中学受験の英語入試対策とは?英語入試を実施する中学のねらいと展望

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2017年度入試では、首都圏の95校もの中学が英語入試を実施しました。英語入試実施校は昨年比1.5倍ほどとなっていて、このように英語を中学入試科目として実施する中学は全国でも増加傾向にあります。また、「英語入試」といえば、もともとは帰国生を対象にしたものが多かったのですが、昨今の英語入試は、非帰国生に向けた制度となってきているのです。今回は中学受験での英語入試について、現状と展望をお伝えします。

小学校英語学習と中学英語入試実施の背景


2017年現在の小学校の英語学習

2017年現在、小学校56年生は「外国語活動」しか実施しておらず、英語は教科化されていません。それにもかかわらず、英語が中学入試の科目として組み込まれているのはいささか不思議な感じもしますね。

英語入試が増加している背景

その背景には、学校側がグローバルな人材を求めていることがあります。そして、保護者のほうからも、英語で勝負(入試)ができれば…というニーズも多く生まれてきたことから、非帰国生対象の英語入試が増えてきました。次の指導要領の改訂では、英語は教科化されることもあり、この流れはさらに広がってきています。

展望としては年々中学の英語入試は広がっていくものでもあり、教科化されればさらに当たり前のように中学入試に英語が課される時代も来るのではないでしょうか。そんな変化する中学受験の形の中で、今、私たち親は何をさせるべきなのかをご紹介します。

英語入試を実施している中学の状況(2017年現在)

東京赤坂にある山脇学園中学では、英語の試験レベルは英検42級程度の設問を混ぜて出題するといいます。また、英検2級以上の取得者は、英語の試験が免除になります。

出願基準として英検を活用している中学も多くみられます。英語入試と言えば私立のイメージがあるかもしれませんが、都立白鷗高校付属中学では、特別枠A募集の入試で、英検2級以上を出願基準としています。英検2級が出願基準のため、2級を取得しているからと言って優遇はありません。立命館宇治中学でも、i推薦という英語入試で、英検準2級以上を出願基準としています。英検を活用している中学は英検のホームページでも公開していますので、参考にしてください。

中学入試で求められている英語力

非帰国生の小学生に求められる英語入試のレベルは高く、英検2級レベルであっても、出願基準のみとされているような現状から、「英語を楽しくやっていました」ということは中学入試の段階で求められていません。

従来の英語教育といえば、「楽しく」というようなことが叫ばれていましたが、中学入試では、そうではなく「確実な英語力」を求めているのではないでしょうか。大学入試改革でも、英語の試験は、民間試験への移行が決まりました。明確な民間試験は公表されていませんが、英検やTOIECTOEFLなどが活用されるのではないかといわれています。

そのため、中学入試でも同じような流れが起こるのは当たり前ですし、今の中学入試のほうが先を行っているともいえるかもしれません。中学入試といえば、小学校6年生(12歳)の時に受験します。そんな時すでに英検2級を取得しておく、というのは、一朝一夕ではできませんし、もちろん受験には、英語以外の国語や算数、作文なども重視されます。英語ができるからと言って、英語入試だけを頼りに、他はおろそかにすることができないのが中学受験の難しさです。

中学受験を考えるなら早期に「確実な英語力」へシフト