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2015.03.12(Thu) リーディング

英語で使う句読法や文法の意味を科学的に知れる『科学英語メモ』で英文法の本質を学ぼう

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英語を勉強していてあまり意識することがないですが、

  • 『.(ピリオド)』や『,(コンマ)』の正しい使い方
  • イタリック体などフォントの使い分け方
  • 名刺や冠詞の体系的な分類

など、学校や参考書ではあまり教えてくれません。しかしこういった知識があると英語の学習がより一歩深くなり、本質的な部分から英語を見れるようになってきます。そこで今回は、そんな”深い英語”を学ぶために役立つ『科学英語メモ』を紹介します。

句読法や文法の意味を科学的に知れる『科学英語メモ』

サイトにアクセスすると、左側に公開されている項目がリストになっています。

科学英語メモ1

 

【公開されている項目一覧】

1 句読法
1.0 参考文献
1.1 ピリオド (Period)
1.2 コンマ (Comma)
1.3 コロン (Colon)
1.4 セミコロン (Semicolon)
1.5 引用符 (Quotation Marks)
1.6 丸括弧 (Parentheses)
1.7 ハイフン (Hyphen)
1.8 ダッシュ (Dash)
1.9 スラッシュ (Slash)
1.10 イタリック体 (Italics)
1.11 スペース (Space)
1.12 番外編:日本語横書き文書の句読点
2 冠詞と名詞
2.0 参考文献
2.1 名詞の分類
2.2 冠詞の原則
2.3 the がつく特定・限定
2.4 冠詞の省略
2.5 不規則な冠詞の用法——同格表現
2.6 冠詞と名詞に関する細かな注意
3 英文法の細かな注意
3.1 関係代名詞
3.2 形容詞

 

例えば、句読法で『ピリオド』の項目についてはこのように解説されています。

ピリオド (Period)

ピリオド (.) は分離の記号。その主な機能は「独立した考えを分離する」こと。

ピリオドは分が主語と述部で完全に完了した後でのみ、使われる。 見出しや箇条書きの項目などで完全な独立文でないものにはつけない。 (箇条書きでも独立文になってる場合はつける。)

ピリオドの後にはスペースを1つ入れる。(かつてはピリオドの後はスペース2つ入れていたが、最近のワープロソフトは自動で調節してくれる)
ただし、頭字語やラテン語由来の略語の間につくピリオドのあとにはスペースをいれない。例:U.S.A., i.e.

LATEXだと小文字の後ろについたピリオドのあとのスペースは、広めにスペースになり、 大文字の後ろについたピリオドのあとのスペースは通常のワード間の広さのスペースになる。 よって、et al. のあとのスペースは広くとられてしまうので、et al.~として 字間を調節する。同様に文末が大文字の場合は、…is called NASA\null. とする。

慣習的に図のキャプションには、独立文であるかどうかに関わらず (単語であっても) ピリオドを付ける。
ピリオドは小数点を表す: 0.2 など
ドルとセントを区別する: $6.50 など
番号付けした節、図、表、箇条書きなどの数字や指定語のあとにつける: Section I., Figure 2. など
ピリオドは測定単位(inchは除く)の略語を除いて、略語の後につく。
つく例: Fig. 1, Mr., etc.,…
つかない例: cm, kg, ft,…
頭字語、短縮語にはつかないこともある: NASA, VEx/VMC など
inchの略語 in は語句の末尾にくる場合にはピリオドを付ける: 1 in., in/hr など
他の句読点とピリオドの位置
文末が略語の場合、ピリオドはひとつ: The mechanism was explored by Foo et al. (et al.. とはしない)
文末に閉じ引用符はある場合は、引用符のなかにピリオドをうつ: Circle means “yes.” (“yes”. とはしない)
ただし、シングル閉じ引用符(’)の場合は、引用符の外にピリオドをうつこともある。
文末に括弧がある場合は、括弧の外にピリオドをうつ: Jet was discoverd (Foo, 2009).
ただし、文全体が括弧の中にあるときは、括弧の中にピリオドをうつ。
右肩記号(superscript)が文末に来るときは、ピリオドのあとに右肩記号をつける: This is an apple.*1 (an apple*1. とはしない)
文末が数学変数で累乗等がついてる場合は、ピリオドが最後。

このように、何気なく使っているピリオドにもこれだけ色々な使い方と意味があるんですね。日本人が苦手な『a』と『the』の使い分けなども解説されています。

冠詞の原則

冠詞(a/an, the, 無冠詞φ)は情報を受ける側が認識する(と予想される)意味によって以下のように使い分ける。

情報を受ける側にとって「不特定(未特定)」「非限定(未限定)」  → a+[C単], φ+[C複], φ+[U]
このとき情報を送る側が「不特定」「非限定」のつもりか「特定」「限定」のつもりかは問わない。
情報を受ける側にとって「特定」「限定」    → the+[C単], the+[C複], the+[U]
このとき情報を送る側にとっても当然「特定」「限定」である。
情報を受ける側にとって「一般的概念」「非限定」→ a+[C単], φ+[C複], φ+[U] または the+[C単]
このとき情報を送る側にとっても当然「一般的概念」「非限定」である。

このサイトは各専門書の内容をサマリーして日本語訳しているものなので、それだけ内容も専門的で濃いものになっているようです。それぞれの項目を読んでいくと、他では学べない新しい発見があり面白いですね。

【参考文献リスト】

  • NASA SP-7084 1998 ハンドブックに学ぶテクニカルライティング, メアリ・K・マカスキル (片岡秀樹 訳・解説), 京都大学学術出版会, 2009
  • The Manual of Scientific Style—A Guide for Authors, Editors, and Researchers, H. Rabinowitz and S. Vogel, Academic Press, 2009
  • 英語の句読法辞典, 稲森洋輔(著) 畑中孝實(監修), インターワークス出版, 2003
  • マスターしておきたい技術英語の基本, リチャード・カウェル 余錦華, コロナ社, 2006
  • 例文詳解 技術英語の冠詞活用入門, 原田豊太郎, 日刊工業新聞社, 2000
  • 表現のための実線ロイヤル英文法, 綿貫陽 マーク・ピーターセン, 旺文社, 2006
  • 日本人の英語, マーク・ピーターセン, 岩波新書, 1988
  • 続 日本人の英語, マーク・ピーターセン, 岩波新書, 1990
  • 実践 日本人の英語, マーク・ピーターセン, 岩波新書, 2013
  • 日本人が誤解する英語, マーク・ピーターセン, 光文社, 2010
  • 英語で書く科学・技術論文, 谷口滋次 飯田孝道 田中敏宏 John D. Cox, 東京化学同人, 1995
  • 理系研究者のためのアカデミックライティング, ヒラリー・グラスマン-ディール(著) 甲斐基文 小島正樹(訳), 東京図書, 2011

 

内容はかなり本格的で読むのも大変なことがあるでしょうけど、読んで理解することができたら学校や参考書で身につけた表層的な知識もより深い、体系的で英語の本質がより分かる学びがあるでしょう。英語がある程度好きになってきた時に読んでみると良いかもしれません。ぜひお試しください!

科学英語メモ

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ライタープロフィール
Shin Sasaki
Shin Sasaki
English Hacker編集長でありTOEIC950点のバイリンガル。SLA(第二言語習得論)を研究していた知見から、科学的に誰でも上達する英語学習法を発信しています。本メディア以外にもプレジデント誌での執筆など雑誌・webメディアへの寄稿多数。
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