初心者が簡単な英語でも会話できるようになるコツ

  • スピーキング

日本で英語を学習中の方の多くは、英会話初心者の頃には、「英語で会話をする」「英語で言いたい事を伝える」事がなかなか出来ず、もどかしい思いをしたり、「私って英語の才能ないのかも・・・」と落ち込んでしまった経験があるかと思います。初心者のうちにそこで挫折してしまい、英語を学ぶ事自体を諦めて辞めてしまう方も少なくありません。

でも、言いたい事が言えない原因は、英語力が足りないからではありません。実は、中学生レベルの英文法と英単語を知っていれば、日常会話は十分に可能です。中学一年生で現在形、過去形、未来形まで学びますので、とりあえず中学一年生程度の英語でなんとか意思疎通は出来ますし、中学三年生の英語力があれば十分英語圏でも暮らしていけます。

では何故英語で言いたい事が言えないのでしょう?実は、「言いたい事が英語で言えない」と苦戦する初心者の皆さんには共通点があります。それは、自分の思った事を日本語で考え、その日本語の文をそのまま英語に直訳しようとする事です。

英語初心者でも自分が言いたい事を英語で言える様になるコツを学びましょう。

自分の言いたい事を英語にしやすい日本語に直す


転職しようと思っていて、就職活動中です。

I want to change jobs. (仕事を変えたいと思っています。)

I'm looking for a new job. (新しい仕事を探しています。)

例えば、「転職しようと思っていて、就職活動中です。」と言いたい場合、「転職」や「就職活動」を英語に直訳しようとしてつまずいてしまいます。ですが、「I want to change jobs.(仕事を変えたいと思っています。)」や「I'm looking for a new job. (新しい仕事を探しています。)」と言えば十分通じますし、英語としてもとても自然です。

最近夏バテで食欲がなくて・・・。

I can't eat much these days because it' too hot.  (最近暑すぎてあまり食べられないの。)

I can't eat much in summer. (夏はあまり食べられないの。)

「夏バテ」や「食欲」という英語が分からずに言葉に詰まってしまうかもしれませんが、わざわざ辞書をひいて調べなくても大丈夫です。こんな風に、自分のレベルに合わせて、自分が言いたい事を英語にしやすい日本語に直してから英訳してみましょう。「I can't eat much these days (最近あまり食べられない)」の後に理由「because it's too hot (暑すぎるから)」をbecauseで繋げて入れるだけで、言いたい事は十分に伝わりますし、もっとシンプルに「I can't eat much in summer. (夏はあまり食べられないの。)」と言うだけでも大丈夫です。ちなみに、「夏バテ」を辞書で引くと「summer heat fatigue」、「食欲」を辞書で引くと「appetite」と出てきますが、実は、ネイティブスピーカーの方々でも、「summer heat fatigue」や「appetite」を使うよりも、上記の例文の様にシンプルに言う事の方が多いのですよ。

学生時代の得意科目は数学でした。

I was good at math when I was a student.  (学生の頃は数学が得意でした。)

My favorite subject was math. (好きな教科は数学でした。)

「学生時代の得意科目」を主語にすると難しくなってしまいますので、一文目の「I was good at math when I was a student. (学生の頃は数学が得意でした。)」は、主語を私に変えています。こんな風に、自分の言いたい事を簡単な英語で言うために、主語を変える事が出来ます。「when I was a student(学生の頃)」という文を省いて「I was good at math. (数学が得意でした。)」と言うだけでもOKです。「得意科目」と言いたくてもなかなか出てこない場合、「好きな教科」と言い換えて「My favorite subject was math. (好きな教科は数学でした。)」と言っても全く問題はありません。

余計な言葉は省く

やっぱり、手作りの食べ物が一番だわ。

Homemade food is the best. (手作りの食べ物が一番だわ。)

I love homemade food. (手作りの食べ物が大好き。)

