don't miss a good opportunity to speak up! (自分の意見を言う機会を逃さないで!)

上記の文の「opportunity」も、偶然意見を言う機会を得た訳ではなく、努力などによって発言する機会を得たイメージであり、「適切な機会」という意味で使われています。「speak up」「自分の意見を自由に言う」という意味でよく使われる句動詞です。「大きな声で話す」という意味で使われる事もありますので、状況で意味を判断しましょう。

occasion (特定の行事や場合、特別な機会)

This is a dress for a special occasion. (これは特別な機会の時に着るドレスです。)

「occasion」は、偶然巡ってきたチャンスや努力などによって得た機会ではなく、「特定の行事や場合」「特別な機会」を表します。上記の文の場合は、「a special occasion」で「特別な機会」という意味で使われています。ですから、行事や特定の事が起こる、或いは起こった機会に使われる事が多いです。冠詞が「a」なので、「とある特別な機会」というイメージですが、もし冠詞が「the」になったら「その特別な機会」という意味になります。

On what occasions do Japanese people wear kimono?  (日本人はどんな場合に着物を着ますか?)

直訳すると「何の(特別な)機会に日本人は着物を着ますか?」という意味の一文。この「occasions」は、偶然得たチャンスではなく、努力や工夫によって自らつかみ取ったチャンスでもなく、「どんな場合に、どんな行事の時に」という意味で使われています。「When do Japanese people wear kimono? (日本人はいつ着物を着ますか?)」と聞く事も出来ます。

「chance」を使った英語表現

by chance (偶然に)

I met Michael by chance.  (マイケルには偶然出会ったの。)

「by chance」で「偶然にという意味。とてもよく使う表現なので覚えましょう。この場合、冠詞は不要で、複数形にも出来ません。ですから、「by a chance」や「by the chance」となる事はなく、また、「by chances」と複数形にする事も不可です。「~の横に」とという意味の「by」では冠詞や所有格なども使えますが、この場合の「by」は、「by email (メールで)」「by train(電車で)」という、手段を表す「by」と同じ使い方です。

by any chance(もしかして)

Do you have some change by any chance? (もしかして小銭を持ってたりしない?)

「by any chance」で「もしかして」という意味。こちらもとてもよく使う表現です。「by chance」と同じく手段を表す「by」を使っていますが、「any」をつけるだけで日本語での意味が変わってしまいますね。ですが、「chance」のイメージは「偶然巡ってきたチャンス」であり、「もしもたまたまあなたが小銭を持っていてくれたらいいな」というイメージで「Do you have some change by any chance?」と言っています。

Chances are (おそらく~だろう、見込みとしては~だろう)

Chances are their marriage won't last so long.  (おそらく彼らの結婚生活はそんなに長くは持たないと思う。)

「Chances are ~」は口語表現で、「おそらく~だろう」「見込みとしては~だろう」という意味で使用されます。上記の文は、第三者が予測で言っているだめこの様な表現になっています。冠詞の「the」をつけて「The chances are ~」と言う事も出来ますが、単数形になる事はありません。「(The) chances are~」の「~」の部分には、主語から始まる一文をそのまま入れるだけなので、是非使ってみて下さいね。

「opportunity」を使った英語表現

golden opportunity (またとない機会、絶好の機会)

This is a golden opportunity and I cannot miss it.  (これはまたとない機会だから、この機会を逃す訳にはいかないわ。)

「golden opportunity」、直訳すると「黄金の機会」になりますが、「またとない機会」「絶好の機会」という意味で使われます。この「golden opportunity」は、偶然棚からぼた餅的に降ってくる「chance」とな違い、普段から努力をしたり、自ら工夫をしたりしてこのやってきた絶好の機会です。例えば、普段から仕事を一生懸命頑張っていて大きなプロジェクトを任されたり、或いは英語を勉強中だと上司に話したら海外と取引する部署に回された時などをイメージすれば分かりやすいかと思います。 

be grateful for the opportunity to ~ (~する機会を頂けた事に感謝する)