「やっぱり」の部分を訳そうとしてつまずいてしまうかもしれませんが、そこは訳さなくて良いです。その部分がなくても、「Homemade food is the best. (手作りの食べ物が一番だわ。)」や「I love homemade food. (手作りの食べ物が大好き。)」と言うだけで、言いたい事は十分に伝わります。ちなみに、「やっぱり」を辞書で引くと、「sure enough」や「after all」が出てきますが、この場合、「sure enough」や「after all」という単語を使うと、かえって不自然になってしまいます。むしろシンプルに言った方が自然な英語になるのです。

なんだかんだ言って、パパは私に甘いのよね。

Dad is kind. (パパって優しいの。)

Dad loves me.  (パパは私が大好きなの。)

「なんだかんだ言って、パパって私に甘いのよね。」と言いたい場合、「Dad is kind, anyway. (結局パパって優しいのよね。)」や「Dad loves me, anyway. (結局パパって私が大好きなのよね。)」という風に言う事が出来ますが、もし「なんだかんだ言って」を「anyway」と言える事が分からなくても、その部分は省いて言って差し支えありません。ビジネスで翻訳している訳ではなく、日常会話ですので、省いても問題のない言葉はどんどん省きましょう。

この英文の意味がどうしても分かりません。

I can't understand this sentence. (この文が分かりません。)

What does this sentence mean? (この文の意味は何ですか?)

英語の先生に「この英文の意味がどうしても分かりません。」と言いたい時、「どうしても」の部分を言わなくても問題ありません。「I can't understand this sentence. (この文の意味が分かりません。)」と言ったり、「What does this sentence mean? (この文の意味は何ですか?)」と言うだけでOKです。もしどうしても「どうしても」の部分が言いたい場合、例えば、「I read this sentence many times but I can't understand it. (何度もこの文を読んだけれど理解が出来ません。)」や「I looked in the dictionary but I still don't understand this sentence. (辞書でも調べてみたけれど、この英文がまだ理解できません。)」と言う事も出来ます。

一文を短くする

昨日料理教室に行ってギリシャ料理を習ってきたから、早速今夜、習ったものを作ってみようと思うの。

I took a cooking class yesterday.  I learned how to cook Greek dishes.  So I'm going to cook them tonight.  (昨日料理教室を受けたの。ギリシャ料理の作り方をやったのね。だから今夜はそれを作ってみようと思う。)

I'll cook Greek dishes tonight.  I learned how to cook them yesterday.  (今夜はギリシャ料理を作るつもり。昨日作り方を学んだの。)

「昨日料理教室に行ってギリシャ料理を習ってきたから、早速今夜、習ったものを作ってみようと思うの。」と言いたい場合、言いたい事は「今夜ギリシャ料理を作る事」と、「昨日ギリシャ料理の作り方を習った事」ですよね。ですので、この二つが伝われば問題ありません。ですので、まずは言わなくても良い「早速」という言葉は省いて、そして文を分けてみましょう。

「I took a cooking class yesterday.  I learned how to cook Greek dishes.  So I'm going to cook them tonight.  (昨日料理教室を受けたの。ギリシャ料理の作り方をやったのね。だから今夜はそれを作ってみようと思う。)」の文は、「昨日料理教室に行った事」「ギリシャ料理の作り方を学んだ事」、そして「今夜ギリシャ料理を作る事」という、伝えたい情報が全て入った文です。この様に、文を切って一文一文を短くしてしまえば、そんなに難しくないですよね。

もっとシンプルに、「I'll cook Greek dishes tonight.  I learned how to cook them yesterday.  (今夜はギリシャ料理を作るつもり。昨日作り方を学んだの。)」と言っても良いでしょう。「今夜ギリシャ料理を作る事」と、「昨日ギリシャ料理の作り方を学んだ事」という、必要な情報はしっかり入っています。

先週末に、マイクとケイコの結婚式に着ていくドレスを買ったんだけど、そのドレスが昨日セールになってたらしくて、すごいショックだわ。

I went shopping last weekend.  I bought a dress for Mike and Keiko's wedding.  But it was on sale yesterday!  I'm shocked.   (先週末買い物に行ったの。マイクとケイコの結婚式用にドレスを買ったのね。でもそれが昨日セールだったのよ!ショック。)

I bought a dress last weekend, but it was cheaper yesterday!  That's too bad.  But anyway, I'm going to wear it at Mike and Keiko's wedding.  (先週末にドレスを買ったんだけど、それが昨日安くなってたの!すごく残念。まぁとにかく、そのドレスはマイクとケイコの結婚式に来ていくんだけどね。)

I went shopping last weekend.  I bought a dress.  I'll wear it at Mike and Keiko's wedding.  But you know what?  The dress was cheaper yesterday!  I'm sad.  (先週末買い物に行ったの。ドレスを買ったよね。そのドレスは、マイクとケイコの結婚式に着て行こうと思うんだけど。でも聞いて!そのドレス、昨日安くなってたの!悲しいわ。)

「先週末に、マイクとケイコの結婚式に着ていくドレスを買ったんだけど、そのドレスが昨日セールになってたらしくて、すごいショックだわ。」と言いたい場合、言いたい事は、「先週末に買い物に行った事」「ドレスを買った事」「そのドレスをマイクとケイコの結婚式に着ていく事」「そのドレスが昨日セールになってきた事」「(自分が買った値段より安くなっていたので)ショック、悲しい、残念」という五点ですね。上記の例文は三つとも、その言いたい事を押さえて、一文一文を短くしており、また、文の順番も変えています。

「You know what?」は、「あのさ」「でもね」の様な意味で、ネイティブスピーカー達がよく使います。「Guess what?」も同じ様な意味で使われます。話題を切り出す時、相手の注意をひくために使うフレーズです。

言いたい事を英語で言うために


日本語で考えた文をそのまま英語にしようとすると文が長くなりがち。英語がまだあまり得意ではない人は、どうしてもそこでつまずいてしまいます。そんな時は、自分の言いたい事を英語にしやすい日本語に直し、余計な言葉は省き、そして、長い文は分けて英語で言ってみましょう。日本人以外の非英語圏出身の英語学習者の方々は、まずはそうやって自分の分かる単語や文法を使って英語を話しています。

言葉はコミュニケーションのツールですので、まず一番大切な事は「意思疎通が出来る事」です。難しい英語に囚われず、自分の分かる英語をどんどん使って下さい。積極的に英語を使いながら、語彙力や文法力、読解力、リスニング力などを強化していけば、だんだん日本語を介さなくても英語が出てくる様になってきます。

英語とは全く異なる言語形態を持つ日本語話者の私達が、英語圏で英語を使って不自由なく暮らしていける様になるまでには、英語の学習時間、英語を使う時間が、最低でも2400時間必要との事。(Foreign Service Institute「外国語の研修成果と学習時間に関する資料」参照)日常会話レベルでも1000時間はかかるそうです。ですので、まずは1000時間が目安になりますが、1日1時間毎日英語を勉強したとしても、1000時間に達するまでに3年はかかってしまいます。だからこそ、英会話のレッスンを受けたり、独学で英語を勉強したりするだけで1000時間に達するのは大変なので、それだけでなく、どんどん英語で会話をするチャンスを作って、英語の時間を増やしましょう。「英語が話せる様になってから」と思っていると、英語の習得に余計に時間がかかってしまいます。英語カフェに行ったり、英語のイベントに参加したり、外国人の友達と遊びに出かけたり、英語を使うボランティアに参加したり、海外旅行に行ったりして、どんどん英語を使いましょう。「自分の言いたい事を英語にしやすい日本語に直し、余計な言葉は省き、そして、長い文は分けて英語を話す」を意識して、積極的に英語で話してみて下さいね。

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