We are grateful for the opportunity to host this banquet.  (このご宴席の主人役を務める機会を頂けた事に感謝申しあげます。)

「be grateful for the opportunity to ~」は、ビジネスの場やスピーチなどで使えるフレーズで、「~する機会を頂けた事に感謝する」という意味です。上記の文は主語が「we(私達)」になっており、主人役、主催側が会社や団体のイメージですが、もしホスト役、主人役が一人の場合は、主語を変えて「I'm grateful for the opportunity to host this banquet.(このご宴席の主人役を務める機会を頂けた事に感謝申し上げます。)」と変えて下さいね。

the next opportunity (次の機会)

We're running out of time.  Let's leave this matter until the next opportunity.  (もう時間がありません。この案件は次の機会へ持ち越しましょう。)

会議をしていて時間がなくなってしまった時は、早急に決める必要のない案件であれば次の機会に持ち越す事もありますよね。ここで「chance」を使うと「偶然話し合う機会があれば」というニュアンスになってしまいますし、「occasion」を使っても「特別な機会」となってしまい不自然なので、必ず「opportunity」を使いましょう。「run out of time」は「時間がない、時間がおしている」という意味です。

「occasion」を使った英語表現

on occasion (折に触れて、時折、必要とあらば)

I go back to my parents' home on occasion. (時折実家に帰っています。)

「on occasion」の訳を調べると、「折に触れて」「時折」「必要とあらば」等の訳が出てきます。日本語訳から堅いイメージを想像するかもしれませんが、要するに、「必要な時」「機会がある時」「時々」という感じですね。特にビジネスの場などで使用する堅い文という訳ではなく、会話でも普通に出てきます。「on the occasion」だと「この機会に」という意味になり、「on an occasion」だと「ある時」「とある機会に」という意味になり意味が変わりますので間違えない様にしましょう。

in honor of the occasion (この慶事に祝意を表すため)

We're sending Mr.Smith the flowers in honor of the occasion.  (この慶事に祝意を表し、スミス氏に花束を贈呈させて頂きます。)

「occasion」は「特別な機会」という意味もあります。ですから、結婚式を始め、スポーツチームが優勝したり誰かが本を出版した時などの記念式典、昇進のお祝いなど、お祝い事には「occasion」を使います。「in honor of the occasion(この慶事に祝意を表すため)」は、とても堅い表現ですが、スピーチで祝辞を述べる時やお祝いに何かを贈る時に使う事が出来ますので、是非覚えましょう。

What's the occasion? (何のお祝い?/何があるの?)

Wow, you look gorgeous!  What's the occasion? (わぁ、とっても素敵よ!何のお祝い?)

普段と違ってドレスアップをしている女性を見て言っているイメージです。「What's the occasion?」を直訳すると「何の特別な機会ですか?」という意味なので、「何のお祝い?」「何か(嬉しい事などが)あるの?」というニュアンスになる、カジュアルな口語表現です。突然プレゼントを貰って、誕生日など理由がない時にも、「Thank you!  What's the occasion?(ありがとう!なんかお祝い事とかあったっけ?)」と言って、プレゼントをくれた理由を尋ねる事が出来ます。

chance, opportunity, occasionを使い分けよう

日本語にすると「チャンス」や「機会」という同じ訳になる「chance」「opportunity」「occasion」の使い分けと様々な表現を学びました。おさらいすると、偶然巡ってきたチャンスは「chance」、努力や工夫によって得た適切な機会は「opportunity」、特別な行事や特別な機会は「occasion」です。どう違うかさえ知っておけば、使い分ける事はそれほど難しくはないので、しっかり違いを覚えましょう。紹介した表現は訳に立つものばかりです。例文をノートに書き写したり音読したりして練習し、英語を使う時やTOEICなどのテストの時にも役立てて下さいね。

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